ヘルツの実験の模式図です。 受信リングの直径は90cmとなっていますが、当然放出される電波の最大強度波長に合わせて作っています。うまく作らないと誘導コイルの出力を上げても発振器のすぐそばでないとネオン管は光りません。本装置では6万ボルトで6mの到達距離を誇っています。 このあたりのノウハウは「H10京都市青少年科学センター報告」に共同研究のまとめとして掲載されています。 |
球間(4mm) |
|
受信リング(写真左)
|
|
自動車コイル利用手作り誘導コイル発振器 自動車のイグニションコイルを利用した試作版発振器です。マイナスを2系統にして電流を高めています。回路にはサイリスタを使用し、無接点化しています。これで4mほど飛ばすことに成功しています。ただし、これは両面タイプではなく実際の実験室学習では、誘導コイルが壊れたときの予備機として数回活躍しただけにとどまりました。なお、この装置はH9ウチダ全国教職員発明考案コンクールに入選した装置のうち一つです。製作は岡田高芳・前科学センター工場長(現・京都市立弥栄中教諭)が行いました。 |
H10全国理科教育センター物理部会(仙台)にて発表。科学の祭典京都大会でステージで実演。科学センター報告など多数掲載および掲載予定。なお、京都市青少年科学センターではこの装置を、H10.1〜H10.12の間、中学2年生の学習に用いました。
ヘルツの実験では強烈な電磁波が周囲に飛びます。精密機器などの影響が懸念されるときはやってはいけません。特に心臓のペースメーカー等を使用している方がいるときは絶対にやらないようにしましょう。