地方都市での「議論と合意」の景観まちづくり
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松阪市のまちづくりの特徴

 

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 四五百森の高層マンションの問題については、地元自治会を中心に反対運動が展開されたことがひとつの大きな特徴です。それまでの松阪市ではこういった運動が起きなかったのですから。

 その後、業者との協議の結果、高さを4m低くした設計に変更になりました。わずかですが成果を勝ち取ったことが、住民の方々に日頃からまちづくりの話し合いをしていく必要があると感じて頂く結果になったのではないかと思います。それが、第二のマンション紛争を防ぐために、住民提案による地区計画策定への動きになっていきました。

 この町の地区計画の特筆すべき点は、住民提案の地区計画が中心市街地で40.5ヘクタールという広範囲でできたことです。これは三重県での最初の事例で、他県の地方都市で同様の事例を見つけるのは難しいんじゃないかと思います。

 これを経て、今は全市を対象とした景観計画を策定したという状況です。

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