懐かし玩具の「ぱたぱた」を透明アクリルで作りました。地方によっては「かったん」とか「バタバタ」とか色々な名前で呼ばれているようです。
これを各地の工作教室で作らせてきましたが、小学校高学年は5枚のもの、低学年は3枚のものにしています。結構製作は難しいようで、幼稚園以下の子どもには保護者が手助けしないと無理のようです。
この工作の難点は、部品代が結構かかるのと、教室実施までの下準備が大変(もう本当に大変(^^;))なことです。
- 透明板で作ると、豪華に見えるだけでなく、ひっくり返るときの図柄に注目すると手品のような面白い見せ方ができます。
- ・これは5枚(またはそれ以上のもの)ものを使います。
- ・まず、中央のテープよりも幅の狭いシール(写真ではオリジナルパンダシール)を5枚すべての板の中央(またはテープの中央)にきれいに貼ります。
- ・パタパタとひっくり返して、同じように現れる新しい5枚の面すべてに同じように、今度は同じ大きさ・形で違う図案のシールを貼ります。
- ・まずパンダさんの面(シール)を見せて、パタパタと移動させ、違う面(シール)を見せます。
- ・子どもに「パンダさんはどこに行ったかな?」と聞くとみんな一斉に「裏!」と答えます。
- ・そこで裏返してみせるとあれ?? パンダさんはどこにもいません! (実は1頭だけいるのですが裏返すときに一番上の板または一番下の板のどちらかに現れるパンダを持っている手で隠します。)
- ・透明板ですから隠れるところはありません。みんなびっくりしますが、さて一体パンダさんはどこに隠れているんでしょうか??
- (自分で作るとパンダさんがどこにいるかすぐにわかりますね!!)
- 5枚パタパタ
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- ひっくり返すと移動します
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- 3枚パタパタ。工作教室の対象が、
- 小学校低学年の時によく作ります。
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では、作り方です。透明でなくて良ければわざわざ加工の難しいアクリル板を使う必要はありません。アクリル板で作るときは、切り口でケガをしないように「エッジ焼き加工」を施しています。ナイロンテープの端もはさみで切った後、ほつれてこないように火で軽くあぶって、溶かし固めています。
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- 材料
- ・アクリル板60mm×60mm(3mm厚)・・・3枚
- ・アクリル棒7mm×7mm×30mm・・・2本(板の中央にジクロロエタンで貼り付け)
- ・ナイロンテープ赤15mm×90mm・・・4本
- ・ナイロンテープ青20mm×90mm・・・2本
- ・両面テープ10mm幅
- ・直径20mm以下のシール3枚組を2セット
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- 5枚パタパタでは材料を必要分追加しましょう。
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- ・図のようにナイロンテープを両面テープで正確に貼ります。板が60mmで、ナイロンテープが90mm、貼りしろが片方10mmですから、板の厚さを考えると片方2mmの余裕ができます。このおかげでスムーズに板が移動します。
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- ・反対側にも両面テープを貼っておきますが、図の手前に貼ります。(ナイロンテープの向こう側に貼ってはだめ)
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- ・図のようにテープを折り、左の板を下に置いて、中央の板を上に置きます。
- ・下のテープを上に折り返して、中央の板に貼ります。
- ・同様にその上に右の板を置いて、中央のテープを折り返して、右の板に貼ります。
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- これで出来上がりです。うまく動かないときは、テープの貼り方や、長さのずれなどを確認して下さい。
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海老崎 功 ebisan@mbox.kyoto-inet.or.jp