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7 まちづくり復興基金

まちづくり復興基金の役割

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阪神・淡路ルネッサンスファンド(HAR基金)公開審査風景1
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阪神・淡路ルネッサンスファンド(HAR基金)公開審査風景2
 行政の支援策が乏しい白地区域などでは、 自主的で多様な復興まちづくりの取り組みが展開されてきた。 すなわち、 これらの活動は基本的に手弁当で行われており、 また継続的な取り組みが必要であることなどから、 財政的な支援が求められていた。 また、 行政においても、 復興まちづくりのメニューが震災前の事業や制度を基本としたため、 白地区域等における多様な被災地支援策の検討が求められていた。

 まちづくり復興基金はこういった状況に対応するために設立され、 復興市民まちづくりを促進していくための不可欠な存在となっている。


基金の種類とその内容

 まちづくり復興基金には、 民間ベースのものと、 公共のものがあり、 それぞれ基金規模、 助成目的・対象、 助成方法にかなりの違いがある。

〈民間の基金〉

 「阪神・淡路ルネッサンスファンド(HAR基金)」

 純粋民間個人ベースの市民まちづくり支援基金で、 助成額は少ないが、 多種多様なまちづくり活動の初動期を支える役割を果たしている。 これまでに5回('95.12)の助成が行われており、 助成団体は公開審査という非常に透明度の高い方法で選ばれている。

 「阪神・淡路コミュニティ基金(HAC基金)」

 3年間8億円という潤沢な基金を被災地の民間公益団体とボランティア団体に支援するもので、 HAR基金と連携した基金の運営が検討されている。

 「神戸まちづくり六甲アイランド基金」

 特定地域(神戸市、 なかでも東灘区)の特定目的(国際コミュニティ、 文化都市環境)の基金であるが、 なんらかの震災復興に寄与する活動も視野に入れた助成が進められている。

〈行政の基金〉

 「阪神・淡路大震災復興基金」

 95年4月に兵庫県と神戸市が設立した基金で、 基金の規模は9,000億円。 被災者支援、 住宅再建、 産業復興、 教育・文化復興、 等、 広範囲な復興事業のための基金である。 まちづくり・住宅関連としては、 住宅再建時における利子補給や、 住民主体のまちづくりを進める住民団体及び専門家への経費補助、 コレクティブハウジングへの補助などが行われている。

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