the Urban Enviornment Design Seminar, Yogyakarta
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伝統的様式を生かしたまちづくり

須坂(長野)

画像kos010 改行マーク次は歴史的要素を手がかりに、 地域の活性化とまちづくりを進めている例です。 オリジナルの保存もありますが、 それよりも修景や歩行者空間など地区施設の整備をあわせた地域整備と街並み形成を目指しています。 写真は長野の須坂の中心部への入り口付近。 手前は保存されている建物です。

画像kos011 改行マーク専門家による歴史的建物の調査が行われ、 中心市街地の歴史的環境を再生していくまちづくりが、 住民参加で行われています。 すでに5地区でまちづくり協定ができ、 歴史的な意匠を取り入れたガイドラインに沿った修景・修理によって、 町並み整備が図られています。

改行マーク蔵づくりの街並みが、 須坂の伝統的意匠で、 白壁に瓦屋根、 腰板に特徴があります。 腰板は雪の多いこの地域に特徴的な要素です。

改行マークスライドは、 須坂のメインストリートです。 伝統的要素を取り入れて建て替え・修景されています。 オリジナルな形ではありません。 オリジナルかどうかは問題ではなく、 歴史と地域文化を活かしたまちづくりが地域の再生になっていることが重要なのです。

改行マーク今は、 中心商店街が経済的に衰退し、 高齢化も課題になっています。 歴史的街並み形成は、 地域経済の活性化と中心市街地の魅力づくりを目指しており、 まちなかを出ていってしまった若者が戻ってくることも期待されています。

画像kos012 改行マークこれは新しい建物です。 事務所に使われています。

画像kos013 改行マーク同じ街路です。 新しい建物と古い建物が混在していますが、 伝統的なまちなかの雰囲気があります。 伝建地区のような建物保存が目的ではありませんが、 街並み環境整備のガイドラインや修景基準に沿って、 少しづつ歴史的景観が再生・保全されています。

画像kos014 改行マーク同じ所です。 中心市街地の一部ですが、 商業地区ではありません。 仕事場や店もある住居地区です。 須坂では、 修景基準は共通ですが、 それぞれの地区の事情に応じて、 まちづくりの方針を協議会で決めています。 歴史的環境の保存は、 保存に目的があるのではなく、 まちづくりの中の景観形成の手法です。

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