脳内麻薬好き好き野郎の超B級体験記 これまでの体験記

カルト教団の罠 半明晰夢  2001/06/27

私は夢を見ていた。内容はハッキリ覚えてないが、私は夢の中で“ガイド”と呼ばれる高次生命体からテレパシーによるコンタクトを受けていた。彼らは私の体脱能力を認め、私を仲間にしてくれるというのだ。

だが仲間になるには、まずは何かの儀式に出ないといけないとのことだった。もちろん私は彼らの指示に従い、儀式に出ることにした。このとき、高次生命体はまったく姿を見せることはなく、すべてはテレパシーによる指示だった。

私はいつのまにか、映画館のような場所で、スクリーンに移る映像を淡々と見ている自分に気がついた。このあたりから意識が明晰化し、私の記憶もハッキリしている。

スクリーンには、戦場で兵士たちが銃を撃ったり撃たれたり…、といった映像が繰り返し流されていた。それはドキュメンタリーフィルムではなく、戦争映画の戦闘シーンの寄せ集めという感じだった。

映像を見ていた私は非常に不快な気分になった。大怪我をして血みどろになった兵士や、死体となって動かない兵士を見せつけられるのも不快だったが、それ以上に、自分が何かの洗脳を受けているのではないかという不安がよぎったからだ。

映画にもなったので知っている人も多いと思うが、「時計じかけのオレンジ」という小説の中に、主人公の青年が薬物を投与されながら強制的に暴力的な映像を見せられ、洗脳させられるというシーンがある。私はそれを連想したのだ。

このまま映像を見続けるのは危険だ…。そう判断した私はスクリーンから目を逸らした。すると、それまでは気付かなかったが、そこは定員100名ぐらいの小さな映画館で、私のほかにも数人の人たちが座席に座って映像を見ているのが見えた。

いったいこの映像は何なのだ…、この人たちは何なのだ…。疑問は膨らむばかりで、私は少々苛立っていた。私は答えを知るため、高次生命体に向けてテレパシーを送った。

「なぜこんな映像をオレに見せる!?」

すると即座に高次生命体からの返信テレパシーが送られてきた。

「目で見ようとすれば本質を見失う。心で見よ」

私は言われるがまま目を閉じた。視界はいったん真っ暗になったが、すぐに白い円形の光が次々に現れ、まるで曼荼羅のような模様になった。そしてその曼荼羅模様の中央には、お釈迦様の姿がぼんやり浮かびあがった。

仏教などこれっぽっちも信じていない私であったが、これには一瞬「おっ!スゲー!お釈迦様じゃん!」と思った。しかしそれはホントにホンの一瞬だった。次の瞬間には、その釈迦像を通して見え隠れする、アヤシイ男の気配に私は気付いたのだ。

私はアヤシイ男の気配に意識の焦点を合わせた。するとその男の情報が次々に頭の中に浮かんできた。

男は、ある仏教系の宗教団体の教祖だった。教祖は数人のテレパシストと共に私にテレパシーを送り、そして「ガイド」と偽って私に接近し、私を洗脳しようとしていたのだ。この教団では、有能な体脱能力者を洗脳しては信者として引き入れ、体脱世界の覇権を握ろうと目論んでいたのである。

しかし、これ以上の情報を引き出すことはできなかった。教祖が私のハッキングに気付いて、情報をプロテクトしたのだと私は感じていた。

すべてを悟り、こんな場所に長居は無用…と思ったときには、私はすでに映画の上映室を出て、その映画館の出入り口付近と思われる場所にいた。そこは人通りが激しく、非常に賑やかな場所だった。

私が人の波にもまれて歩き出そうとしたとき、私は何者かに監視されていることに気付いた。あやうく洗脳を逃れた私であったが、教団はこのときもまだ私に監視者をつけていたのだ。しかもソイツは私のすぐ傍にいるという気がしていた。

「いるんやろ?出てこいよ」

私は穏やかな口調で言った。監視者の殺気は感じられなかったので、話をつけて帰っていただこうと思ったのだ。

すると私の左の肩口から、ニュ〜ッと幼い少女の顔が現れた。私がガイドを騙った教祖にアッサリ騙されて洗脳させられそうになったのも、この少女が私に取り憑き、私の判断力を奪っていたのだと私は思った。

