京都は再生するか〜百年後の水と緑をデザインする
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セミナーに向けた議論の流れ

 

ワークショップで考える

中村

 まず地域の皆さんの意見や感性を学ぼうと、 小学生から大人の方まで集まっていただき、 3回ワークショップを行い、 テーマを設けてお話をお聞きしました。

 4月の第1回目のワークショップは、 「まちへの眼差し、 まちへの夢」ということで、 このまちのどこが好きか嫌いかということを話していただきました。

 このまちというのは、 京都の中京区にある城巽学区です。 たまたま私も住んでいるのですが、 まちづくりが盛んになりつつある、 期待の持てる地域です。 位置的には二条城の東南のあたりで、 シンボルロードである御池通も含んでいます。

 第2回目のワークショップでは「100年の夢をふくらませる」と題し、 1回目のワークショップで出た、 このまちの良い所・悪い所について、 さらにつっこんだ話をいたしました。

 それから7月の3回目のワークショップは、 「100年の夢を形にする」というテーマで開催し、 まちのなかの色々な緑や広場や路地などの写真を持ち寄り、 「このような場所はいい」とか「これはちょっと京都には合わないな」というお話をしました。

 それぞれのワークショップの記録はすでに「セミナーに向けて」で公開しておりますので、 ご覧ください。


二つのプレゼンテーション

中村

 次に、 ワークショップでのご意見を私たちなりに吟味しながら、 百年後という時空間を設定し、 どんなまちになってゆくか、 どうなるのが望ましいのかについて、 いくつかの画像をつくりました。

 一つは、 生活スタイル、 あるいは生活の感性からいくとどんなまちのシーンが望ましいのかというものです。 例えば地蔵盆とか、 朝の通学路など、 100年後にはこういうシーンがあってほしい、 つくりたいという方向から絵を構成しています。

 もう一つは、 京都の持っている都市や自然の構造という、 もう少しマクロな視点から、 どんな街区構成が考えられるのかという方向です。 そこに町家などの文化的な要素も加えてシュミレーションしてみました。

 したがって、 今日の二つのプレゼンテーションの「パート1」は感性から出発し、 「パート2」は論理から出発した言えます。

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