景観まちづくりの今
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これまでの取組み

 

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夢京橋キャッスルロード
 
 彦根市の歴史景観の取り組みとしましては、「夢京橋キャッスルロード」があります。これは都市計画道路の拡幅事業で、拡幅に当たっては歴史的なまちづくりも一緒にしようということで、地区計画を定めて、昭和61年から平成11年までの期間に事業を行いました。

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事業前と事業後の様子
 
 左の図は事業前の街の様子です。道路幅員が6m程度、江戸期の町家が8割ぐらい残っていたところです。右の図は整備後の様子です。この事業では、市民からも伝統的な町家が並ぶ町並みにしたいという希望もあり、修景条例や地区計画の基準を策定し、ルールづくりの中で建物が建てられていきました。結果、このような伝統を感じさせる町並みができました。

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彦根市景観行政のこれまでの取り組み
 
 彦根市の景観行政は、この「キャッスルロード」が元になりまして、平成6年に「都市景観基本計画」を策定、平成8年には「快適なまちを創る景観条例」を制定いたしました。その後、平成14年には彦根城の回り150ヘクタールを「都市景観形成重点地区」に指定しまして、歴史的な町並みの維持、保全、育成することに務めることになりました。

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城下町に残る歴史的建造物の位置図
 
 これは城下町に残る歴史的建造物の位置図ですが、1999年の調査では江戸〜戦前までの建造物が1015件残っていました。現在は約700件とだいぶ数が減ったと聞いていますが、それでも城下町だったことを示すような長屋門、寺院、町家、商家、武家屋敷などが残っています。

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歴史的景観の阻害要因
 
 そうした歴史的景観を阻害する要因としては、伝統的な建造物が空き家になって老朽化し、つぶされた後の土地利用があげられます。町並みとして連担はしていますが、その跡地で共同住宅が建てられてしまうと、その色彩、形態が従来の景観を壊してしまいます。また、屋根の色や形がそれまでと調和してこないこともあげられます。

 それに加え、屋外広告物や電線が段々と町なかを浸食するようになりました。こういうことから、地区を指定して歴史的な景観のまちづくりを進めていく必要に迫られてきたというわけです。

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