顔は半透明であまりハッキリは見えなかったが、とても悲しそうな表情をしているように見えた。どうやら少女も自分の意思で私に憑いてるわけではなく、教祖の術かなんかで、ムリヤリ私に憑依させられたという感じだった。幼くして死んだ少女の霊が、教祖に捕われ、使い魔として使役させられているのだと私は思った。

私からは教祖とコンタクトが取れなくなったが、使い魔であるこの子ならコンタクトが取れると思った私は肩口の少女に尋ねた。

「いまアイツ(教祖)何てゆ〜てる?」

すると、少女はイントネーションのない大人びた口調で答えた。

「不問にすると言ってます」

その言葉は、ニセガイドとのテレパシーによる会話とは違い、ハッキリ音として聞き取ることができた。ちなみに「不問にする」とは、今回私が洗脳を受けずに教団を去ったことに対し、ペナルティーは課さないからいつでも教団に“戻って”来てくれていいんだよ…という意味だと私は受け取った。

教祖のあまりに傲慢でバカバカしいセリフに激しい怒りを覚えた私は少女に言った。

「今度オレにちょっかい出したらオマエを殺しに行く…と言え」

少女は何も言わなかったので、その言葉を教祖に伝えたのかどうかは判らなかった。ただ私の興味はすでに教祖から少女に移っていたので、教祖のことはすぐに忘れた。

いつまでも私の背中に少女が張り付いているのはちょっと気持ち悪かったので、私は少女の手を引っ張って、ムリヤリ引き剥がすことにした。メリメリと何かが剥がれる感じがして、少女はドテッと地上に降りた。

地上に降りた瞬間、少女は半透明の状態から、健康な肌をしたごく普通の少女になっていた。フリルのついた白いドレスを着た少女は、嬉しそうにニコニコ笑っていた。

少女が私の手を引いて走り出した。映画館の外は公園になっていて、あちこちに大きな建物が見えた。私はここは遊園地かテーマパークなのだと思った。

途中から、少女は私の手を振り切って走っていった。そして、どこからともなく現れた黒い服を着た初老の男の前で止まった。男はお金持ちの家の執事といった風体で、少女と親しそうに抱き合った。二人は知り合いなのだと私は思った。

少女はホットドッグやらジュースやらを売っている小さな売店で、執事風の男にジュースを買ってもらった。少女は紙コップに入ったジュースを一口飲むと、私に向かって満面の笑みを浮かべた。私に取り憑いていたときの陰気な少女とは、まったく別人のようだった。

男が笑顔で「あなたもどうぞ」と言ったので、私は「じゃあリンゴジュースを…。あっ!炭酸のヤツね!」と言ったところで覚醒…。

ちなみに、このような夢を体験したのは、前日にモンフリさんのHPの掲示板で、「ガイド」に関係する書き込みをした影響だと思われる。

カルト教団に対する怒り度 ★★★★★★★★
 


美少女双子スパイ 明晰夢  2001/06/25

私は家に帰るため、某駅のプラットホームで電車に乗ろうとしているところだった。ホームには向かい合わせで電車が並んでいたが、なぜか頭がボンヤリして、どちらの電車に乗ったらいいか判らなかった。

片方の電車が今にも発車しそうになったので、「たぶんこっちだ!」と思った私は、確証がないまま発車寸前の電車に乗り込んだ。しかし、発車した電車から眺める景色は、家とは反対方向に向かっていることを示していた。

間違った電車に乗る…という小学生でもしないような凡ミスを犯した私は、暗く情けない気持ちになった。しかし、視覚や身体感覚に感じる違和感が、いつもの夢の世界と同じだったので、私は「これは夢だ!」と気が付いた。

私は電車の窓を抜けて外に出た。特に考えがあってのことではなく、意識が明晰化した状態で、目の前に窓があったら“抜ける”というのは、ほとんどクセになっている感じだった。外に出た瞬間、「風圧に流されるかな?」とも思ったが、とくに何事もなくフワリと空高く上昇した。

