カメラ雑感
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シグマ
SIGMA
17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO

2006年2月販売

使用期間
2006年7月〜2007年12月

 EF-Sマウント用の社外品レンズ。
 手ブレ補正はないものの、接写が得意で、実用的で広い焦点域を持ち、描写は極めてシャープなので、フィギュア撮影用で少しレンズに拘りたいという場合はお奨めのレンズだ。
 新型の17-70mm F2.8-4 HSM OSの発売が控えているので、解像度や価格に大きな変化が無い場合、こちらの方が更に勧めだ。

 同社の18-50mm F2.8 EX DC と同時期にYahooオークションで落札して購入。
 社外品レンズとは言え、良く売れているレンズなので、17-70mmで検索すればマウント違いを含めて出品が確認出来る。
 レンズと言う商品の性質上、新品価格は購入当時と殆ど変わっていないが、EF-Sマウントの中古品なら1万円台後半で落札出来るだろう。

 最短撮影距離は20cmと名前の通りマクロ機能が非常に強力なレンズだった。
 コンパクトデジカメでは最短撮影距離はレンズの前から何cmとか表記されるが、焦点距離を変えるとレンズが延び縮みするレンズでは不適当な表記の為、撮影素子やフィルムの位置からの距離を示し、このレンズは最大望遠時に一番長く延びるので、被写体からレンズまでの距離は2cm程度となる。
 ここまでの接写能力はそれまで使ってきたカメラには無かったので、フレーム一杯に小さなフィギュアの顔を撮影したり出来て楽しいと思ったのだが、パースを強調する意図でもない限り、キットレンズみたいな標準ズームレンズなら、望遠端から撮影すればカメラを被写体に近付ける必要は無いし、カメラを近付け過ぎるとカメラや撮影者がライティングの邪魔になるり、フラッシュを焚くにしても微妙な制御をしなければ光が過剰になってしまうので、カメラを極端に被写体に近付けての接写撮影はそれ程お奨め出来る様な物では無く、被写体に寄れてもそれ程意味は無かった。
 現在使っているレンズのEF 24-105mm F4L IS USMEF 50mm F1.8 IIの二本は、もどちらも最短撮影距離が45cmと、倍を必要とするが、実用上、撮影距離が長くて困った事は無い。もっとも、「あともう少し寄れたら」と言う希望が全く無い訳では無いが、キットレンズに使われる様な標準ズームレンズの最短撮影距離は30cm前後が多いので、その場合は特に不満は出ないだろう。

 画質に関しては解像度が高く、鮮明その物で、絞りを全く使わない開放状態でもかなりシャープな映りだった。
 2.8〜4.5の絞り値では被写界深度(ピントの合う前後の範囲)が浅過ぎるのて、ぼかし表現と言った演出意図が無い限り、フィギュアをきちんと撮影しようと思うと絞り値は7程度か、それ以上に設定しないとならないが、そこまで絞ると、純正レンズで価格が倍以上するEF 24-105mm F4L IS USMで同じ設定で撮影した時よりもシャープな印象だった。

 欠点としては社外品レンズの宿命か、それともフィギュア撮影は相当困難なのか、オートフォーカスだと、ピントが前後に若干ずれる事が少なく無かった事だ。当初使っていたEOS KISS DIGITAL Nではファインダーの像が小さく、撮影中に液晶モニターに像を投影するライブビュー機能もなかったので、同じ設定で何枚も撮影してピント制度の低さを補うしかなかったが、ライブビュー中の映像拡大により精密なピント合わせが可能なEOS 40Dでは解消した。

 レンズによる色味の違いは、当時から現在に至るまで、そこまでの拘りは無いので、良く判らないが、特に不満は無かった

 F2.8-4.5の開放値で、開放からそこそこシャープな写真が取れるのば、照明の暗いイベント会場での撮影はに非常に有利で、手ブレ補正機能付きレンズのEF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM と撮り比べたが、手ブレ補正が無いので、1/30秒や1/60秒ではブレは発生するものの、それ以上のシャッタースピードではこちらの方が綺麗で明るい写真が取れた。又、17-70mmと言う焦点距離はとても使い易かった。

 ピントの合いが悪いのと、手ブレ補正が無いのは残念だが、光学性能は大満足のレンズで、より気に入ったEF 24-105mmを F4L IS USMの購入が無ければずっと使っていたと思う。
 光学性能が同じで、手ブレ補正が付いたモデルが出れば、イベント撮影用とEF 24-105mm F4L IS USMが壊れた時の保険として購入したい所だ。と書こうと思ったら2009年12月4日にSIGMAから17-70mm F2.8-4 HSM OSの発売が発表されていた。キヤノン用は12月18日に販売だそうだ。
 最短撮影距離が22cmになった反面(もっとも、個人的には何の問題も無いが)、望遠端の開放値が明るくなり、オートフォーカス駆動が超音波モーターと高機能化しているので、解像度が従来品と同等なら近い内に買うだろうし、ピントの精度が高ければ、保障期間の残っている間にEF24-105mm F4L IS USMを売却してしまうかも知れない。

 2007年12月。
 EF 24-105mm F4L IS USMを購入に伴い売却。

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