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南京町地区は、 横浜、 長崎と並ぶ日本の三大中華街の一つで、 神戸の代表的な観光場所になっている。 中国の古正月を祝う春節祭の龍踊りが全国的に有名で、 東西約160m、 南北約110mの街区に中国料理をはじめ異国情緒豊かな飲食店などが多く集まっている。
神戸市都市景観条例に基づく南京町沿道景観形成地区の指定(平成2年)を受け、 景観形成市民団体として神戸南京町景観形成協議会(坂東隆会長・138世帯・平成3年7月)が認定された。
震災で、 協議会活動は一時中断することとなったが、 4月から検討を再開した。 6月の総会において、 震災後のまちづくり計画第1号として神戸市への報告と支援要請(7月11日)を行った。
〈まちづくりの目標〉
具体的には、 ハードな整備計画からソフトな管理計画まで多様な内容で:
夜景の演出計画と8m街路の無電柱化計画は、 既に実現にむけて進めている。 細街路整備計画については、 神戸市の震災復旧の道路整備事業にのるよう地元分担費を確保すべく個々の会員の費用負担の検討に入っている。
16)神戸南京町地区
まち空間研究所 白井治
「きんもくせい」17号
南京町地区まちづくり計画
広場での原寸模型を用いた地上機器の説明会
臥龍殿での協議会の検討風景
(1)「グルメ」が基本のまちづくり
〈まちづくりの基本方針〉
(中華料理に代表される多彩な異国文化とのふれあい)
(2)「本物」志向のまちづくり
(本格的で本物だけが持つ存在感を生かしたまちづくり)
(3)「街」ごと楽しめるまちづくり
(街の賑わいや異国情緒等を活かした空間づくり)
(1)楽しく歩けるグルメのまちづくり
〈まちづくり計画〉
(2)個性的な美しいまちなみづくり
(3)賑わいのある異国情緒を高めるまちづくり
(1)細街路整備計画、 (2)8m街路無電柱化計画、 (3)地区ゲート演出計画
の9項目で構成している。
(4)夜景演出計画、 (5)街路広場管理計画、 (6)街路演出計画
(7)サイン案内計画、 (8)街路等清掃管理計画、 (9)賑わい演出計画
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