その後、しばらく空中をブラブラと飛行していたが、その間の記憶はほとんどない。私はいつしか、古い街並みが残る小京都といった風情の街中に立っていた。

前方から、二人の若い女の子が歩いて来るのが見えた。年齢は15〜16歳ぐらいで、一人はぶかぶかのジーンズに薄紫のパーカー、もう一人はお嬢様が通う名門女子高といった感じの制服を着ていた。

女の子たちは顔も髪型もそっくりだったので、二人は双子なのだと私は思った。二人とも、映画「レオン」に登場したヒロインの少女のようなボブヘアで、少しつり上がった大きな目と、プライドの高そうな表情から、なんとなく猫っぽい印象を受けた。

私は女の子たちの顔を舐めるようにジィ〜ッと眺めた。二人が凄い美少女だったので、じっくり鑑賞したいというスケベ心もあったが、二人から“何か”感じるモノがあったのだ。

するとジーンズの少女と目が合った。少女は私と目を合わせたまま、足早に私の傍を通り過ぎて行った。しかし私が一向に目を離さないのが気になったのか、歩くのやめ、私と向かい合った。

少女が怖い眼で私を睨んで言った。

「なんでアタシ見るん?!」

その瞬間、私の頭の中に、少女たちに関する膨大な情報が流れ込んできた。この少女たちはどんな性格で、どんな経歴を持ち、これから何をしようとしているか、突如としてそれらの情報が私の頭に浮かんだのだ。

「キミら政府の隠密やろ?」

私が答えると、少女たちの表情に驚きの色が宿った。

少女たちの両親は日本政府直属の諜報機関に属するスパイであり、彼女たちもまた、将来立派なスパイになるため、武術や特殊技能の訓練に日夜励んでいるスパイの卵だったのだ。

私が思わず“隠密”などという古臭い言葉を使ったのは、少女たちの祖先が、江戸徳川幕府直属の隠密であり、隠密一家として現在も脈々とその家系が続いている…というイメージが頭に浮かんだからだ。

正体を見破られた少女たちは、明らかに動揺し、そして私を警戒していた。少女たちの正体を知る者はごく少数のスパイ関係者だけである。もしそれ以外に知る者がいるとすれば、それは“敵”に違いないのだ。

少女たちの敵…、それは彼女たちの両親が所属する諜報機関に敵対する秘密組織のことだ。数日前に少女たちの両親が、この秘密組織に拉致され行方不明になっていたのである。少女たちがこの場所にやって来たのも、行方不明の両親の手がかりを探すため、両親が昔お世話になった武術の先生のもとを訪ねようとしているところだった。

ちなみにこれらの情報は、私がいつかどこかで見た漫画、小説、映画などの断片的記憶を瞬時に繋ぎ合わせ、リアルタイムで私好みのストーリーに作り変えたモノ…といった感じがしていた。

「(両親がお世話になった先生の)道場に行くんやろ? オレも一緒に行くわ!」

私が言うと、少女たちは「なんで先生のことまで知ってるんだ?!」という表情をして、ますます私を警戒し、いつ戦闘になってもいいように半身で身構えた。

私は少女たちに“敵”だと思われていることは不快ではなかった。むしろ最初は誤解されるぐらいの方がストーリーとしては面白いと考えていた。それに、このあと本物の敵が登場し、そのとき私が少女たちを助け、誤解が解けることも解っていた。

私は、少女たちが敵の秘密組織から両親を取り戻し、ハッピーエンドを迎えるまで、彼女たちと共に戦い、ときには盾となって彼女たちを守る、このドラマの最もカッコいい役だということを理解していた。

少女たちは、ここで闘うのは得策じゃないと判断したようで、二人して目線で申し合わせ、別々の方向へ逃げて私を撒こうと画策しているようだった。

だがそうはいかないんだよな〜と私は思った。なぜならここで“敵”が登場することが解っていたからだ。思ったとおり、忍者っぽい衣装を来た数人の男が現れ、彼女たちの行く手を塞いだ。

