一写生俳句
作句上のコツ

三、効率の良い作句法

子供の頃に、誰と誰がいつ何処で何をしたとか言う遊びをよくやったものです。これは何も子供の遊びだけでなく小説も新聞記事も詩もまた俳句も全ての文章の基本です。とは言っても俳句の場合十七字でそれだけの事を言うには不必要なものは省かなければなりません。そこで省略と言う技術が必要になって来ます。先ず誰と誰の両方を言わずに片方だけを書いて、もう片方を伝える工夫をします。当然自分の事を例外を除いては書く必要はありません。何故かと言えば書いているのは自分だからです。相手が動物の場合も同じです。例えば、犬が来ると書けば作者の方へ来るのですから、「我に」はいらないのです。次に「何時」ですがこれは有り難い事に俳句で欠かせない季語が兼用できます。但しその場合も朝とか昼等の必要な場合は例外です。次に「何処で」と言う事ですが、場所も季語にくっついている場合が多いので、そこを旨く使うと省略が良く効きます。例えば季語で秋の山と言えば「何時と何処で」が一度で言えますし、菊が庭に咲いていると書くには「菊の庭」と書けばそれで通用します。次に「何をしたか」ですが、そこが俳句の内容になる処ですから、言いたい事をきちっと書かなければなりません。その場合行動を書いて思いが表現出来るように技術を磨きたいものです。常々言っている事ですが、先ず俳句の材料を早目に仕入れる事です。意識的に取材するのが隠されたコツです。そして何日間か過ぎてから、前記のアドバイスに照らし合わせて、俳句の形を整えてください。そして又何日間か経ってから推敲する方法を習慣にしてもらいたいものです。一つの句をもって仕上げてからと思っていると時間ばかり経って感心しません。俳句も今はやりの大量生産方式で作るのも大事なのです。

 

 

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