富貴蘭の小部屋
東出都
「富貴蘭」=風蘭の葉変わり の代表的な普及品種で、この縞模様を覆輪といい、葉が白く縁取られます。
富貴蘭は、古くは江戸時代から栽培されてきた銘品から最近作出された品種まで、実に多くの名前が飛び交っています。
素人には斑や名前の違いなど判別できません。
富貴蘭に限らず、風蘭は一年に2枚程度の葉しか増えません。
お気に入りの普及品種と出会ったなら、それをじっくりと愛培するのがいいでしょう。
「紀州雪虎」 こういう斑の入り方を「虎斑」というそうです。
富貴蘭の名前には「こんな名前をよくぞつけたものだ」という大上段に構えたようなものがたくさんあります。これもそのひとつです。
品種本来の柄(模様)を出すために、富貴蘭の栽培には独特の管理法があるようです。この株は光が弱い場所に吊るしてあるためか
品種本来の性質なのか、
花が咲いたことがありません。緑と白のコントラストが綺麗です。