忍者っぽい男たちは、特撮戦隊モノに登場する“戦闘員”といった感じで、いかにもザコという感じだった。ここでこのザコどもを倒して、私は少女たちの信頼を得て仲間になるというストーリーなのだ。

私は戦闘員に接近し、戦闘員を右拳で殴った。当たった感触はほとんどなかったが、忍者は大袈裟に道路の端まで吹っ飛んでいった。別の戦闘員をまた右拳で殴ると、今度もゴロゴロとどこまでも転がっていった。

戦闘員はワザとやられてくれている…、私はそう感じた。この世界にはストーリーがあり、登場するキャラクターにはそれぞれ役割がある。私も戦闘員もその役割をまっとうすればいいのである。これはラクチンだ!と私は思った。

しかし同時に、私はツマラナイ…とも感じていた。これでは八百長である。私はもっとガチンコのバトルがしたかったのだ。私は「しょせん夢なのか…」と大きな失望を感じ、急激にこの世界と、このストーリーに対する興味を失った。

と同時に覚醒…。

前半のオモシロ度 ★★★★★★  後半のオモシロ度 
 


イリーナを訪ねて…2.1 明晰夢  2001/06/22

夢の中、私は大きな河の堤防の上を歩いていた。堤防は舗装していない砂利道で、前方には堤防をまたぐように架けられた大きな橋が見えた。

歩いていると足の裏にジャリッ!ジャリッ!とした砂や小石の感触が伝わってきて、私は“リアル”だと感じていた。リアルだと感じているということは、これは夢なんだと私は気付いた。

私は前方に見えている橋をしっかり見ようとしたが、橋の細部を見ようとすると視界がボケてきたので、視覚をあまり使わないように心がけ、視点を橋から河の真ん中の方へ移した。

すると、河の中の小さな中洲に若い女性の姿が見えた。私は女性の姿を見た瞬間、あっ!あれはイリーナ・バーバラかもしれない…と思った。体脱すればイリーナ・バーバラを探しに行くと決めていたことを思い出したのだ。

私は中洲まで飛行してゆき、女性の前にストンッと舞い降りた。女性はガングロギャルという感じで、真っ黒な肌…というか濃い緑の肌をしていた。私はこの人はボディペインティングをしているのだと解釈した。

髪はハデハデのキンパツ、顔も目が小さく鼻も低い典型的な日本人といった感じで、イリーナとは似ても似つかなかったが、それでも私は「イリーナ・バーバラですか?」と間抜けた質問をした。

ギャルは何も答えなかった。どこか作り物っぽく、あまり人格を感じさせない人物だった。明晰夢にはよくあることだ。

私は、イリーナを探すか、このままギャルを押し倒すか、一瞬迷った。しかし、どこにいるのか分からない人物より目先のギャルだという結論に達し、私はブチュ〜とギャルの唇に吸い付いた。

私はギャルの口の中に私の舌を滑り込ませた。私はギャルの口の中の粘膜や、唾液のジュルジュルした感触を感じていたが、ギャルの反応は皆無で、シラケた私は唇を離し、今度はギャルの服を脱がすことにした。

私はギャルが履いていたデニムのホットパンツをズリ下げた。しかし、膝のあたりで引っ掛かって、それ以上脱がすことはできなかった。引きちぎろうとして左右に引っ張ったがダメだった。

覚醒度の高まりを感じ、この世界にいられる時間はもう長くないと感じていた私は、焦ってはいけない!冷静に脱がすんだ!と自分に言い聞かせながら、なんとかホットパンツを脱がすことに成功した。

しかし、そのあとショーツを脱がしたときには、私はもう覚醒寸前の状態になっていた。挿入はムリ!と思った私は、ギャルのアソコをペロッと舐めた瞬間に覚醒した…。

やっぱデニムは丈夫だ…度 ★★★★★★
 


小悪魔(?)とのバトル 半明晰夢  2001/06/15

夢の中、私は友人(実在)と2人で夕暮れの街を歩いていた。友人が不安げな表情で「このへん“通り魔”が出るらしいぞ…」と言ったので、私は「アハハ、おもろそうやんけ!オレが退治したるわ!」と答えた。

