参加型デザインの実践
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スライド−岡本の特徴
街の玄関で通りに潤いを与えている花屋さん
街の入口の花屋です。 なかなかいい場所に立地しているのですが、 震災後に都市計画道路事業が突然事業計画決定してしまい、 今は建て替えが進んでいます。 建て替わってもこれ以上に素晴らしい花屋が街角にできる予定です。
1階建瓦葺のJR摂津本山駅
工事中の花屋から見たJR摂津山本駅です。 1階建の瓦葺の駅舎で、 JRの駅舎としては非常に貴重で岡本の財産の一つだと思いますが、 そのうちJRが建て替えるのではないかと思って心配です。
六甲山が見える岡本のまち
岡本の町中からは六甲山が見えます。 六甲山が見えることを大事にしたいと思って撮った写真です。 また、 町中をたくさんの人が歩いていることもお分かりでしょうが、 これは岡本が学生の街でもあるし、 同時にいろんな年代層が往来している街だということを表しています。
まちづくり協定等の看板が設置されている会長宅
西崎会長の自宅です。 まちづくり協定や景観形成地区の看板を敷地内に立てさせてもらっています。 こういう看板は公共道路の上には一切立ててはいけないということになっていますので、 会長さんのプライベートな敷地を無料でお借りしてるわけです。 まちづくり協議会の会長とはそういうものなのです。
石畳が敷かれた落ち着いたたたずまいの住宅街
中心市街地だけど、 住宅も建っているという風景です。 三宮や梅田と違うところです。 岡本は、 都心を見習うのではなく、 住宅を借景としてまちづくりをしていこうとしています。 石畳の細い道は10cm厚の御影石を敷いているのですが、 これは六甲山から切り出したものではなく中国産です。
学生の多い「キャンパス通り」
毎日これだけたくさんの人が歩いていくれている街です。 中心市街地です。
まちづくり協定によるセットバック空間
後でも説明しますが、 これはまちづくり協定で誘導して1mセットバックした空間です。
「景観形成地域」の顕彰看板
景観形成地域の看板です。 これは行政が作ってくれたものです。 但し、 民地に設置されています。
ルールによる(1m)セットバック空間
岡本地区では震災以前にいろんなルールを作っているのですが、 1mセットバックもそのひとつです。 岡本は道が非常に狭いので、 新しく建て直すときは1mセットバックしていただくようにしています。 20年近く経つと大部セットバックしてもらえて、 街に思わぬ味わいが出てきているように思います。
事前調整で守られた(1m)セットバック
これは地区計画が決まるかどうかの時に建てられた建物ですが、 ルールがまだ決まってなくてもセットバックしてくれました。 地元の建築主だったので事情を分かってくれたのですが、 大阪辺りから進出してくる事業者だったら「ルールが決まってないのだったら守らなくてもいい」という姿勢なんです。 地元の人だったからこそ分かってくれたという建物です。 しかも、 そのセットバックスペースが美しく維持されています。
1階部分のセットバックしたマンション入口
これもセットバックした事例です。
細い道路を補完するセットバックスペース
同様です。 ここの道は昔は写真のようにつぎはぎだらけの舗装だったのですが、 今は御影石が貼られてきれいな道になりました。
セットバック空間を利用したカフェテラス
セットバックした空間にカフェテラスを作っていて、 岡本らしい店だなと思います。 そういう空間がつながって「ルールによるデザイン」ができて来たようです。 ルールでも町並みや環境ができていくものだなと思います。 20年、 30年頑張れば、 けっこうな街ができていくのではないでしょうか。
自転車置場になっているセットバックスペース
もちろん、 うまくいった例ばかりではありません。 1mセットバックした空間が写真の奥のように自転車置き場になっている所もあります。
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