琵琶湖疎水沿いの、全長約2キロの散策路。南は若王子橋から法然院下を経て、北の銀閣寺に至る。春は桜並木、初夏は新緑と蛍、秋は紅葉、冬は雪に冬枯れ木立など四季折々の風情が楽しめるスポットとして人気が高い。
哲学者西田幾多郎がこの疎水べりを散策しながら思索し、あるいは学生らと議論を交わしたことが名の由来。その遺風か、小道沿いで遊ぶ鳩も犬も、どこか哲学的な雰囲気を漂わせている。
多くの観光地と同様、昔の方がはるかに思索にふさわしい静かな小道だったと懐かしむ声もあるが、観光化されてもなお保たれている心地よい落ちつきの中に身を置くと、以前がどれほど素晴らしかったことか、想像するだけでも気が遠くなる。これぞ、古都の底力であろう。
東京から、徒歩だと約100 時間以上(休憩時間を除く)。