街の遺伝子(写真)
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■リノベーション■

画像94a ストックとフローの融合
 さまざまな都市機能の歴史的集積(ストック)と活発な都市活動(フロー)が融合し、 活動の拠点として、 市民の心地よいスペースとして、 都市の景観として、 生かされている場所が「都心」。 歴史の刻まれた堺筋に昭和初期からたたずんでいる近代建築。 その足元に新しい機能が導入され、 都心らしさを演出している。

篠原 祥(大阪ガス(株))

画像94b アパートがオフィス
 船場ビルでは、 1階は地階とメゾネットになっていて、 いわば都市型併用住宅アパート。 戦災後、 周りのビルが建て替わるなかでうち捨てられていたのが、 再び今流行りのスモールオフィス・ビルに生まれ変わった。 時代の都市性に呼応する自由を空間が獲得することで生き続けることができる場所がある。

フォーラムワーキンググループ

画像95 歴史を引き継ぐリニューアル
 旧居留地の銀行ビル跡に誕生したカフェレストラン。 銀行店舗の高い天井を利用して壁面いっぱいに鏡を設けたり、 大理石の壁、 金庫室の厚い壁などをそのまま内装に生かしたりして、 洗練された空間を生み出しています。 窓からは神戸海岸通の景色が見え、 神戸の歴史、 建物の歴史を未来にうまくつないだリニューアルと言えます。

橋岡佳令((株)竹中工務店)

画像96 手作りがまちを変える
 南船場の「ガーブ」である。 南船場の成長方向を北へ伸ばす契機としての役割を果たしたことは疑いない、 魅力的なレストランである。 しかしよく見ると建物は昔からそこにあった倉庫ビルである。 立派なビルもそびえたつが敢えてハコの利用。 オーナーのフトコロ事情、 単なる好み、 こだわり、 理由はいろいろあるだろうが、 このまちにはなぜか似合ってしまう、 いやこれこそが南船場なのかもしれない。

フォーラムワーキンググループ

画像97a いきなりの都心(?)
 まちが変わる。 新しい命を授かったかのように、 一気に変わる。 一瞬にして、 知らないまちになる。

“ここは、 どこ?”あるものは、 「荒されて、 瞬く間に、 廃墟になるだろう」と懸念する。 あるものは、 「自分の生き場所を求めて、 良い匂いのする場所を選んだはずなのに」と、 まちの早い変わり方にため息をつく。 そういえば、 「ローマは、 一日にしてならず」というよね。

横山あおい(エイライン)

画像97b ガソリンスタンドはもう要らない
 北船場に店が増えてきた。 歩く人も増えたのだろうか。 仕事の仕方が変わって車が減ったのだろうか。 大屋根や構造をそのままにしてガソリンスタンドがカフェになった。 北船場が変わろうとしている。 常に変わりながら記憶を積み重ねていくことで変わらない場所が都心?
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