参加型デザインの実践
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全員参加の土と火の宴
彫刻シンポジウムは平成4年の7月から9月にかけて2ヶ月半ぐらい行いました。 その期間中に地元の方々にも参加していただいて公園を作っていきましょうということです。
土と火の宴を8月22日から23日の一昼夜にかけて行いましたが、 準備には町民の方々に参加していただきました。
この方は陶芸の作家なんですが、 30cm×15cmぐらいの陶板をつくられました。 そして町民の方々にいろいろなデザインなり絵を描いていただいて、 これを公園づくりの中に生かしていこうとされたものです。
子供達もたくさんきてくれましたが、 こういう形で自分の名前などを陶板に書いていただきました。
その陶板を野焼きで焼こうということで、 土と火の宴ということになったのですが、 前日ぐらいから地元の方々が木を切り出したり運んだりと、 かなりたくさんの方々に協力いただいて準備していただきました。
この方は地元の方ですが、 今回のシンポジウムにずっと参加して手伝ってくださいました。
先ほどの陶板を約150人から200人ぐらいの町民の方が作ってくださり、 足りない分は作家の方が作ってくださいました。 それををここに並べ、 野焼きをします。
地区の消防団の方々も積極的に参加してくださいました。
じっくりと5時間ぐらいかけて蒸し上げながら、 ようやく火が上ってきたところです。 この周りには100人か200人ぐらい、 暗くてよくわからなかったんですが、 かなりたくさん集まってきてくれました。
用意していた切れ端を、 子供達や大人がどんどん炎の中に放り投げ、 夜中の10時ぐらいに最高潮に達しました。
地元の地区の婦人会の方々には、 お弁当うやおにぎりなど、 いろんな形で協力していただきました。
これがだいたい最高潮ちょっと手前ぐらいの様子です。 この周りにかなりたくさんの人がいるように見えます。
これは次の日の11時ぐらいです。 ようやく火を消し終わって近寄れる状況になったんですが、 このように子供の手形が残っていたり、 いろんな作品ができています。 素人の方々が参加していたので、 どんどん木を入れちゃうもんですから、 4割方は砕けたり割れたりしてしまいました。
それを参加してもらったみなさんの記憶として、 公園内の法面の中に埋め込んでいきました。 これらはもう土に帰っていくだろうと思いますが、 参加して夜の炎を見た子供達の記憶として残るのではないかと思います。
これができあがった形です。 今はもうここらは草に覆われてしまってほとんど見えなくなっています。
これは翌年の彫刻フォーラムです。 11月から12月の寒い時期でしたが、 若手の作家の方々に協力をいただきながら、 子供達に芸術に触れていただこうと創作教室を企画したものです。
この男の子はずっと石を触っていました。
この子供達は石に絵を描いたりしてくれました。 ちいさなお子さん達もやってくれていました。
もう一つは木工作業をやろうということで、 左の方は地元の方で、 もう一人はアシスタントとして来ていた方です。 みなさんの協力を得ながら、 石に絵を描いたり木工で何かを作ったり、 石に触れたりしました。
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