密集市街地については、 「密集市街地とはどんなものなのか」と「世界の密集市街地」というテーマで、 今まで2回の都市環境デザインセミナーを開催してきました。
そんな折、 平成10年度に住宅生産振興財団で「緩やかな建替モデルを含む地区更新計画」をテーマに神戸の「西出・東出・東川崎地区」を対象地区としたまちづくり設計競技が行なわれました。 このコンペには神戸市の大塚さんを初め、 僕らも企画段階から参加しましたが、 なかなか難しいテーマなので、 あまり応募がないのではないかと懸念しておりました。 ところが68点の力作が揃い、 その結果がコンサルタントの宮西さんを初め神戸市の方々のご尽力で「まちづくり設計競技図録」として出来上がりました。
せっかく出来た図録です。 68点全てについて検討することは難しいにしても、 そのなかのいくつかを取り上げて、 中身を深く検討したいと考え今日のセミナーを企画しました。
さて、 現実問題としての密集市街地の整備には、 法律や制度要綱や住民対応など、 様々な問題や障害もあり、 思ったように進めていくことは難しいものです。 今日の「密集市街地整備の夢」というタイトルは、 そんな状況のなか、 21世紀に向けて少し自由な発想で、 提案されたものも含めて検討し、 発展させていければという思いでつけたものです。
ではまず、 森川さんからお願いします。
はじめに
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