都市環境デザインを目指す若者集まれ
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愛知県足助町の仕事

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足助町香嵐渓全景
改行マーク大阪で言うと箕面、 京都で言うと高尾のような紅葉で有名な町ですが、 名古屋の近郊に足助町という山間の町があります。 ここも町並み保存を熱心にやっていたところで、 そこから仕事が来るようになりました。

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足助町中心部の地図
改行マーク足助町の地図です。 太平記に南朝の武将で足助次郎重範という人が登場するように、 歴史的には古い町なのですが、 現実には過疎の町です。 紅葉の名所で知られているのですが、 それだと秋しか人が来ないので、 何かやることはないかと町で考えていたようです。

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足助町中心部の風景
改行マーク足助町の風景です。 人口は約1万人です。

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足助町の町並みの一つ
改行マークかつては信州方面に塩を運んだ道の街道町であり、 古い建物も少しは残っています。

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三州足助屋敷全景
改行マークその中に三州足助屋敷というのがあります。 山村生活の実演展示をする事で町おこしにしたいと町では考えたのです。

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三州足助屋敷パンフレット

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三州足助屋敷の展示内容
改行マーク中で傘張りやわら細工、 漆塗りなどの伝統的な村の仕事が出来るような施設を作ろうということになりました。

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三洲足助屋敷母屋(建設当時)
改行マークこれが出来上がった母屋です。 いかにこの地方らしい建物ができるかを工夫したのですが、 当時は資料がなくて大変でした。

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傘張りや桶作りの実演
改行マーク中ではこういう風に傘張りや桶作りの実演をしています。

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洲足助屋敷(紅葉の季節)
改行マーク700m2ぐらいの施設ですが、 これを作ったおかげで町は年間15、6万人の観光客を迎え入れられるようになりました。

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浦辺鎮太郎と小沢庄一さん、 真ん中は大工さん
改行マーク左が師匠の浦辺鎮太郎、 右が小沢さんというこの町のフィクサーです。 小沢さんは役所の人なのですが、 役人らしくない人で、 まずは結果ありきで物事を考えます。 また、 浦辺さんのポリシーも面白くて、 いつも三笑主義ということを言っていました。 三笑主義とは仕事をするうえで施主、 大工(施工者)、 設計者が三者ともに満足しなければいい仕事はできないということです。

改行マーク真ん中に写っているのは大工さんですが、 この仕事をするのにお金が足りなくなって山をひとつ売ってしまった、 と言うウワサがあるくらい、 それぐらいの情熱で出来た建物です。

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足助町公民館、 町並への配慮
改行マークその後、 引き続き公民館の仕事をいただき、 つき合いが始まりました。 ボリュームのある建物ですが町並に配慮しています。

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足助町の公民館
改行マークこのように足助町の町並みを意識したデザインになっています。 中には360人が収容できるホールがあります。

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公民館とレストラン参洲楼の間の路地
改行マーク公民館とレストラン参洲楼の間の路地です。

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百年草(老人福祉センターと複合した町営ホテル)
改行マークこの建物は百年草と言い、 塔の部分を境に、 老人福祉センターと町営ホテルになっています。 小沢さんが「町営でラブホテルを作りたい。 若い人が来たくなるようなものが欲しい」と言ったことから出来たホテルです。

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(同上)客室インテリア
改行マーク10室しかない宿泊施設ですが、 どの部屋もインテリアを変えています。 予算がない分、 知恵をしぼりました。

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