◇『ファイト・クラブ』を観るゾ(ネタバレ)元旦くらい遊びに出たとしても誰も文句は言うまい。っちうことで朝10時から行きつけのボウリング場の元旦投げ初め大会に出て4G(Ave.168.25:イマ2)、さらに練習と称して3G(Ave.190)ほど投げた後、前々から「絶対映画館で観る」と決めていた『ファイト・クラブ』を観に行く。多分今日は「映画の日」で1000円のはずやしね。
で、観た。燃えた! もう最高の面白さ!『マトリックス』が霞んだよ、矢吹! オイラの中では『未来世紀ブラジル』と甲乙付け難い傑作という評価になりました。
予告編で得た情報では、この映画は「拳で語り合い、殴り合いを通して自己表現に至る」という、ある意味「ハリウッド版『私立ジャスティス学園』」(ブラピ=バツか?:-)。んで「殴り合うだけでなく、わざと他人から殴られる事で生を実感する」という「戸塚ヨットスクール」映画! さらに某氏から聞いたところよると、世間では「『マトリックス』と似てるネ」とも言われているらしい。確かに『マトリックス』も暴力賛美とも取れる表現があったしネ。んが、前知識がその程度で観に行ったオイラには、最初はどのへんが『マトリックス』と通じるのが全然わからなかった。それどころか、オイラが連想した映画(っちうか作品)は、『宇宙の戦士』こと『スターシップ・トゥルーパーズ』なのであった。
またハインラインだ。引き出し少ねー。
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』をバーホーベン版『宇宙の戦士』とするならば、『ファイト・クラブ』の前半はフィンチャ−版『宇宙の戦士』。ブラッド・ピットがズィム軍曹で、ファイトクラブに参加してる連中はラスチャック愚連隊! そんな妄想を膨らませて、映画内で繰り返される殴り合いシーンを観ながらニヤニヤするわし。「スペースモンキーズ」とか言うセリフが出てきて、その妄想はさらに膨らむ! そうかこいつらはモンキー野郎共な訳やね!:-)
しかし物語が後半に入ると、確かに『マトリックス』に通じる部分がある言う人がいるのも分かってきた。モンキー野郎どもの現実世界に対する不満感と、それを解消する手段としての暴力(テロ)。
んが、オイラにとって『マトリックス』はそういうテーマ(?)の映画ではなかった。何故かと言うと『マトリックス』では結局「銃(=暴力)」で世界は革命できなかったからであるある。ディオスの力は銃には宿らんかったのだ。ネオが救世主になれたのはフォースに目覚めたからではなかったか。…いや、けど、現実世界とその体制に反抗して革命を実行するという点では同じか?:-)
そんな事を考えながら観ていると、物語は(伏線に気づいてなければ)少し意外な方向に進み始める。途中でちょっと引っかかるセリフや展開があったのでこれは予想済み。しかしこの感じはなにか覚えがある…。なんじゃったっけ。あ、『エンゼルハート』や!
これを思い出したんで、どんでん返しも「あぁやっぱり」ってな感じ。それでもブラピとノートンが次にどう出るかが全く読めないんでスクリーンからは目が離せん! ラストは「なんで**が**ったのに**は**ないのか?」と疑問に思うこと必至やが、オイラももちろん結論未だ出ず。それにラストのセリフもどう解釈するのが自然か…。これはもう一回は観んとあかんごとなりました。
っちう訳で来週あたり大阪で。はよ観に行かんと『リング0』が始まってまうど!
◇ウテナ原理主義「映画の興奮冷め遣らぬ内に!」と友人に電話する。そして「男だったらこれを観ずして何を観る?!」「明日行け、明日!いやもう今から部屋出てオールナイトで見て来い!」と猛烈に熱く薦めてみる。しかしどうもノリが悪い。
そこでネタバレにならない程度に『ファイト・クラブ』が如何に素晴らしいかをアピールする。しかしどうしてもハインラインを引き合いに出す辺りで笑われてしまうにゃー。まぁ仕方ないっちぁ仕方ない事やけど…。さらに強烈なこの一言。
「ウテナ用語が多すぎますよ」
え、そう?! …、そういや、そうやね…。オイラはどうも何か作品を紹介するときに「最後には『世界は革命される』んやけどね」とか「***がこの作品では『世界を革命する力』つまり『ディオスの力』な訳よ、わかる?」などと言ってしまうのだ。いやほらすんげぇ便利やから…。
『少女革命ウテナ』は、(よく知らんけど)演劇論とかに出てくるメタで抽象的な概念をメタで抽象的なまま使ってるから、他の作品を(オイラなりに)解説しようとすると、他に知識の無いオイラはどうしてもウテナ用語が出てきてしまう仕組みなんじゃよ。ウテナを解説する事はオイラにはできんが(ほんとは出来るけど誰も同意してくれない=間違った解釈)、ウテナを使って他の作品を解説するのはとても簡単な作業なんである。まぁ言ってみればC++を例に挙げてJavaを説明するようなもんじゃよ。(言い訳終了)
その後、まだノリの悪い友人に
「本棚の『ブギ−ポップうんたら』とか『終末の過ごし方 原画集』とかエヴァ本とかはとっとと古本屋に売らんかい!
