都市環境デザイン会議関西ブロック

 

2009年度第9回都市環境デザインセミナー記録

地方都市での「議論と合意」の景観まちづくり

三重大学 浅野 聡


趣旨

 各地で景観計画への取り組みが行われているが、高さコントロールは、住民の理解を得て実施するのは大変難しいのが実情である。
 ところが三重では地方中小都市の良さを生かし、市街地再生の問題を抱えている中心市街地の歴史的地区において、多くの議論をへて、合意し動き始めた事例が出てきている。
 たとえば伊勢市では、三重県初の景観地区指定、高度地区の指定と連動させた景観計画がつくられた。
 松阪市ではマンション景観紛争をきっかけに、住民主体によって約40haの広範囲にわたる中心市街地の地区計画(高さ10m・12m)を策定し、これと連動した景観計画を策定している。
 伊賀市でもマンション景観紛争をきっかけに、城下町全域を対象に景観計画の中で高さ制限を位置づけ、また眺望景観を制度化している。
 そこで、これらの事例に関わられた浅野聡氏においでいただき、地方都市における住民の議論と合意による景観まちづくりについての報告いただいた。
セミナー委員長 鳴海邦碩



浅野 聡

 三重大学大学院工学研究科建築学専攻准教授。1964年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。早稲田大学助手、三重大学助教授等を経て、2006年より現職。著書に『町並み保全型まちづくり』(共著、丸善)、『景観法活用ガイド』(共著、ぎょうせい)、『生活景』(共著、学芸出版社)など。


記 録

三角印序〜生活景とは何か 三角印1 伊賀市のまちづくり 三角印2 松阪市のまちづくり 三角印3 紛争から見えてきたもの 三角印4 伊勢河崎(三重県伊勢市)〜反対運動から協働運動へ 三角印質疑応答
本記録は前田祐子さんがテープを整理し、浅野聡氏が修正したものです。(C)浅野聡

日時/場所

2009年9月25日(金曜日)
 18:15開場  18:30開演  20:30頃まで
CITE(大阪市都市工学情報センター)会議室

主  催

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