サンガ日記 (2001 July)


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2001 Jul.31

 昨夜の滅入った気分を引きずったまま、逃避も2日目。少し離れた所にあるスーパーを2軒ハシゴし、やや多めの買い物。一応必要なものではあるので、無駄遣いとまでは言えないのだけど、かつて今以上に内向きだった時期を思い出してしまう。スーパーの中をぐるぐる回って、さんざん悩んで買い物する。そうしている間はきっと、現実的な苦悩から逃げることが出来たのだろう。今もさして変わってはいないのかもしれないが。

 結局、今日も鳥栖戦の録画に手が付かない。




2001 Jul.30

 ずいぶん遅く目が覚める。web browseと未読チェック。掲示板はネガティブな空気。一通り読み終えてからスーパーまで足を運び、パンと牛乳を買う。昼も近くなって、最初の食事。コロッケで空腹は満たされる。天気が良いので洗濯。今日も暑い。しばらくは天気について言及するのも無駄かもしれない。晴れ時々曇り、午後には所により一時雷雨、みたいな。

 F1の録画を観る。時折選挙速報のテロップが入り、昨日が投票日だったことを否応なく思い出させる。開票速報をほとんど見なかったので、どこかワクワクした気分――それがたとえマスコミにあおられたものであるとしても――の無いまま月曜日になってしまった。ドイツGPは波乱の展開で、R.シューマッハが優勝。M.シューマッハがリタイアしたのにチャンピオンシップ2位のクルサードもお付き合い。どこかで聞いたようなシナリオ。

 鳥栖戦の録画からは逃避。




2001 Jul.29

 6時半のアラームで目が覚め、7時を過ぎて朝食。ホテルの無料サービスということで、トーストと野菜サラダに茹で卵、コーヒーと紅茶というメニュー。シンプルだが、十分ではある。コーヒーを2度お代わりし、部屋に戻る。時刻表を再確認。少しだけ早く京都に帰りたくて、新幹線を検討する。財布と相談し、小郡まで新幹線に乗って後は青春18きっぷを使うことにする。2時間を5千円で買う計算。荷物をまとめ、チェックアウト。

 駅まで100円の西鉄バスに乗り、少し楽をする。博多はバスが多い。京都の100円バスも、もうちょっと運用を見習って欲しいものだ。駅前のコンビニに寄ってから新幹線ホームへ。8時49分のひかりに乗る。まだ帰省シーズンではないからか、自由席だというのに閑散とした車内。しばらく未読処理をしたり、日記を書いたりするうちに、いつの間にか小郡に到着。このまま乗っていれば楽に帰れるのだが、と後ろ髪を引かれながらも改札を抜け、今度は青春18きっぷに日付を入れてもらって在来線ホームへ。

 30分ほど待って、快速電車が発車。の昨日の朝見た風景が、車窓の上で巻き戻されていく。3時間半ほど乗り続け、糸崎駅で乗り換え。昔、帰省の時によくやったパターン。ここではいつもダッシュだ。1時間版ほどで岡山に到着、小休止。ホームの蕎麦屋でうどんを食べるなんて、何年ぶりだろうか。冷しうどんを注文。少し寝ぼけた味だったが、空腹には何でも嬉しい。20分ほどの待ち時間で、再び電車に。山深い風景を走ること1時間半近く、途中で高校の柔道部員――それも関西方面の――が乗り合わせ、車内は一気に込み合ってくる。姫路で新快速に乗り換え。ここまで来ると、もう近畿に入ったという実感がある。大阪に近付くに連れて、車内はますます混んでくるが、構わず昨夜買った文庫本を読み続ける。しかし神戸辺りで耐えきれず、数分間うとうとしたようだ。大阪で乗客が少し減り、京都に着いたのは6時を回ってから。ざっと10時間の旅。




2001 Jul.28

 目が覚めたのは広島を過ぎてから。5時間ほどは眠れただろうか。良く効いた空調のせいで、喉が渇く。外は既に明るい。時折見える瀬戸内の海が、朝日を反射して真っ白に輝いている。シートで身動ぎしながら、目を閉じたり開いたり。停車するごとに、10人弱が降りている様子だ。小郡で少なくない人数が降りると、車内はだいぶ空席が目立ってくる。シートを2つ占領してもう一眠りと決め込む人、ゴミだけが残されたシートポケット。最後の停車駅、厚狭を過ぎて空いた席に移り、昨日の日記を書く。30分足らずで、列車は下関に到着。

 一旦途中下車して、休憩。駅前のショッピングモールのロッテリアでホットドッグの朝食。未読処理とweb browseで時間は過ぎ、10時33分の電車で関門海峡越え。小倉で快速に乗り換え。意外と空いていて、楽に座れる。長いカーブの続く鹿児島本線を、電車は西へ。何度も見た風景のはずなのに、山陽本線もそうだったが、微妙に変化している。記憶に無い、新しいショッピングセンターや大型店。でも、時が経つとはそんなものなのかもしれない。

 12時過ぎ、博多駅に到着。外は暑いが、京都ほどではないかもしれない。出発前に見た地図の記憶を頼りに、歩く。15分ほどでキャナルシティ博多に辿り着く。要は大規模な再開発型ショッピングモールなのだが、確かにここには、九州中から人を呼び寄せる魅力がある。出来てもう何年も経つのに、大勢の家族連れや若者でにぎわっている。しかし、併設のダイエー系店舗は店仕舞いセール中。特に閑散とした様子も無いのだが、撤退した後には何が入るのだろうか。空気枕を見つけ、購入。これで少しは長旅も楽になるだろう。

 ざっと一回りしてキャナルシティを後にし、天神まで歩く。暑いので、とりあえず地下街に潜る。遥か昔、小学生の頃だろうか、親に連れられて歩いたような、そんな気もする。確かな記憶は何も残っていないのだけど。いい加減腹が減ったので、博多らしい食べ物を求めてさまようのだが、博多ラーメンみたいなキャッチーな店が無い。こんな所に来てまで“和風ラーメン”だの“芦屋ぎょうざ”だのを食べるのは納得がいかない。といいつつも背に腹は代えられず、和食系ファーストフードでチキン南蛮定食を食べてしまう。何だかなあ。

 3時ちょっと前にチェックイン。真新しいホテルで、なかなか居心地が良い。とりあえずシャワーを浴び、汗を流す。ベッドに倒れ込み、しばし休憩。時刻表を再確認。16時47分発の快速に乗れば、開門に間に合いそうだ。

 4時を回ってホテルを出て、博多駅まで歩く。途中、那珂川の近くに市場を発見。短いアーケードだが、錦や鶴橋に負けない活気がある。塩干物が少なく、生ものが幅を利かせているのが九州らしい。時間があれば、買わないまでもゆっくり品物を見て歩くのだが。後ろ髪を引かれながら、早足で博多駅を目指して歩く。

 鳥栖駅に到着。勝手知ったる鳥栖スタジアム、今回は迷わずアウェイ側ゲートに行くと、いつものメンバーが開門を待っている。知り合いに挨拶。間も無く開門。横断幕の設営を少し手伝い、フィールドを眺める。声を掛けられ、振り向くとどう見ても鳥栖サポーター。紫色のデイパックを持っているのはご愛敬。こちらから逆質問。割と話し好きな方で、興味深い話を山ほど伺うことが出来た。話が興じて、あっと言う間にキックオフの時間が近付く。


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 どこか心が高ぶらないまま、キックオフ。今日も佐藤尽は欠場、大嶽がスタメン。あとはいつもの3-4-3。前回鳥栖に来た時からすると、ややピッチが荒れているのだろうか、時折キックした足元に砂が舞うシーンが見られる。

 4分、ようやく上野にくさびのボールが入るが、DFの素早い寄せにキープできない。鳥栖の動きは良く、前線に安々とは入れさせてくれない。5分には、ロングボールの放り込みを受けた黒部がロングシュート。しかしゴールを脅かすほどの威力は無し。7分、ようやく組み立てらしきパス交換からスルーパスを狙うが、FWとの呼吸が合わず。8分にも安のドリブルからチャンスを作るが、シュートには至らない。

 そうこうするうちに、9分に鳥栖のカウンター攻撃。最初のアタックはDFが対応し中河がクリアしたものの、再び中盤で拾われて前線に長い縦パス。コントロールの甘いサンガのDFラインをかいくぐるようにFW小石――話を伺った鳥栖サポーター注目の選手だ――が抜け出し、ゴール隅にきっちりとシュートを決め、鳥栖が先制。

 10分、鳥栖の選手に激しく当たった?ということで熱田にイエローカード。遠目にはそれほど厳しいチャージには見えなかったのだが。12分、ペナルティエリアのすぐ外からFKのチャンス。熱田が蹴るが、鳥栖がクリア、CK。しかしこの熱田のキックも精度が足りず、ファーサイドの安の頭上を越えてしまう。

 15分、右に開いていた安からチャンスメイク。スローインのボールを彼らしいドリブルでゴールライン際まで持ち込み、角度の無い所からシュート。これはGKが弾き出し、CK。朴が蹴って黒部が頭で合わせるが、ボールは枠を逸れる。17分には鳥栖の逆襲。セットプレーの長いボールをゴール前でヘディング。微妙な軌道を描くボールを、中河がぎりぎりの所ではたき出す。

 22分、左サイドで前線へボールを、というところで痛いパスミス、そこを鳥栖にカットされカウンター。シュートは中河の好セーブでCKに逃れたものの、失点シーンと同じ様なピンチ。

 24分、朴がドリブルでペナルティエリアまで持ち込み、鋭くセンタリング、黒部が足で合わせるが、ボールは惜しくもサイドネットの外側をかすめる。鳥栖DF陣の隙を突くような、朴のセンスが光る攻めだったが、ゴールが決まらなければどうしようもない。黒部の得点感覚、あと少しなのだが。その後も鳥栖ゴール近くでチャンスを窺い、最後は引き気味の上野から逆サイドの安へクロス。しかしDFに対応されCK。このチャンスもシュートに結びつけることが出来ない。26分には鳥栖のスローインを奪って最後は黒部に合わせようというクロスボール。 しかしGKがキャッチ。28分にも、左サイドで絶妙の突破を見せた野口から、ゴール前に構える黒部へラストパス。しかしこれも決められない。

