球(たま)のレース 


(H10第3回サイエンス展示・実験ショーアイディアコンテスト奨励賞受賞)
「京都市青少年科学センター報告H11」掲載
 
 H10科学の祭典全国大会をはじめ、各地の実験教室のステージ等で、いつも超満員・大人気の内容です。
名前の通り、異なるコースを転がる鉄球のレースです。全部で5レース用意しています。全問正解すれば、海老崎オリジナル等の「手づくり科学おもちゃ」をプレゼントしてきました。
 
第3回サイエンス展示・実験ショーアイディアコンテストレポート 科学技術振興事業団 掲載
H11.6.12 NHK教育TV「サイエンスアイ」で取り上げられました
レースを見守る参加者と博士
予想が当たって喜ぶ博士と子ども
各レース後には博士から解説

  このステージを思いついたのは、中村理科から市販もされている「エネルギー保存則実験器」というものをヒントに、独自のコースを作って研究されている川上晃先生(三重県立名張桔梗丘高等学校・・・私の研究室の大先輩です。)の装置を拝見させていただいたのがきっかけです。

 高等学校での教材化は川上先生を筆頭にかなり進んでいると思いますが、私は単純に「レースが面白い!」という発想で、さらに子どもを対象にした独自コースや、スタート・ゴール器具、その他の小物類を製作し、形にしました。しかし、いろいろな方からこのステージを誉めていただけるのは、独特の演出が満載の「ステージ台本」の素晴らしさらしいです。 (※ ステージ台本は「博士3人+司会1人用」「博士2人+司会1人用」の2つがあり,どちらもA4版10枚程度です。入手したいときは海老崎までご連絡を!)

 これにより「球のレース」は物理を学習中の高校生や大人の方から、小さな子どもまで、同時に予想を楽しみ、レース結果に一喜一憂し、その後の解説で学習するという、面白いステージになりました。各地からこのコースの複製をしたいという問い合わせや、台本が欲しいという申し出もきています。海老崎が「レースセット」を持って全国を回らなくてもそのうちにあなたの街でもお目にかかることがあるかも知れませんね!

 全国各地での実施を考えて、コースはアクリル製4分割(新型は2分割)になっていますので、標準的な段ボール箱1つ(新型は宅配便対応専用送付箱)で必要物品すべてがおさまります。自作されるときは分割タイプは難しいので、1枚板にモール貼り付けなどをお奨めします。

・第1レース
 
簡単そうですが、博士がうまく騙すので、みんなコロコロ引っかかります・・・
・第2レース
 
市販の実験器を参考に自作したコースです。結構難しい?
・第3レース
 
力学的エネルギーだけで考えると??? どっちだろう?
・第4レース
 
コース幅が狭いととうなるでしょう? 新幹線はレール幅が広くて速いけど、球は???
・第5レース
 
川上先生の最新研究からのコース。この結果について知りたい方は「物理教育」の川上先生の論文をご覧下さい。
 右の写真のように白色アクリルを加工し、精密にコースを作っています。これはパネルソーなど大型工作機械を駆使して初めて可能になることです。

 工作機械がない方は製作で無理をしないで下さいね。12mm厚くらいの木を用いて、それで加工されるのが無難かつ、早く仕上げるコツだと思います。

 もちろん連結式など考えずに「1枚タイプ」が良いでしょう。それらの運搬は自家用車が無理でも、最近は「スキー宅急便」なる便利な物もあります。どちらにしても工作時のケガなどには十分ご注意下さい。

 なお、手前の透明アクリルで作っているのが「スタートブロック」です。

 

 H11.5に大型化&視認性アップの新コースを作りました。(↓→)

 全5レース(10コース)が右写真のように2分割になっています。上下のレールを連結(差し込むだけ)すれば,それぞれのコースができあがります。

 このコースだけで 20kg あります。

(写真左)

「新・球のレース」

ステンレスボールは直径41mmです。

(写真右)

2カ所のスタート位置がついたスタートブロック。球速を変えられます。

(写真左)

ゴール判定器

(写真右)

透明アクリルにカラーカッティングシートで色分けした視認性が高い新コースです。

 

戻る

ホーム
開発実験・器具 トピックス プロフィール? 活動記録と予定 出動依頼 HANDMADE リンク集

海老崎 功 ebisan@mbox.kyoto-inet.or.jp