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都市の水循環再生(子供編)

頭をデザインする−(神奈川県横浜市)

アトリエ福

地福由紀

環境学習ワークショップ 1・2・3

 和泉川をはさんで東野モデル地区と接する相沢小学校で、 環境教育の一環として、 川と水循環への興味づけや水循環再生に関する自立的な環境教育活動のきっかけづくりの為のワークショップを行った。 小学校の前にある水路の多自然型改修(小川アメニティー)を題材として、 この整備の設計、 工事、 管理段階にそれぞれ児童が参加する事を視野に入れ、 3年生の2クラスを対象にワークショップをスタートさせた。 これは、 卒業までの4年間というまとまった期間を活用し、 整備が進む小川アメニティーと同時進行的に児童が進級しながら、 同じ題材を扱った授業を除々に高度な内容の環境教育へ発展させていくためである。

★「水循環再生Q&A」
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第1回ワークショップ
 第1回ワークショップは、 水循環の基本的な知識を学習するため、 小学校3年生でも理解できるようにクイズ形式で楽しみながら習得できる工夫をすると共に、 視覚的に理解を深めるために、 地形断面の浸透模型や透水性舗装の浸透実験を行った。 また、 流域に残る市民の森を活動拠点とする地域の市民団体代表から、 昔の和泉川の風景を通して川の水を増やす事の大切さを話してもらった。

★「和泉川自然観察」
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第2回ワークショップ
 第2回は整備された後の小川アメニティーの生態系を想定するために、 現況のコンクリート水路と上流部の自然の中の小川の違いを観察した。 4年に進級した児童は、 植物班、 生き物班、 水理班に分かれ、 専門のインストラクターのもとで、 夏場という事もあって、 野生に戻って飛びはねる事となった。 観察後は教室でデジカメを使用して観察のまとめを行い、 他の班の情報を共有することで全員のレベルアップを図った。

★「小川アメニティーを考えよう」
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第3回ワークショップ
 第3回は、 児童が5年に進級間近の初春に、 水路が改修工事で少しずつ変化し始めている中で実施した。 小川アメニティー全体プランや水循環との関係を理解し、 児童が参加できるデザイン・工事のメニューや完成後の川とのつきあい方(自然観察、 維持管理)を考え、 各自の参加希望にしたがって宿題シートを配布し参加意欲を高めた。

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