都市環境デザイン会議関西ブロック

 

2009年度第2回都市環境デザインセミナー記録

ベルク風土論の日本的展開

関西大学文学部 木岡 伸夫


趣旨

 「環境の危機は、客観的意味での生態学的危機よりも以前に、現象としての風景経験に現れるはずではないか」。こうした予感から、木岡氏は、オギュスタン・ベルクの風土学に関心を持つようになり、今日では、ベルクのよき研究パートナーとなっている。
 「景観の保全、創造にかかわる専門家の中には、テクノクラートの席巻する日本の現状と悪戦苦闘しながら、生きられる風景を守ろうとする人たちがいる。風景の哲学を世に問うことの一つの大きな動機は、こうした「同志」に向けてエールを送り、共闘を呼びかけることにあった」。これは、木岡氏の著書、『風景の論理』のあとがきの一文であり、都市環境デザインにも大きな関心をもっていることがわかる。
 今回のセミナーでは、ベルクが和辻の『風土』から何を読みとったか、そのベルクの風土論をわれわれがどう展開すべきか、について論じていただいた。
セミナー委員長 鳴海邦碩


木岡 伸夫

1951年奈良県に生まれる。1977年京都大学文学部卒業。1985年京都大学大学院文学研究科博士課程退学。1988年大阪府立大学専任講師。関西大学文学部教授。主な著書に『風景の論理-沈黙から語りへ』(世界思想社 2007.7)


講演記録

三角印ベルク風土論の日本的展開 関西大学文学部 木岡伸夫 三角印質疑応答

日時/場所

2009年2月23日(月曜日) 18:15開場  18:30開演  20:30頃まで
CITE(大阪市都市工学情報センター)会議室

主  催

  都市環境デザイン会議関西ブロック

本記録は前田祐子さんのテープ起こしをもとに木岡氏に校正いただいたものです。
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