参加型デザインの実践
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基本計画会議について
有光:
我々も、 住民と都市環境デザインに関する対話が少なかったと反省するところはあります。
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図19 環境デザイン調整会議の位置付け
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95年度の終わり頃から先ほど触れた基本計画会議を始めています。 これは、 住民がまちづくり計画案をつくることを話し合っている最中に、 施行者の神戸市としてもひとつ計画をきちっと位置づけておこうということで作られた会議です。 環境デザイン部会、 住宅部会、 商業部会と3つ部会があって、 環境デザイン部会が次の段階として環境デザイン調整会議になり、 そこでデザイン基準の策定や景観審査とかやっています。
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図20 各部会の構成メンバーリスト
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この環境デザイン調整会議に基準とか各街区の基本設計案を出していきます。 調整会議は学識経験者、 市の関係部局の方が入っておられますが、 ワーキンググループ会議はコンサル、 設計者、 それから六甲道再開発事務所です。 後半になってからは住宅局営繕の方も出られるようになりました。 ここで環境デザイン基準案とか、 実務レベルの調整をやります。
そこで問題があるなあと思っていることは、 この環境デザイン調整会議なりワーキンググループ会議でできたものを、 まちづくり協議会に説明したことがあるかということです。 これがないんです。 部分部分では説明していますが、 この会議でこういうふうに専門家や施行者が話しあってこういう基準を作ったから、 と基準案を説明したことがないんです。 地元はまちづくり提案をした後、 すぐ生臭い床価格の話に入ってしまいましたので、 こういうデザインの話をする機会を失してしまったというのは事実です。 この辺りは私は反省しているんですが、 倉橋さんはどうですか。
倉橋:
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図21 現在の完成予想パース
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やっぱりその辺反省しております。 それは間違いない。 六甲の地元の方はそれなりにボールを投げかければ、 ボールを投げ返してくれる人ばかりなんです。 だからもう少し時間的余裕があればそういったことが十分できたんではないかと、 ちょっと惜しかったと思います。 ただ最終的にできあがるものについては、 コンサルタントの方々と設計者の方々とのチームワークで十分フォローしていただいた内容になっています。
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