「モノづくりハンドブック」(1999 科学技術振興事業団)掲載
「たのしい授業2000-4」(仮説社)に埼玉県の岩瀬直樹先生が紹介して下さいました。
京都理化学協会 物理Q&A で発表。 他,多くの都府県の教員研修会や実験教室等で紹介・配布。
特に,Aのたった直径6mm(最小限の必要シートは6×6mm)の部分でできる「X線スコープ・スケルトン」は大変な反響でした。カードにミニホロスペックスを貼り込み,本来のホロスペックスの遊び方とこのスケルトンの説明を加えて独自に作り上げた「1枚で2度不思議なカード」は実験ショーや実験教室のおみやげとして爆発的に広まりました。今では私の考案と知らずに同様なものを私に薦めてくる人がいるくらいです(笑)。
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面白い使い方A 「X(エックス)線スコープ・スケルトン」 鳥の羽を通して明かりの前に置いた手のひらを見ると、まるで指が透けて骨が見えるように写る「X線スコープ・スケルトン」というものが古くからあります。中には怪しいスコープの中に「鳥の羽」を装着して「透けて見えるX線スコープ」などと言って,数千円もボッタクル例もあるようです。 このホロスペックスは、それらより優れた(?)X線スコープ・スケルトンとして使えます。本当に骨が見えるみたいですが、もちろん透けたわけではなく、回折した像がずれて見えることにより、骨が透けたように見えるのです。 ◇方法 ホロスペックス(ミニで十分です)で蛍光灯(丸形より直管が良い)または明るい空を見ます。その明るい視野に自分の手のひらをかざすだけです。明るさや手を置く距離により「骨」のように見えるものの太さが変わりますのでいろいろ試してみて下さい。 ※この現象は古くから知られたものですが,私の知っている方の中でここら辺の理論に詳しいのは,兵庫県の浮田裕先生です。理論が知りたい人は浮田先生の論文を探してみてください。 |