「女神」の意。海の賢者デーメーテールの添え名であり、王エレウシース(「出現」の意)の母親である。この添え名は今日の「神」と同じ意味を持っていた。
Barbara G. Walker : The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets (Harper & Row, 1983)
L & Sの希英辞典によれば、Daveiraは、"Knowing one" の意味で、アテーナイにおけるペルセポネーの添え名である。
出典は、Pherecyd. 45 J., Lyc.710, IG2. 741Ab2。また、"Dai:ra"とも表記された(A. Fr.277など)。
ダエイラの祭司が"DaeirivthV"である(Poll. 1.35)。
バーバラ・ウォーカーの所説では、デーメーテール-ペルセポネー-コレーは三相一体であるから、ダエイラが「デーメーテールの添え名である」という彼女の説は間違いとは云えない。
新しい所伝では、エレウシースは(エレウシースの子)ケレオスと置き換えられている。この系譜は、しかし、新王は先王の子とみなされるという聖王説には都合がよい。