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2002年2月上旬 |
【2月9日(土)】
▼コンビニで煙草を一カートン買うと、決まって百円ライターを一個おまけにくれる。おれは自分の気に入ったライター(といっても、二百円から三百円くらいのものだが)を使うから、百円ライターはどんどん貯まってゆく。妹夫婦も煙草を吸うので、貯まったライターはいつもまとめて彼らにやる。不思議なのは、連中の家には全然ライターが貯まらないのである。カートン単位で買わないのだろうか。一箱ずつ買うのは面倒だと思うんだが、おれがものぐさなだけか。たしかに一カートン買ったところで、煙草は全然安くはならないのだから、まとめ買いするメリットなんてものはほとんどない。が、夜中に切れたりしたらどうするのだ。え? 買いにゆけばいい? そんな面倒な。
おれはいつも思うのだが、あの百円ライターを十個貯めたら、煙草が一箱もらえるようにしてはもらえまいか? で、その煙草を十個貯めたら百円ライターが一個もらえるようにし、それを十個貯めたら煙草が……。
【2月8日(金)】
▼姪(中学生のほうだ)からケータイにメールが飛んでくる――「アドレスをかえましたー」
なんだ、しょっちゅう変えておるではないか。それほど迷惑メールがひどいのだろうか。おれは不思議でしようがないのだが、ケータイにいきなり得体の知れない広告やらなにやらが飛んできた場合、「ほー、これは面白い」などとケータイでサイトにアクセスしたり、返信したり、電話をしたりするような人が、いったい全体この世に存在するのであろうか? どう考えても、広告効果があるとは思われないのである。迷惑メール業者の人、あなた、ほとんど意地でやってません?
【2月7日(木)】
▼おれたちは、ともすると、ウェブ上にはなんでもあるかのごとくに錯覚しがちなものであるが、おれがいまだに発見できていないものがある――原節子のアイコラ。まあ、そんなに熱心に探してるわけじゃないけどね。この一事からも、まだまだ日本に於いては、老年層のウェブ利用者が少ないことがわかる。需要があれば、誰かが作りそうなものだ。原節子のアイコラをせっせと作っては、自分のサイトで公開している八十歳くらいの爺さんがおってもいい。そこの掲示板で昔日のアイドル話に花が咲き、ある夜、爺さん同士でチャットをしていたら、興奮のあまり、鳥取に住んでいるハンドル名「安二郎」さんがお萩を喉に詰まらせて死んだりする。そんなことがあってもいいではないか。「秘蔵のロリ画像!」などと大書したウェブサイトで、九十歳くらいの爺さんが八千草薫や菅井きんの写真を配っていたとしても、なんの不思議があろうか。しかし、おれはいまだかつてそのようなものを見たことはない。オバサマ好きの若いやつのサイトは掃いて捨てるほどあるのにな。
まだまだ、コンピュータは老人のものではないのだ。まあ、あと二、三十年もすれば、自動的にそうなるだろうけどね。
【2月6日(水)】
▼やたら耳に着き、気がつくと唄っていたりする歌の話はたびたびあちこちの日記に登場する。つい、先日までは、「ピクミン」というゲームのCMソング、「愛のうた」(ストロベリー・フラワー)がそれであった。やっと、「愛のうた」が耳を去ったと思ったら、最近、おれはまた別のものに冒されている。歌ではなく、ジングルなのだ。仕事に疲れてちょっと伸びなどしてみるとき、なぜか唄っているのである――「いんふぉでぃざ〜〜〜いにんぐ、ABC♪」
関西の人しかわからんでしょうなあ。朝日放送のジングルである。一日に何度となく耳にするため、頭の中でループしているのだった。朝日放送の思うツボやがな。
【2月5日(火)】
▼札幌雪祭り開幕。ギコ猫の雪像が登場したのには大笑い。恐るべし、2ちゃんねる。モナーは実現せんかったのかな。
▼例のライフスペースの“グル”、高橋弘二被告に殺人罪で懲役十五年の判決。「ニュース23」の音声をぼんやりと聴いていたところ、原稿の文章に爆笑した。「高橋被告は“定説”と呼ばれる独自の見解を展開し……」って、なんやねん、それはー!? と、テレビに向かって突っ込んだまではよかったが、よくよく考えると、た、たしかにそうとしか言い表わしようがないかもなあ。苦渋の原稿なんだろう。待てよ、「“定説”と呼ばれる独自の見解」とやるからおかしくなるのだ。高橋被告だけが“定説”っつってるんだから、「“定説”と呼ばれる」はないよな。「“定説”と称する独自の見解を展開し……」とすればいいのだ。でも、笑えたから許す。
