JUDI関西 「ランドスケープにおけるらしさ」 by 上野泰
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まちの背景としての空間秩序

写真11 これは東京の新宿の遠景です。

タイトな、 あるいは高層建築等が立て込んでいる風景によって、 今世界中の大都市が何処も同じような景色になってきつつあります。

写真22 これは大阪で梅田からOBPの方を見たものですが、 これも背景に生駒山系がなければ何処の町か分からないと言うような景色であろうかと思います。

写真33 これはニューヨークのマンハッタンです。

これも遠方にハドソン川とイーストリバーが見えなければ、 にわかにこれがニューヨークであるとはわかりません。

ここで大事なのは、 それぞれ都市の「上もの」といったものは世界的に同じような形になっていくだろう、 その中で外側から見たその都市らしさというものは、 背景となる自然条件なのではないかということです。

写真44 これは京都でありますが、 京都はまわりを三方山で囲まれている、 山が京都のインフラストラクチャーになっているということが、 京都を京都らしくしているといえると思います。

やはり現在ここに見えておりますようにそれぞれの上ものというのは京都でも同じような形になっていくのではないかというように私は思っております。

写真55 これはパリですが、 先程の京都の例のように山とか川といった自然的基盤条件が、 町を「場所」に結びつけている、 あるいはある地域に結びつけていく、 非常に重要なキーエレメントになっているのではないかと思えます。

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