このときの私は、そこが夢の世界だという自覚はあったが、友人については疑いもなく本物だと思っていた。「退治したるわ」と言い出したのも、自分が夢の世界でいかにケンカが強いかということを友人に自慢したかったからだ。

私が「通り魔よ出てこい!出てきてオレと戦え!」と思っていると、思った通り、我々の行く手を遮るように“通り魔”が現れた。通り魔は、全身がチョコレート色した身長1mぐらいの痩せた小人で、手に短い木刀のような物を持っていた。

当然人間が現れることを予想していた私は少なからず驚いた。その異形の姿は明らかに人間ではなく、西洋の伝説に登場する小悪魔といった感じだった。

はたして勝てるのか?…、私は不安になった。夢の住人相手のバトルには絶対的な自信を持つ私であったが、相手は異形の子悪魔である。自分の攻撃が通じるかどうかはまったく判らなかった。

しかし、不安がっている暇もなく、小悪魔が凄いスピードでこちらへと向ってきた。そして手に持っている木刀のようなモノで私の右脇腹をバシッ!と叩いた。

「痛っ!(いてっ!)」

私は思わず声に出した。しかし猛烈な痛みではなく、幼児に木の棒で叩かれた程度…という感じだった。幼児程度の身長で、しかも幼児より遥かに痩身の小悪魔には、見た目どおりの腕力しかないようだった。

これなら楽勝!…そう思った私であったが、私はまたも小悪魔に脇腹をバシッ!と叩かれた。小悪魔は野生の日本猿のように動きが素早く、常に私と距離を取り、ヒット&アウェイで攻撃してくるので掴まえられないのだった。

3度めに脇腹を叩かれたとき、小悪魔を掴まえられないのは素早いからだけでなく、私との身長差があるからだということが解った。小悪魔は私の脇の下をすり抜けるように走り抜けて行くのだ。

今度向ってきたら蹴ってやる!…そう考えた私は、いつでも蹴れるように半身の姿勢で構えた。しかし小悪魔は、そんな私の考えを見透かしたかのように、少し離れた場所で私の様子をうかがっているしぐさを見せた。

私と小悪魔は、しばし“にらめっこ”の状態になった。…といっても、小悪魔は頭から足の先まで全身がチョコレート色で、どこに目があるかも判らなかったが、私は目が合っていると感じていた。

ふいに小悪魔は私から目を逸らし、素早くどこかへ走り去った。私は“逃げた”と判断した。しかし明らかに小悪魔の勝ち逃げで、反撃する機会を失った私は大きな屈辱を感じていた。

いつのまにか友人の姿も消えていて、私はたった1人、ポツンと夕暮れの街に立ち尽くしていた。そして覚醒…。

敗北の屈辱度 ★★★★★★★
 


手を見ることの限界!? 体外離脱  2001/06/14

就寝中、ふと目覚めると体脱フリー状態だったので体脱した。体脱した瞬間、私はすでにウチの近所と思われる住宅地の上空に浮いていた。

視界は鮮明で、周囲を眺めると、色とりどりの民家の屋根が見えた。しかし意識はあまり明晰でなく、私はただボ〜ッとその光景を眺めていた。

視覚を強く働かせたためか、現実体の感覚をチラホラ感じるようになった私は、身体感覚を幻体に取り戻すために、右手を目の前に掲げてそれを見た。

右手は輪郭がハッキリせず、かなり不鮮明なビジョンだったが、それでも現実体の感覚は消失し、身体感覚が幻体に戻った。

しかし、視点を周囲の景色に戻すと、さっきまで鮮明だった視界は、薄暗く不鮮明なモノになっていた。手を見たことが、視界の鮮明さを奪ってしまったようだった。

私は不鮮明になった景色をよく見ようと目を凝らした。すると、またも現実体の感覚が顕れ始めた。私は再度手を見たが、視覚は完全に崩壊し、何が見えているのかよく解らない状態になった。

