一写生俳句
作句上のコツ

四、季語とは

俳句に目覚めた当初大方の人は他の人の句を見て、俳句とはこんなものだと漠然と認識する様です。十七字の中に季語を入れるものだと教わり、そこで自分の思った事の中に無理やり季語を入れて、何とか十七字の中に押し込もうとします。その結果他人から見れば何を言っているのか分からない様な出来上がりでも、自分では分かっているので、それで出来たと思っている事が多いものです。日本中で五百位の結社があるかと思いますが、その大部分は毎月七句投句する中で、よいのだけを誌上に掲載する形式を取っている処が殆どです。初歩の人は当然掲載句数は少なく、七句ともどうしょうも無い時は会員であれば一句を直して必ず掲載されます。従って後の六句は没になるのです。何回か重ねて行く内に少しづつ分かって来て、一句とか二句とか自分の力で作れたのが誌上掲載されます。その頃に親しくなれた先輩に教えて貰う事が出来ますが、それらはほんの少しより身につきません。そんな事を繰り返して五六年がすぐたちます。この様なケースが大方の俳句を作ろうとしている人達の実情です。作句上のコツ等教えている処はどこにも無いのです。京都俳句の門下は毎月掲載されているのが普通で、どこでもその様な指導があるのだろうと思い、何とも感じていないと思いますが、ここではどこにもやっていない俳句の極意を分かり易く書いて行く予定です。どうかここに書いてある事を貧欲に自分のものにして欲しいと思います。少し他の話になりました。今月は季語について話しているのですが、まず季語は無理やり入れるもので無く、句を作ろう思ったその事は季節の中で生じた事ですから、自然に生き、感じた事を詠んでいるのです。まず季節があるのです。言い替えれば季語を詠っているのです。従って無理やり季語を入れると言う事はありません。十七字からはみ出している時は、要らない文字を入れているのです。無駄な文字は無いかと吟味して取り除く事です。俳句とは季節に生きている事が中心になっていると、認識するのが基本的な作句上のコツです。

 

 

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