2009年8月24日(月) シンガポール派遣 2日目
7:00にモーニングコールで目覚めた部員たちは朝食を済ませ、8:45にホテル玄関に集合し、
バスで市内視察に出発しました。最初はシンガポールの経済力を象徴する「富の噴水」です。シンガ
ポールは中国人が大半を占めており、彼らの持つ経済力がシンガポールを強力に牽引しています。ビ
ル街の中に「風水」により作られた、赤い鳥居状のモニュメントの中心に噴水が湧き出ていました。
その水に触りながら噴水を3回まわると幸運が得られるということで、みんなで回りました。
そして、次はお決まりのマーライオンです。その名の通り下半身が人魚で上半身がライオンの
姿をして、悠然とたっていました。周辺はモダンな建築物が林立しており、シンガポールがア
ジア経済の中心地でることを部員たちは強く認識させられました。大観覧車や劇場などは建築
家の丹下健三氏や黒川紀章氏のデザインにより、竹中工務店などが建設するなど日本にゆかり
のある建物が多いということでした。また、市内の公道を使ったF1のナイトレースや、来年の
第1回ユースオリンピックを行うなど、世界にアピールできる取り組みも進められています。
シンガポールは多民族国家で中国系、マレー系、インド系、アラブ系の民族が住んでいます。マレ
ーやアラブ系の人たちが済むアラブストリートはテーマパークのようにきれいな彩りの町並みが続
き、その中心は大きなモスクです。中に入ることはできませんが、部員たちはコーランの書かれた
礼拝堂入り口やシンガポール時間とメッカの時間が表示された2つの時計や礼拝前に体を清める洗い
場などを興味深そうに見学していました。
昼食は飲茶で、饅頭やシュウマイなどの様々な点心やチャーハンを食べ、視察で減ったおなかを満足
させました。
午後からは現地の語学学校での演奏会があり、まず、空輸した荷物の梱包を解きました。帰りにも
これらの梱包材はそのまま使うので、丁寧にはがして、番号を付けて残しました。
演奏会は2回にわたり、当初の予定を超えて各200名ほどの生徒たちが聞きました。大太鼓の音にび
っくりした生徒たちは手を握りあったり、身を寄せ合ったりして聞いていました。演奏が終わると
会場は大歓声に包まれ、部員たちもその声にパワーをもらって、力強い演技ができました。照明も
コーチや、日本側のスタッフが協力して担当し、格調の高い演奏会となりました。
演奏の後、一つの日本語のクラスの授業に参加し、交流をしました。日本の高校生活やお互いの進
路についてなど話しが弾みました。
記念写真を撮って、別れる時、部員たちは思い思いに用意したプレゼントを渡しました。語学学校
の生徒たちは部員が太鼓を積み込んでいるところまで来て作業を見守り、最後には抱き合って別れ
を惜しんでいました。
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