結局、視界がフェードアウトすると同時に覚醒…。

つまらん体脱だった…度 ★★★★★
 


コッペパン食って女子中学生を逃す 半明晰夢  2001/06/12

夢の中、私は中学の修学旅行の最中で、旅館の一室で数人の級友たちと談笑していた。そのとき、きっかけは覚えてないが、ふと「これは夢だ!」と気付いた。

「な〜んやコレ夢やったんや!オマエ知ってた?」

私が隣に座っていた級友に尋ねると、級友はキョトンとした目付きで首を振り、「知らない」というゼスチャーをした。

「アハハ!見とけよ!空飛べるねんゾ!」

私はそう言うと、ベランダから空中へと飛び立った。私は自分のいた階から2〜3階ほど上昇し、旅館の屋上に降り立った。

夜ということもあり、遠くの景色はよく見えなかったが、私のいる建物と、その向いに見える建物は、わりとハッキリその姿を見せていた。窓から漏れる明かりや、建物に備え付けの照明に、ボンヤリ照らされているという感じだった。

屋上の私は、次に何しようか…と一瞬考えたが、すぐに「今なら女子中学生ヤリ放題じゃん!」という結論に達したので、旅館のどこかにある女子の部屋を探すことにした。

たぶん向いの建物が、女子が宿泊している棟だと考えた私は、屋上を飛び立つと、向いの建物の、明かりが点いている窓の一つに忍び込んだ。

しかし、そこは女子の部屋ではなく、この旅館の厨房のようで、テーブルの上に、たくさんの食事が並べられていた。私は「明日の朝の食事だな…」と思った。人は誰もいないようだった。

食事はすべてジュラルミンのトレイに乗せられていて、コッペパンと牛乳、ハンバーグとほうれん草のおひたし(っぽいモノ)があったのを覚えている(いま思うと、旅館の食事というよりは小学校の給食という感じだ)。

コッペパンが艶々してとても美味しそうだったので、私はコッペパンを手に取りガブリとかじった。

こころなし、イースト菌のちょっとすっぱい感じがしたが、味はほとんど感じなかった。歯応えも、最初の2〜3噛みまでしかなく、あとは空気を噛んでいるようだった。

味覚を強く働かせたためか、急激に覚醒…。

食欲と性欲は両立しない!?度 ★★★★★
 


カッコいいTシャツ 明晰夢  2001/06/00

朝、目覚めた私は、布団を出て寝衣を脱いだ。そして、いつものように布団脇に置いてある着替えのTシャツを手にとり、寝室を出た。

寝室を出て数歩あるいたところで、私は視覚や身体感覚に現実感がないことに気が付いた。私は「これはいつもの夢の中の感覚だ!」と理解した。

私はふいに、手に持っているTシャツがどれぐらいリアルに見えるだろうか…と思い、目の前にTシャツを広げてみた。

Tシャツには、赤いスーツを着たマリリン・モンローのようなグラマラスな金髪女性のイラストがプリントされていた。私はそのようなTシャツは現実には所持していないが、アメコミ調の凄くカッコいいイラストで、私は大いに気に入り「このTシャツを現実に持ち帰りたい!」と思った。

しかし、その金髪女性のイラストをじっくり眺める間もなく、Tシャツのイラストはすぐに別のモノへと変わった。それはどこかのヨーロッパの街並のような風景画で、幻想的な画風で知られるシャガールの水彩画を連想させた。

その風景画も素晴らしい美しさで、私はまたも大いに気に入り「現実に持ち帰りたい!」と思った。しかし、これまた同じく、じっくり眺める間もなく別の絵へと変わった。ただしシャガールっぽい画風はそのままで、風景が街並から田園に変わっただけだった。

その後もTシャツに描かれた絵はパッ!パッ!パッ!と次々に変化を遂げて行き、様々な風景が映しだされた。一つの絵をじっくり眺めるということはできなかったが、どこか懐かしい原風景のような数々の絵に私は魅了されていた。

このままTシャツを凝視し続け、視覚を酷使すれば、すぐに覚醒してしまうだろう…ということは解っていたが、私は次々に変化して行く風景を追っていたくて、Tシャツを舐めるように見続けた。そして覚醒…。

売ってたら欲しい度 ★★★★★★★
 


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