んでその金で『ファイト・クラブ』観てこい!
君もそろそろ男になれ!」
と説教して電話を切る。さて週明け、彼は男になっているであろうか。
◇クサレオイラはブルース・ウィルスが好かんので『アルマゲドン』も『シックスセンス』も観に行ってないし、レンタルビデオでも観るつもりはない。ちなみに『ダイハード』も観てない。ただ、『12 モンキーズ』はギリアムやしブラピは出とるし、ということで観に行ったばってんがくさ。
で、ブルース・ウィルスの嫁はんはデミ・ムーアであるが、この二人はもう離婚も秒読み段階であるらしい。というのが去年に知ったゴシップニュース。
デミ・ムーアっちうたら(オイラの好みではないが)かなりの美女やし、さっさと別れてしまえ、あんな男とは!と思っていたが、本日の日刊スポーツによると、ブルース・ウィルスの方は復縁を望んでいるらしい。それに対してデミ・ムーアが出した条件の中の1つに下のようなものがあったそうだ。
「アクション映画ではなく、ラブストーリーや心温まる映画にも出演し何か賞を獲得せよ」
ダンナもダンナやが、嫁も嫁や! この腐れ夫婦が!
今後、ブルース・ウィルスはその手の映画に出まくってアクション映画から遠ざかるんやろな。アクション映画好きのオイラとしては喜ばしい限り。その手の映画に出てるブルース・ウィルスのポスター見掛けたら指差して笑ってやるゾエ!
◇検索キーワード最近、「腹腹時計」や「かっぱなにさま」というキーワードで検索エンジンに引っかかってそこから飛んでくる人が多いけど、すいませんが重要な情報は一切無かでごわす。あと「巨乳 アイドル 画像」とかいうのも。
とか書いたらまたヒットするんやろなー(極悪HTMLの実践)
◇ボウリング「2000年はボウリングがクるよ!」と宣言したが、ヤンマガ(増刊だっけ?)で土田世紀 がボウリング漫画の読み切り作品を発表したと思ったら、アンケートの結果が良かったのか、ついにボウリング漫画の連載が!
さらには週刊少年ジャンプでもスタンド付き主人公によるボウリング入門漫画が!(うそ)
カク言うオイラも2000年に入って自己最高を更新。262点でした。フックボウルもええ感じで曲がるようになってきたし、ボウリング場主催の大会でも2位に入賞できたりとかなりええ感じ。この歳になって、「上達するには続けるしかない」という大原則を実感した。あと、色んな種目の偉い人や、『拳児』で蘇崑崙師父その他の老師も言っていた「何度も壊して、そこからまた上達する」も。
ボウリングでも、単に楽しむだけなら自己流でもいいが、上を目指すなら基本やお手本となる理想的なフォームや球筋というのが存在するようなんであるある。まだオイラは同じボウルを続けて投げることさえできない。奥が深いっす。
で、先日、ボウリング場主催の試合で、ボウリング歴ウン十年という70歳近いおじいちゃんと一緒に投げる機会があった。このおじいちゃんと同じレーンになるのはこれで二度目で、前回もかなり凄かったが今回はさらに凄かった。4ゲーム投げてスクラッチで900点を越えとる! つまりアベレージで225オーバーだ!
ちなみにオイラはなんとか700点オーバー。アベは180いかんかった…。
見た目も良い塩梅に「枯れた」ナイスなじいさんであるが、ボウリングを見ててもも達観してるというか、無欲の極致のような感じ。ストライクでもスプリットでも同じように淡々と投げ、試合が終わるとニッコリと人懐っこい笑顔を見せる。まるで松竹映画(小津作品)での笠置衆が演じるオヤジのようだ。わしもこういう風になりてぇなどと思った次第。あと、こういうじいさん主人公でボウリング映画を誰か撮らんかなぁ。もちろん松竹配給で。