 32分、石丸がセンターライン付近で相手選手を引っ張ってイエローカード。34分には判定に異議を唱えた野口に警告。攻め続けて点が取れなかった苛立ちか、焦りを感じる。35分の熱田のキックも、フリーにもかかわらず明後日の方向へ。どこかかみ合わない、そんな気分に選手達もゴール裏も囚われてきつつある様に見える。

 40分、右の安がタメを作り、熱田から黒部へ。黒部のシュート(?)は鳥栖DFに当たりゴールに入りかけるが、GKのファインセーブに阻まれる。ツキが無い。その後の2度のCKも活かせず。

 残り時間も僅かとなり、鳥栖も追加点を狙ってくる。44分には、プレッシャーの甘いサンガをあざ笑うかのようにパスを回し、最後にはFW小石が突破、ペナルティエリア内で倒れる。しかしこれは故意であるとの判定、安堵の溜息。ロスタイムにもロングボールを受けた小石が、中河と1対1に。これは中河が落ち着いて跳ね返す。何とか0-1で折り返し。2点取ってもおかしくないが、3点失っていたかもしれない前半。このままでは厳しい。

 ハーフタイム、それまでホーム側から吹いていた風が、こちら側から向こうへ吹くようになる。しかもやや冷たい。後半が始まる頃、どやどやと団体客が。いかにも少年サッカーをやっているという風情の子供たちとその引率者たち。しかも、胸の名札には大邱、と書かれている。何かの交流事業でやってきたのだろうか、韓国のサッカー少年団のようだ。おそらく鳥栖の招待で入ってきただろうに、サンガサイドで応援してくれるとは。やはり、朴と安を応援しようということなのだろうか。子供たちはすぐ前の立ち見席に並ぶ。はしゃぐ様子は、どこの子供でもさして変わらない。

 後半開始。メンバーチェンジは無し。試合開始前に心配していた雨が、ここで降り始める。しかも雨足は見る間に強まっていく。風の変化はこの前触れだったのか。幸い自分の席は2階席が屋根になるような位置なのだが、わずか数段下はコンクリートの色がどんどん黒くなっていく。しかし、誰もその場を動こうとしない。レインコートを取り出すサポーターも少ない。

 4分、左の野口がゴール前にクロスを上げ、黒部がヘディング、しかしGKの正面。遠目からの石丸のシュートも勢いが無い。ポストに入った安からのパスも、野口が追いつけず。早くも苛立ちが再燃するゴール裏。選手達のどこか躊躇するような動きが、遠目にも見て取れる。

 9分、鳥栖は矢野マイケルを投入。持ち前のスピードで、前線をかき回しにかかる。雨はいっそう激しさを増し、照明を乱反射して視界が白く曇る。録画で確認したら、衛星回線も途絶していたほどだった。

 17分、鳥栖のペナルティエリア付近でボールを回すが、シュートには至らず。この頃には韓国から来た子供たちもいくらか応援を覚え、“ゴーゴー京都”コールを――少しテンポが違う部分もあるが――歌ってくれる。攻めていると集中し、だれた展開だとおしゃべりを始める。子供は正直だと、改めて実感。

 20分、ゴールラインを割りそうな鳥栖DFのクリアボールに安が追い付き、ゴール前まで切り込んでシュート。しかしGKがキャッチ。鳥栖もすかさず、シンプルなフェイントでサンガDFをかわしてそのままシュート。これも中河の好セーブとクロスバーが阻む。ここで野口を下げて松川を投入。素人目にはシステムは変更されていないように見える。

 25分、上野のポストプレーからチャンスを作り、後半にしては粘り強い攻撃を仕掛けるが、最後石丸のロングシュートは枠を逸れる。26分、鳥栖のミドルシュートは枠へ。これは中河がしっかりキャッチ。

 33分、上野に替えて冨田。3トップの右に入ったか。37分、中盤でのパスカットから素早く前へ。中央の朴から安、ここでDFを引きつけて再び朴に返し、ミドルシュート。しかしこれもわずかに浮いてしまう。こちらの朴智星コールに、何故か苦笑する韓国の子供たち。発音が違う部分があるのだろう。

 40分、鳥栖は最後の選手交代、元サンガの福留が入る。この前後に何度もセットプレーのチャンスがあったのだが、精度を欠いてビッグチャンスにならない。逆に、サンガサイドで上手に時間を使われてしまう。祈るような気持ちでひたすら声援を送り続ける、ずぶ濡れのサンガサポーター。しかし44分の熱田のミドルシュートも、GKの好守でゴールネットを揺らすことが出来ない。ロスタイムに入り、中河も大きく前へ出て前線へフィード。気持ちは痛いほど伝わってくるのだが、鳥栖の守り切ろうという気持ちもまた途切れることは無い。身を挺して シュートを防ぎ、ボールを奪う。そして試合終了。

 かつて無い怒りは、フィールドに投げ込まれた旗や太鼓に現れていた。90分間打ち鳴らされた太鼓が、僅か1秒足らずの間に、無残に崩壊した姿を晒している。選手に拍手を送る者は無く、沈黙と罵倒だけが見送る。こんな中でも、誰かに話を聞かなければ、と考える自分は一体何なのだろうか。後から考えれば奇妙なのだが、ともかく目に付いたおじさんに声を掛けてみる。鹿児島からいらしたとのことで、息子さんに話を伺うことが出来た。その間にも、拡声器で怒りをぶつけるコアサポ。お話が終わる頃、ふとフィールドを見るといつしか雨も止み、みんなも撤収作業に取りかかっている。傍目には、憑き物が落ちたようにすら見える。

 時計をにらみながら、スタジアムを後にし、電車で博多駅を目指す。時折、激しい雨が車窓を叩く。局地的に激しく降っているようだ。日本も次第に熱帯化しているのだろうか。10時を過ぎて、電車を降りホテルを目指す。途中、駅近くのブックオフに立ち寄り、文庫本を2冊購入。更に歩くこと15分、コンビニで夜食を仕入れてようやくホテルに戻る。もう11時近い。
 コンビニ焼きそばを肴に発泡酒を飲む。1リットルも飲むのは久しぶりだ。webを巡回。今日は番狂わせの日らしく、大分は負け、大宮は引き分け。2位キープではあるが、大宮との勝ち点差は6に開いた。2勝分の差を縮めることが出来るのか、いや、2位以上を狙うのに十分な戦いを出来るのか。今日の試合を見た限り、まだまだ厳しい展開が続くことは想像に難くない。先は長く、また短い。




2001 Jul.27

 午前中はだらけ気味にweb browse。QuickTimeをVer5.02にしたら、QTVRが面白い。データの出来が良いということもあるが、擬似的な3D空間にいて辺りを――足元も頭上までも!――見回すというのは面白い。ポインタを動かして子供のようにくるくると回り続ける。

 午後から作業。合間に本屋に行き、SFマガジンを買う。水も汲みに行くつもりだったのに、ペットボトルを忘れて断念。スーパーでおかずを買って、遅い昼食。作業を再開。テープ起こしは夕方に完了。ホテルの予約mailを印刷。暗くなる頃に写真を加工し、htmlに落とせた頃には夜。8時半頃アップロード。ついでにmailチェック。少しだけweb browseし、夕食の準備。時間的には、冷しうどんで正解だった。あれだけ入れたつもりのオクラ、食べてみると存在感が薄い。、もっと大量に入れ、つゆは少なめの方が幸せかもしれない。後片付けを済ませ、慌ただしく準備。10時45分頃、部屋を出る。

 11時頃には京都駅に着き、大阪までの切符――青春18きっぷの基本的な節約テクニック――を買い、ホームへ。ムーンライト山陽は既に入線済み。乗客の姿はまばらだが、大阪辺りで席は埋まるのだろう。列車は定刻に出発。ムーンライトながらと比べると、遥かに快適だ。リクライニングシートは十分に倒れるし、何より床下からの振動が少ない。モーターが回っていると疲れるのがよくわかる。案の定、大阪、三宮と進むに連れてほぼ満席状態になる。大阪駅で偶然知り合いも乗ってくる。ちょっとだけ挨拶。別の車両とのこと。通路を挟んだ若い男性2人組が、トランプで遊んでいて五月蝿い。心の中で悪態をつきながら、無理に目を閉じる。休めるときに休んでおくのが、夜行列車の鉄則。



2001 Jul.26

 暑さで目が冷める。窓から直接焼けるような日差しが差し込む朝の方が、体感気温は高い。食事を済ませ、昨夜の録画を見る。昨日の今日でチェックすると、記憶の中の印象と画面がほぼ一致する。序盤は良く、中盤には攻められる前半戦。DFは頑張っている。ロスタイムのあわや失点か、というシーンは果たしてどうだったのか。ここは素直に主審を支持するのがサンガサポーターというものだろう。

 ハーフタイムまで見終えたところで作業を中断し、外出。国保料を払い込み、区役所へ。日曜日が移動でつぶれる予定なので、初めての不在者投票。噂通り、自分の他にも同時に数名が投票している。帰り際にも数名が順番待ち。何だか、本番とあまり変わらない人出。投票を済ませ、京都銀行に寄ってから新京極のサカエへ。石鹸類と、夕食の材料を買って帰宅。

 遅めの昼食を済ませて、後半戦をチェック。両得点とも仙台DF陣の意表を突くような形に見える。2点を取ってからはあまり積極的に仕掛けず、やや防戦気味。J1だとあっと言う間に同点、あるいは逆転されてきた形だ。試合を上手くコントロールし、ペース配分が出来るようになればもっと安心して見ていられるのだが。最後のPKは、まあ仕方ないのかもしれないけど余計ではあった。逃げる大宮、忍び寄る大分を考えると、2位の座に安閑とはしていられない。

 書き終えると、もう7時。夕食を準備する。米を研いで、野菜を切る。肉に下味を付け冷蔵庫で保存。何だかんだで、完成は9時前になってしまった。少し焦げ臭いが豚の生姜焼きを、久しぶりに食べる。フライパン掃除が大変だ。