【2月4日(月)】
▼海老一染太郎氏が胃癌で亡くなったとのこと。ああ、これから正月はどうするのだ? 染之助・染太郎の出てこない正月番組など、ヒョウタンツギが出てこない手塚マンガみたいな感じである。
癌の手術後も、立っているのがやっとといった状態で仕事を続けていたとは、藝人魂ここにありだ。たとえば、『セールスマンの死』かなにかの舞台を、余命幾許もないと知りながら務めるというのなら、それなりにカッコいいかもしれん。だが、染太郎氏は、ひたすら「おめでとーございます!」と叫び、まさに場をめでたくするためだけに藝をせねばならんのだ。場をめでたくするための藝人が辛そうな顔をしているわけにもいくまい。さぞや、たいへんであったろう。藝の鬼である。
もう、バラエティ番組に突然乱入して「おめでとーございます!」とやる定番藝も観られぬかと思うと残念だ。染之助氏だけでも続けてゆくだろうし、続けていってほしいけれども、あのノリは染之助・染太郎が揃わぬと出せないだろうな。染太郎氏を労う言葉は、やはりこれしかあるまい――「おめでとーございます!」
おれも、常にいつもより多く回す人生を送りたいものである。
【2月3日(日)】
▼妹が“恵方巻き”を持ってきたので、べつに方角は気にせず、丸かじりで二本食う。腹がいっぱいになる。一応、今年の恵方は北北西らしい。誰がどこで決めとるんやろうな。
じつは、わが家には節分に恵方を向いて巻き寿司にかぶりつくなどという習慣はない。長年京都に住んでいるが、さすがに大阪にはそういう習慣があるとは知っているものの、わざわざ実行したりしたことはほとんどないのである。義弟の家も京都なのだが、どうやらアレをやるらしく、その関係で妹からお裾分けが来た次第である。まあ、メディアの発達のせいかおかげかで、最近では大阪以外でも恵方巻きを食う習慣が広まっているらしい。
ああやって食うとうまいけれども、女性がやっているのをテレビで観ると、なんともビミョーな連想をしてしまうので困る。ほれ、アダルト系の女優さんたちは、なぜか決まってバナナを食うカットの写真をお撮りになるではないか。大阪出身の女優さんが巻き寿司にかぶりついている写真集とかあったら、劣情を催す前に笑ってしまうであろうな。おれが知らないだけで、すでにそういう“企画モノ”は実在するのかも。
【2月2日(土)】
▼このところ、『アリー・myラブ4』にジョンの恋人役で出ているアン・ヘッシュという人にハマっている。とびきりの美人というわけではないのだが、奇妙な魅力のある女優さんである。どこか大事なところの釘が二、三本抜けているような雰囲気の女優におれは弱い。何度も言うが、蜷川有紀とか毬谷友子とか葉月里緒菜とかシャーロット・ランプリングとかジェイミー・リー・カーティスとか。ま、“ビョーキ系”とでも申しますか。こんなに魅力的なのに、いままでおれの目に留まらなかったのはなぜだろう? バイセクシュアルらしく、女性と同棲したり男性と結婚したり、奇矯な行動のため精神病院に入院させられたり、実生活のほうもずいぶん楽しそうだ。アリーのほうではあくまでゲストスターだから、そのうちジョンとも別れるのだろうが、ほんの数回出ただけで、レギュラー女性陣が食われてしまうほどの存在感である。リン役のルーシー・リューみたいに、ゲストから急遽レギュラーに昇格させてほしいものだ。
それにしても、バリー・マニロウも歳食ったなあ。
【2月1日(金)】
▼昨日書いた「浜崎あゆみ騒動」に関して、「The Battle Watcher ANNEX」−「戦闘観察者日記」の「1月31日(Thr) : 電網私刑場の研究〜浜崎あゆみ騒動の事例〜」に面白い分析がある。まあ、現時点の情報では、妥当な分析だと思う。
▼どうでもいいけど、ときどき鷲尾いさ子と佐藤藍子とがこんがらかるのは、おれだけなのだろうか? なに、歳が相当ちがうし、鷲尾いさ子のほうがずっと暗いって? まあ、そりゃそうだが、やっぱりキャラかぶってると思いませんか? まだ「鉄骨飲料」のころのイメージが頭にあるから、こんがらかるのかな?
ところで、「鉄骨飲料」って、まだ売ってるの?
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