クラテース伝
Vitae philosophorum, ed. H. S. Long, Diogenis Laertii vitae, vi. 6. [94] [95] これは、地界に住む者たちの見る夢の幻だ。 また、ある人たち〔の主張で〕は、テオプラストスの講義録に火をつけながら、こう付言したという。 ヘーパイストスよ、ここに来たれ、今こそテティスがそなたを必要としている。 この人物は、事物には、例えば家のように、銀子によって買えるものと、教育のように、時間と面倒(e)pimelei/a)の懸かるもものがある、と言った。富は、ひとがこれをふさわしく扱わなければ、有害である〔と言った〕。 そして老齢になって、自分で息を止めて亡くなった。 彼の弟子には、テオムブロトスとクレオメネースとがいる。テオムブロトスの〔弟子が〕アレクサンドレイア人デーメートリオス、クレオメネースの〔弟子が〕アレクサンドレイア人ティマルコスと、エペソス人エケクレースである。しかしながら、エケクレースはまたテオムブロトスの門下生であり、これ〔エケクレース〕の〔門下生〕が、わたしたちが語ることになるメネデーモスであった。また、シノーペーのメニッポスも、彼らの中で著名人となった人である。 2005.12.03. 訳了。 |