2001 Jul.25

 9時起き。手早く朝食を済ませ、8/25大宮戦の帰りの足、ムーンライトながらの指定席を押さえる準備。10時になり、JRのプッシュホン予約の電話番号を押す。が、アナウンスが「1カ月前の午前11時から」と告げる。時刻表を見ると、確かに受付は11時からだ。みどりの窓口では午前10時からだから、これでは間に合わない。河原町の旅行代理店に走る。ところが、JTBも近畿日本ツーリストも10時半や11時開店。焦って、JR二条駅まで自転車でダッシュ。窓口に用紙を出し、ガラスの向こうの端末を覗き込む。照会、0。照会、0。名古屋も小田原までも残席ゼロ。午前中だというのに焼けるような暑さの御池通を逆戻り。ペダルがやけに重い。ダメもとで11時に再度プッシュホン予約。電話代の無駄かなあと思いながら操作すると、何と、予約番号が発行されるではないか。これはラッキーとしか言い様がない。窓口分とは別に、プッシュホン予約分が確保されているのかもしれない。とりあえず一安心。

 午後3時、ようやく作業完了。サーバーにアップロード。仙台戦は4時間後に始まる。今日で折り返し、全44試合の半分を消化することになる。だが感慨にふけっている暇も無い。J1はピクシー引退、中断期間、オールスターと節目の時期だが、J2にはただ試合あるのみ。今日もまた、西京極へ。


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 4時を回って、出発。御池通のJTBで、予約できたムーンライトながらの指定券を購入。発券に少し手間取る。その後、ピビンバを食べ、四条河原町へ。5時20分の普通に乗り、5時半頃西京極に到着。

 日差しは強いが、思ったよりも風があり、比較的過ごしやすい夏の夕暮れ。平日にも関わらず、仙台サポも少なからず来ているようだ。しばらく動けず、ぼんやりしているうちに6時を過ぎる。とりあえず席を立ち、辺りを見回しながらアップする選手達を眺める。A南にそびえ立つ照明灯の辺りで、高校生に声を掛けてみる。割と反応が良くて、安心する。その後、男性2人連れに声を掛けたら、1人は以前お話を伺った方だった。苦笑しながらも、もう1人の方にお願いしてOKを頂く。FC KYOKENとJEF市原を応援されているとのこと。

 席に戻り、キックオフを待つ。いわゆるVゾーンとはブロック1つ離れただけの位置なのだが、応援の温度差は大きい。境界線上で、どっちつかずのテンション。たまにはそれも悪くはないのだが。スタメン発表。佐藤がサブにも入っておらず、大嶽が7試合ぶりの先発。点の取り合いになるのかなと、勝手に予想。希望はもちろん無失点。

 試合開始。1分も経たないうちに、安の突破からいきなりCKのチャンス。パスを回してチャンスを作るが、熱田のシュートは大きく浮いてしまう。今度は仙台のFK。遠目から岩本が直接狙うが、これも枠の上。4分には、こぼれ玉の処理に仙台GK高橋が前に出たところを、石丸がミドルシュート。しかしDFに跳ね返される。なおも攻撃は続き、熱田からの長い縦パスに上野が飛び出すが、GKの反応がわずかに早く、シュートには至らない。ここまではサンガペース、仙台は何度かのパスミスでリズムを作れないでいる。

 10分ごろから中盤でのプレスが効いてきたのか、仙台が徐々にペースを掴んでくる。12分には立て続けにCKを与えてしまうピンチ。しかしサンガのDF陣も良く対応する。16分にもCK。これは岩本ではなく財前が蹴るが、DFが跳ね返す。

 20分、久しぶりにパスが繋がり、CKから攻撃を組み立て。最後は熱田が痛烈なシュートを放つが仙台DFを直撃、しばらくうずくまる。

 24分、仙台はスペースにロングボールを放り込み、岩本を走らせるが朴がしっかりと対応、ゴールキックに。ゴール裏から朴コール。朴は今日も良く動く。25分、その朴がドリブルで中央突破を図り、スルーパス。しかしこれはやや強すぎ。なかなか蹴ろうとしないGK高橋にブーイング。するとゴールキックは大きく左に逸れてタッチラインを割る。時折成功(?)する、ゴール裏からのプレッシャー。これもまたホームの力か。そこからまた深い位置で攻撃を続け、27分には黒部の素晴らしいヘディングシュート。GKが止めたところに安が詰めるが、シュートは打てない。しかし良い位置でFKのチャンス。黒部が曲がって落ちるシュートを打ったが、GKが正面でキャッチ。仙台もすかさず反撃。ロングボールのこぼれ玉に岩本が鋭く飛び出しシュートを打つが、中河もしっかりとキャッチ。

 33分、GKからのロングボールを黒部、安、熱田と繋いだ所でクリアされCK。そろそろ点が欲しいゴール裏からは黒部コール。しかし熱田のシュートは枠を外れる。熱田もだいぶ良くなってきたように思えるのだが、後はキックに押えが効いてくれれば、と願わずにはいられない。

 38分、フリーの黒部へ熱田からのクロスが通るが、これはオフサイド。しかし、そこで放ったシュートが枠を越えていったのはいただけない。好調時の感覚を、早く取り戻して欲しい。38分には安とのコンビネーションから熱田がセンタリング、黒部が落として最後は野口が鋭いシュートを打つが、枠を逸れ、絶好のチャンスを逃す。

 43分、CKのピンチを切り抜け、左サイドから素早くリスタートしようとした石丸に仙台の選手がぶつかり、イエローカード。ロスタイムに入り、仙台の猛攻。遥か彼方のゴールネットが揺れるのが見え、静まり返るゴール裏。しかし、仙台の選手達に喜ぶ様子は無い。何と、ノーゴール。一体何があったのかさっぱりわからなかったが、録画で確認すると、どうやらヘディングで押し込んだマルコスのファウルらしい。とにかく、判定に救われたのは確か。キツネにつままれたような気分のまま、ハーフタイムを迎える。

 15分を何となく過ごし、後半開始。選手交代は無し。いきなり攻め込まれ、2分足らずで藤吉に決定的なシュートを打たれるが、運良くクロスバーに当たりセーフ。そこから逆襲、スローダウンしていた“フォルツァ京都”コールも徐々にテンポが上がってくる。そして3分、熱田のパスに黒部が上手く抜け出して頭で合わせ、ボールは向こう側のゴールに吸い込まれる。サンガが先制。

 5分、右サイドから左にフリーでいた野口にパス。ドリブルでペナルティエリアまで持ち込みセンタリングを上げるが、DFと共に飛び込んできた黒部のヘディングシュートは枠の上へ。

 11分、スローインを受けた安が、DFの意表を突く(安にしては)トリッキーなパスを出し、それに反応した上野が冷静にゴールを決め、追加点を奪う。その直後、再び藤吉の決定的なヘディングシュートがサンガゴールを襲うが、難しいループシュートを中河が戻りながらパンチングで枠の外へ。ファインプレーに意気上がるゴール裏。

 2点をリードされてから、仙台は積極的に選手を交代する。15分あたりからは仙台に攻め込まれるシーンが何度も見られるが、DF陣の踏ん張りで決定的なピンチには至らない。18分、中盤でボールを奪って朴からトップの上野、走り込んできた安と渡ってシュート。ネットは揺らしたもののオフサイドフラッグが上がる。

 23分、自陣でパスを貰い反撃に出ようと前を向いた上野に仙台の選手がタックル、上野が足を押さえてうずくまる。双眼鏡で様子を見るが、すぐに起き上がって動き出す。チャージされるのはポストプレイヤーの宿命か。

 27分、右の熱田から左の安へ大きなパスが通り、安が個人技でゴールライン際をスルスルと突破、最後は自分でシュートを打つがこれはDFに跳ね返される。32分にも、同じようなゴールライン際ギリギリのドリブル。だがこれはボールがラインを割ってしまった。

 36分、サンガのペナルティエリア右横からのFKを得た仙台だったが、サンガDF陣も今日はなかなか集中を切らさない。39分には、サンガが放り込んだボールに安と仙台のGK・DFが交錯。DFが倒れ、一時中断。焦りから来る連携のミスか。

 40分を過ぎて、仙台はセンタリング、シュート、CKとサンガを攻め立てるが、まだDFの集中は途切れない。44分、上野に替えて中村。ロスタイムは3分、しかしそれ以上に長く感じられる。そんな時に、何でもないセンタリングをクリアした時点で主審の笛。何と、PKの判定。録画で確認すると、確かにマルコスの前で鈴木の手がボールをカットしている。しかし、スタンドからでは納得の行かない判定でしかない。マルコスのシュートに中河も良く反応したものの、ゴールが決まって1点差。中河の伸ばした手がボールに触れたような気もするのだが、前半ロスタイムの1件を考えれば、これで帳消しとあきらめる他無い。仙台にこれ以上追加点を奪う時間は残されておらず、タイムアップ。2-1で勝利。

 試合を終えた選手達が、バックスタンドからA南へと観客に挨拶して歩く。カズがいた頃はこういうファンサービスもあったような記憶もあるが、考えてみれば最近はバックスタンドまで行くことは滅多に無かった。閑散としたバックスタンドのホーム側――ゲートの位置が悪い気もする――にも、もっとお客が増えてくれれば良いのだが。3,000人台で納得してしまうような状況に慣れてしまった自分がいることに気付いて、愕然とする。しかし、リーグ戦はまだまだ続くとは言え、2位で折り返すことが出来たのは純粋に喜びたい。

 1人で駅に向かっていると、自転車で帰る知り合いが通り過ぎざまに挨拶してくれる。慌てて返答。今日は誰かと雑談することも少なく、かつて1人でじっと観戦していた頃の気分でいたのだが、少なくとも確実に何かが変わってしまったのだ、という事実を思い出すことが出来た。

 西京極駅で、小さな子供がホームをちょろちょろ(いや、よたよたと表現すべきか)と歩き回っている。開かない臨時改札口の上にあるパーサ君を見たいのか、何度も柵の前まで歩いては、親の方に戻ってくる。Jリーグが開幕した頃、チームの名前が野球チームみたいだとか、キャラクターがチャラチャラしているだとか批判があったように記憶しているのだが、こと子供に対するアピールを考えたとき、そういう“キャッチー”な要素は無視してはならないな、と改めて思い知らされる。あの子が10年、20年後にもスタジアムに足を運んでくれるかどうか、その幾らかは――決して多くはないだろうけど――パーサ君が担っている。



