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街区再建の考え方は、 個々の敷地単位では、 現行の建築基準法に基づいて建物が再建できなかったり、 再建できても生活環境の安全性や快適性に問題が残るような市街地において、 街区単位で住宅再建と環境改善を図ろうというものである。
被害の大きかったインナーシティでは、 道路などの基盤整備が十分行われていないところや、 耕地整理による街区形成のため、 街区規模が大きく、 街区内が狭い道路(路地)で複雑に分割されて高密度な土地利用になっているところが多い。 このようなところでは、 接道不良の敷地や、 狭小宅地が多いため、 個々の敷地単位では再建が困難なケースが発生している。 また、 共同化以外に生活再建ができない狭小宅地も街区内に混在している。
このような状況に対し、 街区単位や路地に面する複数の敷地のまとまりで、 接道条件や敷地条件を整備し、 住宅再建を進めることが検討された。 街区形成が行われている市街地では、 街区内で完結した敷地の交換分合が、 共同化や戸建て敷地の条件整備に有効であると考えられた。
10 街区再建
〈事例12)〉
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