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 ●ご祭神

●崇徳天皇(すとくてんのう)
●大物主神(おおものぬしのかみ)
●源 頼政(みなもとのよりまさ)

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 ●ご由緒

御本殿全景第38代天智天皇(てんちてんのう)の御代(668〜671)に藤原鎌足(ふじわらのかまたり)が一堂を創建し、紫色の藤を植え藤寺と号して、家門の隆昌と子孫の長久を祈ったことに始まります。

第75代崇徳天皇(すとくてんのう)(1123〜41)は特にこの藤を好まれ、久安2年(1146)に堂塔を修造して、寵妃烏丸殿(からすまどの)を住まわされました。
 崇徳上皇が保元の乱(1156)に敗れて讃岐(香川県)で崩じられた時に、烏丸殿は寺中の観音堂に上皇より賜った自筆の御尊影をお祀りされました。

下って治承元年(1177)、大円法師(だいえんほうし)が御堂にご参拝されましたときに、崇徳上皇がお姿を現わされ往時の盛況をお示しになられました。
このことを直ちに後白河法王(ごしらかわほうおう)にお伝えし、詔によって建治年間(1275〜77)に建立された、光明院観勝寺が当社の起こりといわれています。

光明院観勝寺は応仁の乱(1467〜77)の兵火により荒廃してしまいましたが、元禄8年(1695)に太秦安井(京都市右京区)にあった蓮華光院が当地に移建されました時に、その鎮守として崇徳天皇に加えて、讃岐金刀比羅宮より勧請した大物主神と、源頼政を祀ったことから安井の金比羅さんの名で知られるようになりました。
明治維新の後、院を廃して安井神社と改称しましたが、第二次大戦後安井金比羅宮となり現在に至っています。

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 ●ご利益

●悪い縁を切り、良縁を結ぶ

拝殿から御本殿を望む主祭神の崇徳天皇が、讃岐の金刀比羅宮でいっさいの欲を断ち切って参籠(おこもり)されたことから、当宮は断ち物の祈願所として信仰されてきました。
また、戦によって心ならずも寵妃烏丸殿とお別れにならざるを得なかった、崇徳帝の悲しみのお気持ちは、幸せな男女のえにしを妨げる全ての悪縁を絶ちきって下さいます。
男女の縁はもちろん、病気、酒、煙草、賭事など、全ての悪縁を切っていただいて、良縁に結ばれて下さい。
良縁に結ばれたご夫婦やカップルがお参りされても縁が切れることはありませんのでご安心を。

●海上安全

崇徳天皇とご一緒にお祀りしています大物主神は、古くから道開きの神様として信仰されています。
特に讃岐(香川県)の金刀比羅宮は海上交通の守り神とされてきました。
当宮は京都市内唯一の金比羅さんとして、釣り人やマリンスポーツを楽しまれる方の信仰を集めています。

●交通安全

海上安全と同じく、大物主神のお力によるご利益です。毎年5月10日の春季金比羅大祭に合わせて、交通安全祈願祭が斎行されます。

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 ●みどころ

●縁切り縁結び碑(いし)

縁切り縁結び碑祈願紙高さ1.5メートル、幅3メートルの巨石で、中央の亀裂を通して神様のお力が下の円形の穴に注がれています。
「○○君と幸せに結婚できますように」という可愛いお願い事から、「夫と浮気相手との縁を切って下さい」といった事まで、様々なお願い事を書いた形代(かたしろ、身代わりのおふだ)が張ってあって、碑が見えないほどです。
まず、形代に願い事を書いて、碑の表から裏へ穴を通って悪縁を切り、裏から表へ通って良縁を結びます。
最後に形代を碑に貼って祈願します。

●金比羅絵馬館

絵馬館外観私たち日本人の先祖は古くから、神霊は馬に乗って降臨されるという信仰をもっていました。
そこで、神事や祈願の時に馬を神霊に捧げる生馬献上の風習が生まれたといわれています。
この風習が経済的な事情によって、生馬→土馬・木馬→板立馬→板絵と変化していって絵馬が発生したと思われます。
当金比羅絵馬館は日本独特の信仰絵画である絵馬を保存・展示するため、古い絵馬堂の建築美をなるべく損なうことなく改築して、昭和51年に開館した日本初の絵馬ギャラリーです。
ともすると絵馬は忘れられた文化財として見られがちなだけに、当館が日本固有の絵馬美術を見直すきっかけとなれば幸甚です。
絵馬館内部

開館時間 10:00〜16:00
入 館 料 大人500円
高校生以下400円 幼児無料
(ガラスの部屋の入館も含みます)
休 館 日 月曜日(祝日の時は翌日)盆・年末
所要時間 約30分


ガラスの部屋

ガラスの部屋ここには19世紀のアール・ヌーボ(エミール・ガレ、ナンシー・ドーム)デコ(ルネ・ラリック)パート・ドベール(アマリック・ワルター、アルジー・ルソー)等の小品がユニークな配置で展示されています。
なかでも圧巻は3m×4mのガラスの床を透かして見る現代アメリカの工芸作家デイル・チフーリの大作「海の神」(この部屋のために製作されたもの)です。
巨大な貝状のガラス作品が重なり合い、不思議な美しさと迫力に圧倒されます。
デイル・チフーリについては下記のホームページをご覧下さい。
 Dale Chihuly Home Page

デイル・チフーリ作品

開館時間 10:00〜16:00
入 館 料 絵馬館と共通
休 館 日 月曜日(祝日の時は翌日)盆・年末
所要時間 約10分

 

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Copyright © 1997 安井金比羅宮
最終更新日: 1999/09/09