2001 Jul.24

 割と早く目が覚め、ゴミを出すことが出来た。早朝から暑い。チーズを切らしているので、珍しくバタートーストの朝食。たまに食べるのも悪くない。湘南戦の録画を見ながら、日記の続きを書く。前半を終わらせ、一段落。

 午後から用事を済ませに出る。窓口が閉まる前に信金へ。やや手間取ったが、当選金740円を受け取る。少額の3等では感慨も無い。でも当たりなのには間違いない。トータルで考えるとマイナスだが、第17回は僅かながらプラスなのだから。細々と続けて行けば、きっと良いこともあるだろう。スーパーで野菜とジャムを買う。ローソンで鳥栖戦のチケットと弁当、本屋ででF1雑誌を買い、4時頃帰宅。遅い昼食。

 夜になり、ようやく録画を見終える。長田が心配だ。GRPの掲示板情報によると、やはり骨折とのこと。サブのメンバーには誰を使ってくるのだろうか。



2001 Jul.23

 気が付けば11時前。12時間近く寝たのだろうか。これで3日分の帳尻は合ったのかもしれないが、誰に気兼ねするでもないのにどこか後ろめたい爆睡。mailが届いていたので、返事を書く。山形・湘南とお会いした方のページをチェックすると早くもリンクされていたので、御礼のmail。食事を済ませ、書けるところまで日記を書き、アップロード。録画には手を付けずじまい。

 夕食はストックの冷凍ハンバーグ。いつの間にか賞味期限が切れている。野菜を炒めて、醤油で味付け。ご飯と味噌汁、普通の夕食。普通に食べないと、夏は辛くなってしまう。身体を動かして、食べよう。



2001 Jul.22

 午前5時を回った頃、目が覚める。幾らかは眠れたが、疲れは増したかもしれない。今朝の愛知も雨模様。名古屋に着く頃には止んでいたが、曇り空は相変わらずだ。9号車は名古屋止まりなので一旦改札を抜け、小休止。6時40分の電車で大垣へ。7時32分の普通に乗り換え、8時7分、米原に到着。目の前のホームに停まっていた新快速に走り、席を確保。あと少し。日差しと見慣れた風景が戻ってくる。9時に京都駅に到着。地下街のサブウェイでサンドイッチを買い、地下鉄へ。9時半を過ぎ、ようやく帰宅。疲れた。

 録画しておいたスーパーサッカーを流しながら、朝食。10時間前のニュース速報で、昨夜の将棋倒し事故を初めて知る。試合結果を確認。totoのweb siteでチェックすると、どうやら3等が1口当たっているようだ。但し当選金は740円。引き分けが2試合出たのに、1等も数十万円とは。みんな買い方が上手くなったということか。高配当狙いで磐田に引き分けを付ける、なんてのはもはや当たり前過ぎて逆効果なのかもしれない。そして、忘れた頃に1億円が出るのだろう。色々な意味で、totoは難しい。

 午前中に洗濯し、午後、髪を切りに行く。天気ネタから始まる雑談をしつつ、髪が短くなっていくのをぼんやりと眺める。1時間ほどでさっぱりとした頭。これで8月一杯は持つだろうか。近所のスーパーで買い物をして帰宅。汗を拭きながら、甲府で貰ったココアを飲む。どうせ紙パックだと見くびっていたら、これがなかなか濃い。元気が出そうだ。とは言いながらも、あれこれしているうちに睡魔に襲われ、まだ明るいのに横になる。電話の音で起こされること2回。危うく約束をすっぽかしそうになり、怒られる。慌てて外出。


2001 Jul.21

 何度か目を覚ましては時計を見、また目を閉じるうちに午前2時を過ぎる。3時近くになって起き上がる。猛烈に眠いが、とにかく準備。テンプレートを作り、デジカメに登録。web browseするが、GRPの掲示板は意外なほど書き込みが少ない。朝食にポテトサラダを作る。以前にも、時間が無いのにこんな事をしてしまった記憶が蘇る。6時頃完成、食事。時刻表で再度電車を確認。楽に間に合うはずだ。今日はPBG4を置いて行こう。本と時刻表を友に。


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 青春18きっぷに最初のスタンプを押してもらい、改札口を抜ける。京都始発の新快速は、予想よりも空いていて楽に座ることが出来た。7時46分、出発。8時36分、何事も無く米原に到着。8時58分発の新快速に乗り換え、豊橋までノンストップ。11時2分発の普通で、浜松へ。11時37分、休憩のため改札を出る。

 駅ビルの居酒屋で、昼食。サービス弁当を注文。唐揚げは下味が無くて拍子抜けだったが、鮪のすき身が案外美味しい。コロッケだと思って齧ると、中から何と魚のすり身が出てきて驚く。それもイワシのすり身に似た灰色で、やや柔らかい食感。静岡で食されるという「黒はんぺん」なのだろうか。軽いカルチャーショック。店を出ると、外は雨。愛知辺りから雲行きが怪しかったのだが、まさか降るとは。関東では降らないで欲しいなと願いながら、再び改札口を通る。

 12時39分の普通電車で、一路熱海を目指す。東に進むにつれ、天気は回復してゆく。どうやら大丈夫そうだ。静岡県内を走ると、時折サッカー部とおぼしき高校生の団体が乗っては降りる。別に珍しくも何ともない光景のはずなのだが、妙に「サッカーどころだなあ」と意識してしまう。寝不足の頭が為せる技か。いつも雲の向こうにある富士山だが、今日はその威容を――と言っても頂上は隠れていたが――拝むことが出来た。やはり、富士市と三島の間がポイントか。

 長いトンネルを抜け、ようやく熱海に到着。もう午後3時を過ぎている。18分発の普通電車に乗り換え。大平洋が青い。泊りの荷物を抱えた人が乗っては降りる。東京からのリゾート、伊豆箱根。午後4時6分、ようやく平塚駅に到着。8時間余りの旅もあとわずかだ。

 駅を出て、バス乗り場を確認。便数はそこそこありそうだが、歩ける距離だと聞いているので、地図を頼りに歩き出す。駅前商店街では、ベルマーレフラッグがそこかしこでなびいている。これまで見た中で、一番多いのは間違いない。歩道を見ると、方角表示にもベルマーレのキャラクターがあしらわれていて、競技場への道筋を教えてくれている。表層的ではあるが、行政や商店街のサポートがよくわかる好例だ。途中、コンビニに寄ってパンと飲み物を仕入れ、歩くこと30分弱、競技場に到着。正味20分というところだろうか。

 ゲート前には、いつもの顔。見慣れない人も幾らかいて、関東だなあと実感。午後4時に開門。ずっしりと重い段ボール箱を手渡される。中身は、ココア飲料1ダースらしい。1本ずつの間違いじゃないのか、と誰かの声。これは「善意に見せかけたアウェイサポーター殺し」かもしれないと邪推してみたり。とは言いつつも有り難く頂き、デイパックに収める。現金なものだ。

 西日を浴びながら、横断幕のセッティング。一息ついて、話を伺う。山形で親しくなった方の紹介で、一気に3人にお願いしてOKを頂く。ずいぶん楽をさせていただき、感謝するばかり。その後は、以前会った方と挨拶したり、雑談したり。次第に居場所が出来てきたのかもしれない。キックオフまでに、気が付いた点をメモ。ふと見上げると、メインスタンドの彼方に富士山の山影が見える。湘南は風光明媚な土地だなあと羨ましく思えてくる。試合開始前に、ヒデからのメッセージ。終わってからヒデコールはあったものの、ベルマーレサポーターにとっては、遥か彼方の人になってしまったのかもしれないな、と根拠のない想像が浮かぶ。

 試合開始。黒部が戻って、3-4-3で湘南に臨むサンガ。松川は帯同しているらしいが、登録メンバーには入っていないとのこと。ベルマーレには、元サンガの井原が。前回の対戦ではロングシュートを決めているだけに、今日も期するものがあるのかもしれない。開始2分、安の粘りから早速CKのチャンス。これはあっさりと跳ね返される。

 4分、サンガ右サイドでファウル、FKを与えるが、湘南のキックも精度を欠く。7分には相手のパスを早いチェックで奪い、朴のシュートに繋がるが、これはわずかに枠を外れる。湘南の応援は、分裂している様子も無くかなり統率が取れている印象がある。声量もあり、状況に応じたコールも為されている。何より、サポーター席のコールにメインスタンドの観客がきっちり反応しているのが羨ましい。ヒートアップはしないが、京都のような単なる“お客さん”で終わってもいないのだ。気質の違いと言ってしまえばそれまでなのだが、スタジアム全体の盛り上がりをどう演出していくかという、京都に課せられ続けている問題への模範解答がここにはあるように思える。

 13分、湘南右サイドを駆け上がってきたFW高田がセンタリング、ゴール前で熱田(?)がカットするが、あわやオウンゴールかという危ういボールの動きにヒヤリとさせられる。直後にサンガもCKのチャンスを得るが、これは活かせず。15分には、フィールド中央で上野が粘り強くキープし黒部へ。ドリブルでからのシュートは枠の外に流れる。16分には湘南のサイド攻撃からゴール前1対1の大ピンチ。だがセンタリングに誰も走り込まず、失点には至らず。18分には左の安から中央の黒部にボールが渡り、シュート。DFに触ったらしくCKとなるが、これはGK伊藤が直接キャッチ。

 23分、左サイドの最前線にいた安にロングパスが通り、ドリブルで中央へ切り込むいつもの形からパスを回し、最後は熱田がシュート。しかしDFがクリア。オフサイドでもあり、得点ならず。24分にはセンターサークル付近から突破を図った安を湘南の10番ガビリアが倒しイエローカード。そこからのFKのチャンスを、最後は前線に残っていた佐藤がFW的な動きで得点を狙うが、バウンズが合わずフィニッシュまで至らず。

