路地から見たまちづくりの作法
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イタリアの路地

メルカテルロの街

画像inol001 改行マークこれがメルカテルロという人口1,500人の小さな街です。 左のように山と田園の中にぽつんと街があります。

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画像inol002 改行マーク街の雰囲気は、 左のような感じです。 よく見ますと、 左の上の方にゴチャゴチャと家々がかたまっています。 これが、 もともとの街で、 ヨーロッパの典型的な城壁都市です。 そして、 産業革命後、 特に第2次大戦後になると、 少しずつ城壁の外に人が住み始めました。 だいたいここに写っている範囲に1,500人が住んでいまして、 その外側は、 先ほど見ていただきましたように山と田園が広がっています。 街の中心あたりに少し白く見えているところがありますが、 これが街の中心になる広場です。

改行マークこの街の入口には、 右のような標識が立っています。 左のスライドの左下の方から延びてくる道を左折して城壁の中に入りますが、 その左折するところに立っています。 「左折すると、 この街の中心に入る」と書いてあって、 「そこには救急医療施設、 郵便局、 市役所、 スポーツクラブ、 歴史的に重要な文化遺産がある」と書いてあります。 一番下にブルーで「まっすぐ行くとバイパスを通って次の大きな街に行きます、 大型のトラックは街の中に入れません」と書かれています。

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画像inol003 改行マークこれが、 街の中心の広場です。 左のスライドの左側の建物が市役所が入っている建物で、 正面に見えるのが公民館、 文化センターみたいなものです。 右は、 広場を上から見たものです。

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画像inol004 改行マーク左のスライドの左側の建物が先ほどの公民館で、 右側がこの街の中心になる教会です。 右側のスライドはその教会の内部です。

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画像inol005 改行マーク土曜日の午前中は、 左のように広場に市がたちます。 右は、 市の中のチーズ、 サラミを売っている店です。 彼等はトラックで来ていまして、 それをそのまま広げると屋台になって、 その下に商品をいっぱい並べます。

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画像inol006 改行マーク左は花市場が立ったときのものです。 右はまた別の日で、 メーデーの時のものです。 こういったお祭りになりますと、 1850年にできたというこの地方で一番古いブラスバンドの楽団が出てきて、 街を練り歩きます。

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画像inol007 改行マークその広場に面して、 バールと呼ばれるカフェがあります(左)。 右はその内部です。 朝6時頃から夜11時頃までやっていて、 コーヒーを飲んだり、 ワインを飲んだりできます。

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画像inol008 改行マーク今のバールの左手が広場です(左)。 その前がメインストリートになっていてお店が並んでいます。 右のようなブティックもあります。 大きなガラスを張った都会的なショウウィンドウです。

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画像inol009 改行マーク左は、 古いスタイルの店で、 気取らない感じのお店です。

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画像inol010 改行マーク左は市役所の前のアーケードです。 お店が並んでいて、 右のような雰囲気です。 だいたい街の中で日常品の買い物は全部すますことができます。

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画像inol011 改行マーク左は見ての通り、 卵とアスパラガスです。 色で判るとおり自然食品です。 右が市場で売っていたネギです。 しなびていて日本ではとても商品にならないようなものですが、 捨てずに売り物にしています。 買って食べてみると大変おいしい。 尾道でおいしい魚が食べられるように、 メルカテルロでもその土地のおいしい自然の食べ物が手に入ります。

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メルカテルロの路地

画像inol012 改行マークこれから路地的な空間を紹介します。

改行マーク左は広場に面した市役所の1階のアーケードの部分です。 そこから教会を見たのが、 右のスライドです。

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画像inol013 改行マークこの街の路地空間です。 これは街を上から見たものですが、 広場以外のところは、 こういった細い通りです。 だいたい、 3mちょっぐらいの幅です。 車が通れるのが尾道とは違うところで、 ほとんどの家に車がアプローチできます。 ただし、 全部の通りが一方通行になっています。

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画像inol014 改行マーク左はこの街で一番広い通りで、 幅員が5mちょっとあります。 路地を抜けていきますと、 右のようにいきなり広場に出ます。 ちょうど路地の上に家がかかっているところで、 アーチ状になったところを抜けると広場に出る構造です。

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画像inol015 改行マーク広場という存在を尾道にあてはめると、 お寺の境内になると思います。 尾道の場合、 お寺の境内は通りのどんつきにありますが、 メルカテルロの場合には街の中央にあって、 広場から路地が四方にのびていく、 逆に言うと路地は全部広場につながっていくという構造になっています。

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画像inol016 改行マーク路地です。

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アッシジの路地

画像inol017 改行マークメルカテルロはあまり坂道のない街ですので、 坂のあるイタリアの街の路地風景を見ていただこうと思います。 これはアッシジという街です。 いわゆる地中海文明の一つですから、 街のつくりは先ほどの江川さんのアラブの街と共通点があります。

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画像inol018 改行マークこれもアッシジです。 全部石とレンガでできています。

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画像inol019 改行マークアッシジです。 左のスライドでは車が通っていますから、 これを日本で言う路地と呼べるのかどうかは分かりませんが、 イタリアの路地はだいたいこんなものだということが分かっていただけるかと思います。

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画像inol020 改行マークメルカテルロの私の家の中です。 左側がバスルームです。 下水道も完備していて、 現代的な生活が不自由なく行えます。 右は、 窓から見える風景で、 だいたいこんな風に屋根が見えたり、 目の前にすぐよその家があったりします。 夫婦喧嘩をしたらつつぬけで聞こえてしまって、 プライバシーはあまありません。 隣の家でスパゲッティーを茹でていると、 そのにおいでだいたいそのソースが分かるというぐらいの、 濃密なコミュニティです。

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改行マークスライドは以上です。

 

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