阪神大震災復興市民まちづくり支援ネットワーク
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13)グリーン・サミット

ランドスケープ復興支援会議(阪神グリーンネット)事務局 澤木昌典

「きんもくせい」37号

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シンポジウム風景(10/5フェニックスプラザにて)
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阪神グリーンネットのパネル・移動生垣展示。
 1996年10月5日、 三宮のフェニックスプラザにおいて、 ランドスケープ復興支援会議(通称:阪神グリーンネット)が主催し、 シンポジウム「グリーンサミット−緑の復興まちづくりを考える」が参加者120余名を得て開催された。

 阪神グリーンネットのほか、 参加したドングリネット神戸、 ひょうごグリーンネットワーク、 がんばろう神戸、 コープグリーンネットからそれぞれの活動報告がなされ、 仮設住宅の環境改善や被災者の心のケアの一助に緑や花の存在が大いに役立ってきたことを確認した。

 続いて、 「生きた公園とするためにの住民参加のワークショップによる公園づくりを」「住民自身が生活レベルで確保していける花や緑に対する行政の支援を」「専門家は大きな視点と時間を見据えながら、 景観という視点からの提案をすべきだ」「人間以外の自然を大事にした景観デザインを心がけよう」「緑を起点にまちづくり協議会を全市で立ち上げよう」などの提案がなされた。

 これらを受けた全体協議から、 1)緑からの復興まちづくりのためには、 住民や行政、 専門家、 支援ボランティアなどが広くしかも緊密に連携していくこと、 2)区画整理事業地区など今後の復興まちづくりにおいて緑分野の専門家が積極的に関与することが重要であること、 3)特に住民の意識が自宅再建からまちづくりへと移る段階で緑の重要性をしっかり認識してもらうこと、 そして4)ワークショップ手法などにより住民が愛着をもてる公園づくりをしていくことなどが、 参加者の共通認識として得られた。

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