 35分、サンガサイド深い位置でのスローインから湘南にチャンス。ゴール前までパスを繋がれ、枠の中にグラウンダーのシュートを打たれるが、中河がしっかりと押さえる。37分、中盤でのパス回しから最後は朴が走り込む上野にスルーパス。ペナルティエリア直前で湘南MF井原が上野を倒し、2枚目のイエローカードで退場。絶好の位置でFKを得るが、黒部のキックは壁に阻まれ、その後のCKも活かすことが出来ない。

 42分、1人少なくなった湘南はFWを1枚減らして中盤の選手を投入。サンガは数的優位を生かした攻撃の形が作れず、同じようなペースで残り時間を消化してしまう。結局、両チーム無得点のまま折り返す。

 ハーフタイム、知り合いと前半戦を振り返る。山形戦よりはマシだが、相変わらずの内容だという点で一致。安にお任せか、上野に放り込むかしか無いのだろうか。とりあえず、湘南が1人減ったことで負ける気はしなくなったのだが。ずるずると延長戦、などという結末だけは見たくない。1-0で構わないから90分で勝って欲しい。

 後半開始。数的不利になった湘南だが、個々の動きでカバーしてくる。4分には、サンガの左サイドを突いて最後はループシュート。幸い精度を欠いて失点には至らなかったが、序盤は互角の戦い。

 9分、中盤でボールを奪ってからの組み立てが成功し、最後は右に流れていた安がループ気味にシュート。これはGK伊藤のパンチングに阻まれるがCK。しかしこのチャンスも活かせない。逆にカウンターを食らうが、これは冷静に対処して事なきを得る。その後も、立て続けにCKのチャンスがあったのだが、点を奪えない。

 14分、安がペナルティエリアのわずかに外でファウルを受け、FK。が、これも壁に跳ね返される。決定的なフリーキッカーがいない悲しさか。しかし16分、朴が粘ってスルーパス、上野がDFを背負いながらも飛び出してきたGKをかわすようにシュートを決め、ようやく均衡を破る。

 18分には、左の野口からクロスが上がり、そのこぼれ玉を拾った熱田がヒールで流して最後は朴が勢いのあるシュートを打つ。だがこれもGK正面、ファンブルしかけるもののがっちり押さえられる。最近の朴のシュートには、何か“運”が足りないような気がする。それはあるいは、連戦を中盤で中盤で支えている疲労やその他が影響しているのかもしれないが。20分には再び湘南が中盤の選手を入れ換え。

 22分、手島のロングシュート。最近、時折見られる手島の攻撃参加。ややだらけた時間に喝を入れてくれる気がする。願わくばゴールネットを揺らして欲しい。と思っていたら、あれよあれよとペナルティエリアにボールを入れられてヒヤリとする。シュートされる前にクリアできたが、気は抜けない。

 27分、これまた元サンガの戸倉が入る。戸倉がプレーに加わらないうちに、サンガの左サイドを高田が突破しセンタリング。どうにかクリアするがCKを与える。これはキックが直接ラインを割るが、29分、30分にも、立て続けにペナルティエリアまで入り込まれるピンチ。残り15分、危ない時間帯。

 31分、オフサイドラインギリギリから飛び出した黒部がGKと1対1でシュート、しかし弾道はゴールの上へ。まだ本調子ではないのか。33分には右の熱田から中央の黒部へ鋭いセンタリング。だがこれは湘南の壁・パラシオスが飛び込んできてクリアされる。その後のCKもまたGK伊藤がキャッチ。伊藤は安定感がある。

 37分、中盤のマークが出来ていないところを突かれ、佐藤と湘南の高田が競り合いボールはゴールラインを割る。CKを覚悟したが判定はゴールキック。湘南サポから大ブーイング。J2のジャッジングがこんな所でアウェイチームに味方してくれるとは。

 39分、朴に替えて長田。ところが入って早々、ヘディングで競り合った時に頭を打ったらしく、担架で運び出されてしまう。大事に至らなければよいのだが。神戸から長田の応援に来ていたおじさんの顔が思い出される。41分、10人対10人の局面で左に開いていた黒部に絶好のパス。黒部のシュートもコースを狙ったものだったが、運悪くファーサイドのポストを直撃。

 42分、中村が入ってようやく11人に。しかし直後に伊藤からのロングフィードを湘南FW高田が直接受けてGKと1対1に。絶体絶命のピンチだったが、中河の好守で辛うじてクリア。湘南はDFパラシオスを前線に上げて得点を狙う。ロスタイム4分の表示。

 ロスタイムに入り、前がかりになってきた湘南サイドのスペースを、フリーな熱田がドリブルで上がり、逆サイドへパス。安がキープして最後は野口が冷静にシュートを決め、待望の追加点。最後には佐藤を下げて久しぶりの大嶽を投入、時間を使って試合終了。

 結果だけを見ると完勝だが、まだまだ腑に落ちない点は多い。湘南のシンプルだが意図の見えるサイド攻撃のコンビネーションを間近に見た後では、なおさらだ。あと、パラシオスはJ2でも最強のセンターバックであるのは間違いない。高田も元気に動いているし、もう少し上位にいても不思議ではない。サンガは勝ち点3を持ち帰ることが出来たのが収穫か。今週も7日で3試合、勝ち点を落とさずに乗り切って欲しい。

 重たくなったデイパックを背負って、平塚駅を目指す。帰り道は、今日話を伺った方達と一緒で楽しく歩くことが出来た。ホームで東京方面に向かう一行を見送り、一人残される。時計を見ると、まだ午後10時前。平塚駅周辺をさまようこと数十分、ガストの簡易型店舗を見つけて遅い夕食。限りなく牛丼屋に近い店内。もう少し粘ろうかと食券販売機の前に立つと、全部売り切れのランプが点っている。そういえば、他の客は皆帰ってしまった。残りを慌てて平らげて店を出ると、看板の隅に午後11時まで、と書かれているのに気付く。平塚駅辺りでは、遅くまで夜を過ごす需要は少ないのか。それなりに街だと感じていたのだが、京都や東京と同じでは無いという事実を認識させられる。結局、コンビニで飲み物を仕入れ、駅のホームで時間潰し。

 日付が変わり、改札で2日目のスタンプを押してもらって待つこと数十分、ようやくムーンライトながらが到着。最後尾の車両に乗り込む。検札に来た車掌さんが、スタンプを忘れたのでと車掌室に戻る。初めての経験。中途半端なリクライニングシートを倒し、無理に身体を収めようとするが、相変わらずポジションが掴みにくい。とはいえ、疲れもあっていつの間にか寝てしまったようだ。列車は西へ。


2001 Jul.20

 午後に京都駅方面へ。旭屋書店でジョン・ヴァーリィの文庫本を買う。夕食に鰻。初めて入る近鉄の中の店は、土用の丑を前にそれなりに繁盛している。待つこと20分余り、鰻丼が出てくる。ここの鰻は香ばしくて美味しい。お吸い物に入った柚子の香りも爽やかで、ささやかな至福にしばし包まれる。年に1度だけの贅沢。


2001 Jul.19

 とうとう木曜。これ以上先伸ばしにするわけにも行かず、山形戦の後半を見て日記を書き上げる。基本的に負け試合――それも内容がアレな試合――は見たいという欲求が沸き上がってこない。当然と言えば当然なのだろうが、必要なのに見ない、と言うのは自分の怠慢以外の何物でもない。などと書いても仕方がないので、Todd Rundgrenと椎名林檎をBGMに作業を進める。

 夕方、データが完成。アップロード。日記の日付部分をBoldにしてみる。些細だが、それなりに見通しが良くなった気がする。じっと読まれてもろくなことを書いてはいないのですが。


2001 Jul.18

 今日も低いテンション。無理にでも気持ちを高めなければと思い、ペプシをペットボトルで買って飲む。カフェインが多少とも効いたのか、山形戦の録画を半分だけ見ることは出来たがそれまで。話にならない。罪悪感を抱えながら、作業を放り出す。ここで謝ります。ごめんなさい。

 サンガ系サイトのリンクを辿って、あちこちのページを彷徨う。あの人やあの人(特に名は伏す)のページも発見。ここではリンクはしないでおく。というか、自分のリンクページを整備しなければ。


2001 Jul.17

 気を取り直して、昼前に外に出る。ドラッグストアに行こうとするが、今日は山鉾巡行。御池通は渡れない。薬は後回しにして、まずは湘南戦のチケットを確保。1,700円という値段だけはJ1並だ。その足で用事を済ませ、スーパーで買い物。帰宅し、とろろ蕎麦と天麩羅で昼食。

 録画を見よ、と理性は訴えるがどうにもやる気が起こらない。夕方まで逃避。さらにドラッグストアまで出掛け、ニキビの薬を買う。とにかくテンションが低く、早々に眠くなる始末。眠気をこらえながら身体を休めようと横になっていたら、半分寝たような状態になっていたらしい。電話に寝ぼけた状態で応対、からかわれる。その後も意識は澱んだまま、辛うじてスタートレックの録画をセット。web browseと並行して見るが、どちらも頭に入らない。結局ダウン。



2001 Jul.16

 かなり爆睡。昼近くまで寝てしまったか。疲れが出ている。空腹を抱えながら近所のスーパーまで歩き、パンと牛乳その他を買う。午後になって、今日初めての食事。

 どうにもやる気が起こらない。などと書くのは言い訳に過ぎないのもわかっているのだけど。とにかく、日記だけは手を付けてみる。土曜日の試合開始前までと、日曜日。それ以上は書けないまま放り出す。臀部にニキビ(いや、おできとか吹き出物と言うべきか)が出来て、痛い。忘れた頃――年に1回とか――に出てくることがあるのだが、こんなブルーな時期に出てこなくても。



2001 Jul.15

 何度も目が覚めては無理に目を閉じる。窓の外に草加、の文字。ようやく埼玉か、と安堵。浅草、上野、秋葉原、そして東京駅 前八重洲通。バスを降りるが、疲れを通り越して惰性で動いている。東京駅のコンコースで、しばし雑談。何だかんだで1時間以上は潰しただろうか、各自次の目的地に向かうため解散。東京駅にいても仕方がないので、130円の切符を買い、改札を抜ける。

