曲がるスプーン 


 マジシャンや自称・超能力者?が行う「スプーン曲げ」や「スプーン切断」のタネについては、以前から本やTVなどで知っていました。それを自分なりに練習して「こんなものはインチキだ!」と、タネを暴くところを見せていました。しかし、田中玄伯先生(滋賀県)北野貴久先生(兵庫県)が行った「科学マジック」のステージを見て、私のやり方は夢もロマンもない、見る人にとってもつまらないものであることに気づきました。それ以降、私の見せ方はお二人のやり方を参考にしています。なお、そのお二人も工藤貴正先生&野呂茂樹先生(青森県)が広められた「科学マジック・教育マジック」の影響を受けたということです。

人名辞典?・・・工藤貴正氏、北野貴久氏 どちらも私の科学マジックの師匠です。また野呂茂樹先生,田中玄伯先生共にたくさんの科学マジックを教えていただきました。

2本100円です。他にも数種類用意しています。常時100本のストックがあります。

(写真左)

よく使うスプーン

(写真右)

スプーンの厚み

曲げや切断に使う物は、これくらい厚みがある方が演示効果は高いです。(3mm弱)

 ◆普通のスプーン曲げ
 
・18−0と書かれたステンレススプーンを使います。何も書いていないものは18−0が多いです。18−8や18−10は硬くてスプーン曲げには向きません。もちろん片手で曲げようとしても曲がらない柄の部分が分厚いものを選びます。分厚い方が演示前後にお客に手渡したときなどにびっくりさせる効果が増します。
 
・曲げ方はてこの原理を使います。スプーンの先端と柄の先端、曲げる部分の少し下の「3点」を持つことが必要です。曲げる瞬間は結構力が要りますが、それをいかに力を掛けずに、平然と事も無げに曲げてみせるのが最大のポイントです。この「演出」については実際に私や田中先生、北野先生などの演技を見ていただくしかないです・・・
 
・片手投げ上げ曲げ(?)にチャレンジ
 
 力が加わる「3点」があれば良いのですから、その3点がいつも「手や指」でなくても良いのです。いろいろな方法がありますが、TVで見たマジシャンや田中先生、北野先生は「腰」や「太もも」に一瞬で押しつけて曲げ、その後、上方に放りあげる方法で「いかにも空中で曲がった」かのように見せる楽しい演出をしていました。(最初に空中に投げ上げて曲げたのはユリゲラーのようです。)

両手を使うときの左手の持ち方。小指が・・・

 ◆スプーン切断
 
スプーン切断の映像(0.9Mb)

  これもタネは簡単なのですが、まだタネを明かしていない人もいますので、ヒントだけにとどめておきます。私は二つの方法を知っています。

  
・金属疲労によるもの
・スプーンに○○がしてあるもの(市販品)・・・○文字内は秘密です。
 
これは細かい事前の準備と、見せ方にポイントがあります。TVの種明かしなどでは見たことがあり、自分でもやったことがありましたが、実際に目の前で熟練した人がやったのを見たのは北野先生が最初です。タネの仕込みは違うかもしれませんが、私の見せ方はほとんどそれのコピーです。

切断されたスプーン。約15秒で切断部分に手を触れずに折ってしまいます。

 さて、それだけではあまり工夫がありません。私が考えたのは、左手や腰などの部分を一切使わない「純粋な右手だけの片手スプーン曲げ」です。もちろん柄の部分が極端に薄いものなら力まかせにやっても曲がるでしょう。私もはじめはそのようなスプーンで練習しましたが、今は子どもはもちろん普通の人が片手でやっても曲がらないものを使ってやっています。
 ◆秘技? 片手曲げ!
 
片手曲げの映像(0.9Mb)

 片手曲げスプーンに一切の細工をしないで、やや厚手のものを一瞬で曲げてしまいます。どれくらい素早いかというと、ふつうにスプーンを持った手をしっかり見せて、そのままほとんど手を振らず、投げ上げるまでの間に完全に曲げてしまいます。(これでわからなければ一度実演場面を見て下さい。)

ごく親しい一部にしかタネを明かしていないので、ヒントだけです。

はじめから肉厚の薄いスプーンでは面白くありません。わたしはこれを100円ショップで2個入りスプーンを20セット(合計40本)買い占めたときに思いつきました。そこのスプーンは分厚いのでよく使っていたのですが、安物なので品質が均一でないのです、そこに目を付けて・・・

・科学マジックですから基本は当然「てこの原理」です。

・私は他の人より「指」が長いです。(本当!) 短い人にはちょっと無理かも・・・

・少しは指立て伏せなどして指も鍛えています。

・持ち方や見せ方など一連の動作は、本当に何度も何度も練習しました。

以上、私にしては大ヒント(?)です。

投げ上げる寸前の持ち方。これは出血大サービスの大ヒントですが、これから先も血のにじむような(?)特訓をしないと曲がりません。

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海老崎 功 ebisan@mbox.kyoto-inet.or.jp