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南芦屋浜団地アートワークの概要

 
 

 南芦屋浜コミュニティ&アート計画は、埋め立て地に建設される新しい環境を「自分たちのまち」として居住者が積極的に関わってゆくきっかけを、アートワークをとして創り出すとともに、新たなコミュニティ形成のために、居住者と様々な人々との創造的な関係や活動を創り出す「場」となることを願って計画されました。
 いずれのアートワークも、空間と一体となったものとして制作され、人が住み暮らすことによって初めて成立するところに特徴があります。これらのアートワークの実現には、アーティストのみならず、入居予定者、建設現場スタッフ、作品と建築をつなぐテクニカル・スタッフ、美術館博物館および住宅・都市整備公団をはじめとする事業実施チームの領域を超えた共同作業によって行われた成果であることを特記しておきます。

橋本敏子(南芦屋浜コミュニティ&アート計画実行委員会)
本ページと以下のアート紹介は同委員会発行のアート・マップ等より作成したものです。

アートワーク配置図

  アーティスト/タイトル アーティスト・プロフィール
(1)
IDEAL COPY
Time-〈光と時間〉
1988年に結成された アーティスト・ユニット。見過ごしがちな現代社会のシステムを美術の文脈のなかで確実にそしてスマートに表現する。
(2) 
小山田 徹
On the other side of the road/道の向こう側
1961年生まれ。アーティスト・グループ「DUMB TYPE」(ダムタイプ)のメンバーとして世界的な活躍と同時に、個人としても作品を発表。阪神大震災時には個人としてボランティア活動を行っている。
(3) 
イチハヒロコ
「あしたもあしたもあしたもあいたい。」「うわーん。」「いちばん好きなひとが、いちばん気持ちいいし。」
1963年生まれ。言語によるイメージ表現で現代人の日常の心象をダイナミックに描き出す。
(4) 
赤崎 みま
11の扉
1965年生まれ。写真の色彩の特徴を生かした独自の表現を試みている新進気鋭の女性写真家。芦屋市在住。
(5) 
稲畑 汀子
浜の春秋
「ホトトギス」主宰。現代俳句の第一人者として全国的に知られている。芦屋市在住。
(6) 
藤本由紀夫
曖昧な空間 wall-floor-wall-ceiling
1950年生まれ。オルゴールを用いたサウンドインスタレーションが注目を浴びている。音の視角化を試みる。
(7) 

木村博昭/江川直樹
ヒーリング healing
木村博昭:1952年生まれ。建築家。代表作品に「3in1HOUSE」「Ns Ark」など。神戸芸術工科大学助教授。江川直樹:1951年生まれ。建築家・都市デザイナー。代表作にアルカディア21、舞鶴市陶芸館他。芦屋市在住。
(8) 
田浦 律子
注文の多い楽農店
1950年生まれ。MIT視覚芸術プログラム準教授。パブリックアートに関する作品を海外で多く制作。USA・ケンブリッジ在住。
(9) 
宮本 佳明
サクリファイス
1961年生まれ。建築家。1996年ベネチア・ビエンナーレにおいて最優秀賞受賞。芦屋市中央地区再開発計画にもかかわってきた。

●市民参加によるアートワーク

種類 内容 実施担当者
(10) お尻合いベンチ
オープンスペースやコミュニティテラス周辺に手作りベンチ(約20個)を設置する。
制作者:市民及び市内外の学生ボランティアによる
(11) アート車止め
車止めの頭部に市民や市内の小学生などが描いた作品をとりつけたもの。団地内道路の車止めに使用する。180〜200本を設置。
制作者:団地入居者及び市内の幼稚園児に作画依頼

●まちびらき関連アート・イベント

アートバナー
団地内幹線道路および中央道路沿いに、市民が制作したフラッグを飾り、まちびらきを祝う。
制作者:市民及び市内外の学生ボランティアによる
空のインスタレーション
立地環境の特性である「風」を生かし、南北の住棟間を大きな布製のリボンで結び、お祝いのシンボルとする。
制作担当者:近藤英夫(アートチームワーク)
 

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