 行く当ても無いので、中央線に乗り御茶ノ水へ。去年、個人的に東京を旅して以来の街。駅を出ると、限りなく無人に近い道。交番の近くで、誰も触っていないのに自転車が倒れ、カゴの中のゴミが音を立てて飛び散る。怪訝な顔で様子を窺う警官。長い時間粘れるような店は開いていない。早朝だというのに妙に蒸し暑く、そんな中を荷物をせおったまま歩くのは苦行だ。愚かにも飯田橋まで歩いてしまい、再び電車に。総武線で錦糸町へ。

 時計を見ると7時を過ぎていて、ファーストフードには朝食目当ての客が。今さらマクドナルドというのも馬鹿馬鹿しく思えて、勘を頼りに歩く。だが歩くほどに、バス通りにも関わらず次第に活気のない風景になってゆく。不安はないが、空腹と暑さにやや焦りだした頃、ようやくガストを発見、店に入る。

 モーニングセットを注文し、現在位置を確認。画面上に出た地図によると、地下鉄の東陽町近くまで来たようだ。久しぶりに馬鹿な歩きをしたものだと溜息。GRPの掲示板、当然ながら元気が無い。あの内容と結果で元気が残っている方がどうかしているが。ともかく朝食を胃に収め、コーヒーを飲むと何とか回復。9時近くまで時間を潰し、地下鉄で大手町へ。地下通路を抜けて東京駅に戻る。

 地下街で理栄にお土産をかい、個人的にDr.Pepperを仕入れる。新幹線ホームでビールを引き換え。ヱビスはOKだったのに、モルツのプレミアムはダメとのこと。何だかなあ。こだま413号は定刻通り発車。今日も富士山は確認できず。ついでにエコバも。順調に走っていたが、滋賀県内で突然の豪雨。新幹線は徐行運転。まさか停電で立ち往生、車内に缶詰めか、と悪い想像をしてしまったが、山科に入る頃には雨は止んでしまった。5分ほど遅れて、京都駅に到着。

 帰る前に昼食を、と近鉄モールを1往復。しかしランチメニューは全滅。仕方なくアバンティ地下で食事。200円ほど高く付いたかもしれないが、ご飯をお代わりできたので良しとしよう。久しぶりに普通の食事が出来た気がする。その後、プラッツ近鉄へ。Sofmapを流し、無印良品でイ草のラグを衝動買い。500円だけど。野菜が安かったので、地下で買い物。地下鉄で帰宅。

 すぐに風呂。東京で異常に汗をかいた気がする。最低限はリフレッシュできただろうか。その後洗濯。ところが雲行きが怪しい。洗い終わる頃には、新幹線から見たような大雨。ツキの無さに頭を抱えながら、乾燥機に洗濯物を放り込む。200円の追加出費。

 KBSの中継録画を見る気になれず、夕食。オイルサーディンをタマネギ、青唐と炒めて醤油を加え、丼に乗せる。いいかげんな割にはまずまず。TVではハッキネンが1年ぶりの優勝。だが、心身共に疲れ果てた者にとっては、文字通り遠いところでの出来事――実際イギリスでの話なのだが――としか思えない。

 一体いつ眠ってしまったのか。目を閉じたことすら思い出せない。


2001 Jul.14

 何度か夢と現の間を行ったり来たり。朝は6時頃から始まっただろうか。外は快晴。須賀川で3人、郡山で10人強が降りる。TVは五月蝿く、眠ろうとする身体を否応なしに引き起こそうとしている。定刻の5分遅れで、バスは福島駅に到着。前回は、GRPのコアメンバーと一緒だった。まさか1年に3回も福島駅を拝むことになろうとは。

 マクドナルドにも食傷気味なので、駅前を少し歩く。3ブロックほど離れたところに、モスバーガーを発見。大分の朝を思い出しつつ、朝食。PBG4を広げ、日記書き。隣のお姉さんの着信音がやけに五月蝿い。

 10時近くまで時間を潰し、福島駅へ。みどりの窓口に並び、8/14のムーンライトながらの指定席券を購入。名古屋までのは発売後数分にして売り切れ。仕方なく、小田原までを確保。窓口の人がどことなく不慣れな感じ。福島では需要が少ないのか?>ムーンライトながら。購入後、時刻表で確認。4号車は小田原以遠も指定席である“場合がある”との記述を発見。少々不安だが、その時は貧民列車か朝まで野宿か。死にはしないだろう。

 駅から少し離れた方のミスタードーナツで時間を潰す。ここは電波が不安定で、@niftyへの接続が不定期に切れる。あと1時間強。本でも読むか。


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 コーヒーも3杯目、出発の時間も近付き、店を出る。山形までの切符を買い、ホームへ。座席に京都サポの姿を見つけ、話しかける。水戸でちょっと会っただけの人だが、気安く同行させてもらえた。隣のボックスには、さっきbrowseしていたページの作者が。日記ページに書かれていた行動予定を読み、もしかしたら会えるかも、と思ってはいたものの、こうも巡り会うことがあるとは。

 山形線、正確には奥羽本線は、市街地を見下ろしながら山を登って行く。気圧の変化で耳がポンと鳴る。山あいの駅は、雪囲いの屋根と壁に守られ薄暗い。冬には、きっと想像もつかないような風景が広がるのだろう。トンネルを抜けると、突然の雨。またトンネルを抜けたら、きっと止むよねえ、なんて冗談を言っていたら本当に止む。嘘のような、山の天気。

 途中米沢で、以前お話を伺ったことのあるおじさんとも合流。1時間半以上かかって、山形に到着。天童までの切符を買い、駅ビルのロッテリアで昼食。サッカー談義をするうちに時間は過ぎ、再び電車に。2両編成の小奇麗な車両。入口のドアは、冬場を考えてボタン操作で開閉する。土曜日だが高校生でやや混雑した電車は、20分ほどで天童駅に滑り込む。

 駅を出て、タクシーに分乗。競技場までは10分足らずで到着。1,410円。日差しが強く、暑い。誰もいないかと思っていたら、太鼓が既に2個。みんな早い。後から車で来た組も到着。隣では、参院選投票を呼びかける着ぐるみの準備が。この暑さ、中に入る人には頭が下がる。

 午後4時半に開門。スタジアムは、西京極をまともな形にして少し縮めたような、まあ普通の陸上競技場。ピッチまでは距離があるが、アウェイ側スタンドの真後ろには、カラーの電光掲示板がある。スピーカーが間近で、でん六豆のCMが五月蝿い。京都サポはざっと30人ほどは集まりそうな気配。今日は、道中一緒だった方3人にお話を伺う。2人はメインスタンドで。東日本を中心にいろいろなサッカーをご覧になっているとのこと。特に、Lリーグの魅力については教えられてばかり。

 あまりに暑く、一段落付いたこともあって、今季初めてスタジアムのビールを飲む。飲み出すと、傾いた太陽が雲間に隠れて暑さが和らぐ。少し腰砕け。スタメン発表によると、今日は松川を入れた3-5-2のようだ。はっきり言って、4-4-2のプレッシングサッカーを指向する山形とは相性が悪い、と思う。果たしてどうなるか。

 キックオフ。早速CKから山形が攻勢をかける。今日ともすかさず安が角度の無いところからシュートを放つがそのまま外へ。4分にはスルーパスをサンガのゴール前に通されるが、これは中河がキャッチ。6分、右からのCKを佐藤が頭で合わせるが、ボールは枠の上を越える。

 8分、熱田のファウルで与えたFKを山形の13番が蹴り、それを押し込まれて先制点を許す。その後も山形ペースでFK、CKと畳みかけてくるが、ボールを支配されながらもどうにかしのぐ。サンガは時折前線にパスを通そうとするものの、攻撃を組み立てられない。

 17分、ハーフライン付近で佐藤が山形の選手の突破を止めようとして引っ張り、イエローカードを貰う。19分から、ようやく攻撃らしい攻撃。CKを得るが、ゴールを脅かすまでは至らず。23分には、中盤で奪ったボールを受けた安が右サイドからセンタリング、最後は松川がシュートするが惜しくも枠の外。水を入れたボトルが吹き飛ばされる。24分にも左サイドからのクロスを受けた安が熱田へラストパス。シュートはゴールポストに跳ね返され再び熱田がねらうが、ボールは枠を外れる。26分のチャンスは安と朴のコンビネーションから生まれたが、これはGKに阻まれCK。しかしこれも活かすことができない。

 30分、中河からフィードされたボールを中盤からダイレクトに前線へ繋ぎ、それを安が個人技でゴール前まで運んでループ気味にシュート。飛び出してきたGKの上を越えてゴール、ようやく同点に追いつく。

 33分には松川がゴール正面からシュート、36分にも安が同じく中央から狙うがいずれも山形の守備に阻まれる。逆に39分、山形にCKを与えてしまい、ゴールポストに救われるというヒヤリとする場面も。互いに追加点を奪うチャンスはあるのだが決められない。ロスタイムには野口がイエローカードをもらい、FKを与えてしまうが、このピンチをしのいで前半終了。相変わらず立ち上がりに難のある展開だったが、持ち直してはいる。

 後半開始。ハーフタイムで松川を下げ、長田を使ってくる。松川もあまり目立たなかったとはいえ、長田の使い方もまだよくわからない。立ち上がりはとりあえず攻めるサンガ。しかし2分、山形に絶妙のクロスを上げられるピンチ。中河が良く出てパンチングで逃れるが、絡んだ山形の選手が倒れる。5分には山形のFWが個人技で突破しシュート。これはポストに弾かれ、辛うじて難を逃れる。1分後には安が勝負すると見せかけて中央の野口にマイナスのパス。野口のシュートを山形GKがファンブルするが、ギリギリのところで押さえられる。

 12分、右サイド前線に張っていた安がDFラインからのロングボールを受け、飛び出してきたGKの動きを良く見てループシュート。しかしやや大きな弧を描いてゴールラインを割ってしまう。狙いは良い。朴もミドルシュートを放つが、これも浮いてしまう。

 23分、それまでやや中盤でせめぎあうような展開だったが、下がり目の野口から前線の上野へロングパス。それをヘッドで安へ繋いで攻めの形を作ろうとする。が、厚みのある攻撃には至らない。25分には、再び安に放り込むような形からFKを得るものの、これも淡白な結果に終わる。

 28分、ベンチでは吉田がスタンバイする中、山形のFK。これを直接決められてリードを許す。キックも良かったが、少しゴールを開けすぎていた感も否めない。

 33分、吉田を投入。失点前には20番が予定されていたように見えたのだが、結局野口との交代。サンガサイドからは賢太郎コール。山形サポも負けじと“健太郎”コールで応酬。36分には早速イエローカードを貰ってしまう賢太郎。プレーそのもので目立って欲しいのだが。その直後には山形にゴール前まで攻め込まれ、あわやというシュートを打たれる。流れは良くない。焦る気持ちを覆い隠そうとするかのように、応援のテンポが上がる。

 41分、ペナルティエリア近くまでボールを進めるが山形の守備に阻まれ、戻したボールを朴がミドルシュート、しかし今一つ押えが効かない。44分にはCKを得るが、ショートコーナーからの朴の強烈なシュートは、運悪くゴールポストを直撃。ツキが無い。ロスタイムのCKも、惜しいところまでは行くのだが山形DF陣に跳ね返される。山形も最後は元京都の大島を投入して時間を稼ぎ、そのまま2-1で試合終了。

 沈黙するゴール裏。戻ってくる選手達への拍手もまばらだ。悔しさに押し黙ったままの者もあれば、拡声器で監督へ罵声を浴びせる者もある。やがて、静かに撤収作業が始まる。一通り片づけが終わり、挨拶もそこそこに一足先にシャトルバス乗り場へ走る。

 水戸と同様、山形でもバスの利用者は少ない。乗り場の隣にある駐車場代わりの広大な空き地からは、家路を急ぐ車が次々に出て行く。ほとんど全員が着席した状態で、バスは発車。特に渋滞することも無く、25分ほどで山形駅近くに到着。バス停を確認し、コンビニで食料を仕入れる。ベンチで貧弱な夕食。東京行きのバスは4列シート。安眠は期待出来そうにない。早くに明かりは消えたものの、街灯やネオンの光が瞼を透かして目を刺激する。徒労感が手土産、帰路は長い。


2001 Jul.13

 やや早く目が覚める。何か派手めの夢を見ていた気がするのだが、もう思い出せない。今朝も身体は重く、にわかには起き上がれない。結局7時半頃起床。ゴミを出し、朝食。コーヒーが無くなる。web browse。GRP的には、某氏がまだ何やらごねている。そこに壁があるのではなく、壁は心の中にあるのだが。

 午後にテープ起こし。やはり早めにやると、記憶が薄れていないせいかスムーズに作業が進む。時間が無い=〆切が近いせいもあるけど。こういうのはまさに、心がけ次第ということか。切りの良いところで本屋へ行く。最近の文庫本の値段に改めて驚かされつつ、ロバート・L・フォワード『竜の卵』を購入。ハードSFど真ん中。未読作品なだけに、楽しみだ。サカエで買い物を済ませ、不安定な空の下を帰る。

 日も傾き、明かりを点けてhtml化作業を進める。何とか暗くなる前に終了、アップロード。


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 今日もゴーヤーチャンプルーを作る。ゴーヤーは少し水分が抜けているように見えるが、鮮度は大丈夫そうだ。前回より厚めにスライスし、余り絞らずに使ってみる。どうやらこれぐらいの処理が美味しそうだ。2回目にして違和感は無くなってしまった。食べ終えて、急いでシャワーを浴び、後片付け、出発の準備。時計を見るとギリギリだ。

 今夜のバスは近鉄で、福島交通よりは新しく見える。シートは固め。最前列左側というポジションは、なかなか悪くない。広い車窓から見える夜景。山影がうっすらと見える。名神高速はトラックが多く、しかも車間距離が極端に狭い。暗黙のルールの上で走っているのだろうが、慣れない者にとっては恐怖ですらある。思わず、シートベルトに手が伸びる。S.A.で小休止し、バスは再び走り出す。こんな夜も、だいぶ慣れてきた。



2001 Jul.12

 体は重いが、何とか起き上がる。とにかく朝食。食べないと動けない。

 昨夜の録画を見直しながら、日記を書く。実況・解説とも、ゴール裏で見ていたときよりもサンガに対して好意的だろうか。確かに、守備に関しては決定的に自壊するシーンは少なくなっているように見える。横浜FCサポの応援は、KBSの調整のためかあまり聞こえてこない。現地ではもうちょっと聞こえていたのだけど、まあその辺は地元TV局ということで。前半・後半とも終了間際のヒヤリとするシーンは心臓に悪い。中河とポストに感謝である。

 夜、近所のラーメン屋で冷やし中華を食べる。胡麻だれに緑色の麺、海藻がアクセントになっていて美味しい。その後、ラーメン屋の地下にあるバー『SLOW HAND』に潜ってみる。カウンターとテーブル席で20人ほどは入るだろうか。店名からして前から気になっていたのだが、今夜のBGMはWings、それにダリル・ホールのライブ映像。70年代テイストも悪くない。久しぶりにホワイトラムを飲む。少し懐かしい、夏の味。



2001 Jul.11

 午前中からテープ起こし。TVではメジャーリーグのオールスター戦。イチローは第1打席に内野安打で出塁。予定調和的だが、これがお祭りなのかもしれない。天気予報によると、夜に雨が降るかもしれないそうだ。試合終了まで保ってくれれば良いのだけれど。


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 午後になり、ようやくサーバーにアップロード、作業終了。すぐに外出、三条のJTBへ。鳥栖戦に向かう夜行列車の指定席券を押さえる。ムーンライト山陽は、いつの間にか下関行きになっている。乗り換えが減るのは楽だけど、乗りっぱなしは辛いかもしれない。まあ、贅沢を言っている場合ではないのだけど。梨木神社で水を汲んで、堀川丸太町の松屋で昼食。牛丼を食べ終えると4時を回っている。急いで帰準備を済ませて慌ただしく出発。

 四条まで歩き、烏丸から阪急で西京極へ。開門よりやや遅れて到着。BGMは祇園祭のお囃子。水戸とは違った、まったりとした雰囲気に包まれている。このまま横浜FCのテンションを下げてくれれば良いのだけど、と思いながらゲートへ向かう。

 中に入ると、既に横断幕やビッグフラッグの設置は終わっている。横浜FCサポはさすがに熱心で、平日だというのに数十人はいる様子。入場時に貰った団扇をぱたぱたさせながら、とりあえず腰を下ろす。ふと、録画用のテープを間違って入れていたことに気付く。多分、スタートレックのテープが入ったままだ。KBSの中継を撮り損ねるよりはマシだが、2〜3話は消えてしまうかもしれない。頭を抱える。

 蒸し暑い平日だけあって、観客の出足は悪い。辺りを見回すが、どうも声を掛け辛い。躊躇するうちに日は傾きかけ、人の数も増えてくる。とりあえず、少年サッカーの引率らしい男性――どうやら指導者では無いらしい――に声を掛ける。子供たちと一緒に写真に納まってもらい、話を伺う。もう1人、自転車装備の男性に話を伺う。割と気さくにお話を伺うことができた。空を見上げると、どっちつかずの曇り空。降らなければ良いのだが。

 キックオフ。スタメンは前節とほぼ同じだが、中村の位置に野口が復帰。今日も3-4-3のフォーメーション。松川はサブに入っている。立ち上がりは横浜FCが攻め立て、開始1分には早速ロングシュートを打たれるが、これは枠を外れる。その後は一進一退。

 7分、中盤でのボール処理を誤り、カウンターを食らう。直線的に攻められていたら危なかったかもしれないが、一旦サイドに展開してくれたおかげでどうにか対応。

 10分、自陣右サイドから佐藤が前線へロングフィード。上野が上手く受けてそのままシュート。ゴールネットを揺らし、早くも先制。

 13分、FK・CKと立て続けにピンチ。15分にも中盤でのパスミスからピンチを招くが何とかしのぎきる。その後、サンガがボールを支配して相手のペナルティエリア近くでパス交換をするものの、決定的な形は作れずじまい。

 20分、左サイドで上野が良くキープし、フォローした安から野口と繋いで、最後は右サイドを駆け上がってきた熱田にスルーパス。しかしシュートは枠を大きく外れる。ゴール裏はがっくり。熱田の調子はまだ万全とは言い難いようだ。

 25分、左サイドでパスを出そうとした横浜DFに、黒部が猛然とスライディングタックル。これがラフプレイと見なされ、イエローカードを貰う。これで黒部は次節出場停止。

 30分、素早いリスタートから右サイドの安へ。ドリブル突破のボールが一旦はDFに当たるものの、安が上手く拾って再びタッチライン際をゴールへ突進。角度の無いところからのシュートを決めて、2-0。

 36分、横浜のパスを拾った石丸が左の安へ。ドリブルでペナルティエリア前まで切れ込み、上野、安、野口と繋いで最後は右から走り込む黒部に合わせようとするが、わずかにタイミングがずれる。

 ロスタイム、朴のパスミスからスローインを与えてしまい、そこから横浜に素早い攻撃を組み立てられ、最後は大分から移籍したばかりの神野に鋭いシュートを打たれる。しかし、中河がファインセーブで跳ね返し、CKに逃れる。その後のピンチもしのぎ、前半を無失点で切り抜ける。ゴール裏からは、得点した2人のFWに加えて「ピーコ」コール。

 後半開始。メンバーチェンジは無し。2分、中盤でのパスカットを黒部に繋ぎ、個人技で上手く抜け出してシュート。しかし枠を外れる。5分には朴がミドルシュートを打つが、これも枠を捉えず。8分にはペナルティエリア付近でボールを回すのだが、フィニッシュには至らず。9分には右サイドの熱田と安でチャンスを窺うが、これもシュートまで持って行けない。

 12分、横浜は早くも選手交代、DFの枚数を減らしてくる。サンガも15分、痛んでいた安に替えて松井を投入。システムの変更ではなく、3トップの1枚として起用されているように見える。

 18分、右サイドからの長いクロスに横浜FW神野が頭で合わせるが、ジャストミートせず。録画で確認すると、かなり決定的な形。危なかった。

 24分、右サイドからのFKを上野が折り返し、最後は黒部がヘディング。しかし絶好のチャンスは活かせず。

 27分、横浜はFW有馬を投入。前回対戦時の悪夢が蘇る。あの時は、選手交代と共に三ツ沢の雰囲気が盛り上がり、それに呑まれてしまったような形だった。1分後にはFKを蹴っていた小野に替えて後藤。中盤のてこ入れも図る横浜FC。

 32分、左サイドから松井がドリブルで切り込み、ワンツーからGKと1対1に。しかしシュートは阻まれる。シーズン当初からすると、調子は上向いているようだ。34分には黒部が松井とのコンビネーションからシュート。しかしこれもGKのセーブで決められない。そこから空いていた京都の右サイドを突かれ、最後はFW増田にミドルシュートを決められ、1点差に。

 35分、野口を下げて中村。セーフティーに逃げ切ろうという気持ちを感じたのか、点を取りに行こう、という野次が飛ぶ。残り時間も少なくなり、横浜FCのボールに対する執着心が、相対的に際だってくる。

 42分、黒部が冷静にCKを得る。黒部コールが起こるが、熱田のキックはGKが直接キャッチ。ここで追加点が奪えれば楽なのだが。

 ロスタイムに入り、朴が左サイドから中央にドリブル突破。マイナスのパスを出すが誰も反応できず。時間を使うため、上野を下げて松川。最後のピンチ、あわやというミドルシュートはゴールポストが好セーブ。そして試合終了。今日もタフなゲームだったが、何とか2-1で逃げ切り。

 雨が降らなかったことに感謝しつつ、帰り支度。蒸し暑さに妙な脱力感を覚えながら、ゆるゆると帰宅。録画を確認、やはりスタートレックのテープに上書きしていた。すっかり諦めモード。ストックしてある焼きそばを作り、発泡酒で流し込む。web browseの途中で力尽き、ダウン。眩しい蛍光灯の下、身体が動かなくなる。



2001 Jul.10

 午前中に洗濯。朝は晴れていたのに、昼近くになるとやや雲が広がってくる。風はあるので、エアコンを止めて窓を開ける。川崎戦の帰りに見込んでいたムーンライトながらの指定席が取れず、高速バスを検討。時間的な余裕を見込んで、遅めに出発する浜大津行きのバスを選択。電話予約をせずに、直接旅行代理店へ。近畿日本ツーリストでバス券を購入。JTBで、山形から帰るぷらっとこだまを押さえる。どちらも発券に少々手間取る。ローソンで山形戦のチケットを購入。西京極の回数券は、持ち合わせが足りず購入できず。明日買うしか無い。何となくゴーヤーチャンプルーを食べてみたくなり、材料を買って帰る。

 水戸戦の録画を見ながら、日記を書く。ざらついた画面の中にいるサンガの選手達。前半と後半を見比べると、やはり動きが違う。現地での印象とそれほど変わらない。ソーヴィシュが出たときの雰囲気は、TVでは伝わらない。

 遅い夕食を作る。フライパンで豆腐を良く焼き、肉とゴーヤーを炒め、味を入れてから卵を加える。シンプルな料理。食べてみると、下ごしらえをきっちりしておいたこともあってか、予想よりは苦くない。むしろ、暑いときにはこれぐらい個性的な味でないといけないのではないか、と食べ進むに連れて思えてくる。豚肉とソーセージを使ったが、SPAMで作った方がより美味しそうな気がする。また作ってみよう。



2001 Jul.9

 夢を見る。神戸ユニバーにも似ているが、何処とも知れないスタジアム。京都サポがゴール裏で揉めているのを、反対サイドから見ている。彼らは試合内容に怒っているのだろうか。自分の当事者感覚が、まだまだ薄いのだろうか。

 夜中に、鳥栖戦のホテルを予約。博多はホテルも多いが利用者も多いようで、条件の良い所からどんどん満室になっているようだ。やや駅から離れているが、そこそこのホテルを確保。寝台車で帰るよりは安上がりになる計算。鈍行は辛いが、仕方ない。夜ぐらいは楽をしよう。明日は新幹線とバスを押さえなければ。



2001 Jul.8

 7時過ぎに目覚める。外はすっかり明るい。不思議と旅先の違和感は無く、自然と出発の準備を進める。8時半にチェックアウト。ロビーで新聞を読む。ローカル紙のスポーツ面を開くと、大きなカラー写真付きの鹿島の記事が目に飛び込んでくる。水戸の記事も、モノクロ写真だがそれほど小さい扱いではない。

 水戸駅前のマクドナルドで朝食。雑談しつつ、時間を潰す。9時32分の普通電車で上野へ。最初はガラガラだった車内も、千葉県内に入るあたりから徐々に込み合ってくる。2時間揺られ、上野に到着。山手線に乗り換え。ラッシュ時には座席が収納されるタイプの車両。ホームには乗車位置を示す、埋込型のLEDアレイ。東京には少しだけ未来がある。東京駅でお別れ、改札を出る。

 出発まで1時間ほどあるので、八重洲ブックセンターへ。しかし何も買わず。大丸の地下で弁当を買い、改札を通る。ぷらっとこだまの特典であるビールを、ホームの売店で受け取る。ホームに滑り込んできた新幹線は100系。12号車に乗り込む。こだまだというのに、指定席はかなり埋まっている。ぷらっとこだまの知名度は結構高いらしい。

 弁当を食べるうちに、発車。新横浜を出て、右手をみると横浜国際総合競技場が見える。富士山は雲に隠れて見えない。各駅停車の旅。webデザインの雑誌と『ソラリスの陽のもとに』を読む。こだまとはいえ、新幹線は早い。もう少ししたら、青春18きっぷの季節。片道8時間はかかるのだろうなあ、と考えてみたり。夕方、京都駅に到着。PBG4を入れたデイパックを背負って歩いたせいか、肩が凝っている。疲れた。



2001 Jul.7

 足柄S.Aで目が覚める。まだ6時にもなっていない。空調を直接当てたせいか、少し喉が乾燥している。眠れはしたが、バス特有の浅い“それ”は、どこか不完全だ。徹夜の途中、椅子で寝てしまったような感覚。それでも、徹夜よりはマシ。外はすっかり明るい。

 カーテンの隙間から外を見るうちに、バスは東名から首都高速へ。遠くに新宿の副都心が見える。渋谷、六本木、霞ヶ関と車窓の風景は流れ去る。東京の朝が早いのか、夜が長いのか、人の姿も少なくない。定刻より30分以上早く、バスは東京駅日本橋口に到着。

 駅にいても仕方がないので、JR東海の改札口――「ぷらっとこだま」はそこしか通れない――を確認してから、外に出る。バスを降りたときは涼しく感じたのに、朝日を浴びるやいなや、昼間のうだるような暑さを、嫌でも想像する他なくなる。ビルの谷間を北上。15分ほど歩き、神田駅前のファーストキッチンで朝食、日記を書き、web browse。


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 2時間ほど暇を潰し、再び歩く。道なりに歩くと、見覚えのある秋葉原のスカイライン――正確にはネオンサインか――が見えてくる。中央通り沿いには、開店前だというのに短い行列のある店もある。開いている飲食店も、結構混雑している。休憩をあきらめ、また歩く。

 神田を出て45分、上野へ。東京駅から計算すると、徒歩1時間という距離か。丸井の地下にスターバックスがあったのだが満席。カフェラテをテイクアウトして、上野公園へ足を伸ばす。初めて見る不忍池は不思議な空間だ。ハスの花が咲いている池は、季節柄、枯れかけた紫陽花が周回道路わきにその姿を晒し、さらにその外側にはビルが建ち並んでいる。ホームレスと地元民、観光客が入り交じる様子と相まって、奇妙な神聖さを醸し出している。裸足で何気なく自転車に乗る人を見たから、そんなことを考えてしまうのだろうか。

 公園を出て、上野をうろうろ。アメ横に、大阪を見る。だが、少しだけ何かが違う。何なのかはわからない。古くからの店に混じって、マツモトキヨシが並んでいる。全く違和感が無い。今時のドラッグストアは、あるいは先祖帰りしているのかもしれない。

 水戸行きの高速バス乗り場を探して駅の周りを歩くが、結局見つからず。疲れ果てて常磐線のホームに降りる。急げば目の前の電車に乗れるのだけど、座れそうにないので次の電車を待つことに。反対側のホームに停まっている電車の席で休憩。11時50分、各駅停車の旅が始まる。

 都内から千葉県内は、隙間無く延々と続く住宅地。それがいつしか、田畑とモザイクを描くようになり、更には完全な農村風景となる。彼方には筑波山。平地と小高い丘の連続。駅前には建売住宅。思い出したように、街。それが茨城県の印象。

 高校生が乗っては降り、2時間の旅もようやく終わる。水戸駅前も、学校帰りの女子高生で溢れている。昼食の場所を探すが、吉野家とドトールを避けると、期待するような店がほとんど見つからない。昨日カレーを食べたばかりなので、CoCo一番屋もパス。仕方なく、ホテル方面に向かう。場所を確認し、その近くを歩くとガストを発見。チェックインまで間が無いが、ジャージャーうどんを注文、急いで食べる。

 3時を過ぎ、ホテルのフロントへ。住所氏名を書いていると、示し合わせて同じホテルを予約した知り合いが既にチェックインしていると知らされる。部屋に入り、荷物整理をしてから内線で連絡。荷物を持って部屋を出ると、廊下で鉢合わせ。連れだって駅へ向かう。
 15時40分の電車で勝田へ。駅前でバスの時刻表を見るが、臨時のシャトルバスは17時からという非情なビラが張られているのみ。通常のダイヤでも20分は待たされそうなので、タクシーで競技場へ向かう。運賃は2,020円。折半する。

 16時を回っているというのに、サッカーの雰囲気を感じないスタジアムの周辺。第一、人が少ない。周りには野球場と防風林、その向こうに観覧車。何も無いに等しい風景。あるいはかつての常陸国はこんな場所だったのかもしれない、と夢想してしまう。ぐるりと歩き、ゴール裏の先まで行くと、見知った顔が既に列を成している。いつもながら頭が下がる。開場は16時半。強い西日と海風を浴びながら待つ。

 入場。芝生席に腰を下ろす。ジーンズの布地越しに、尖った葉先が感じられる。横断幕張りを手伝ったり、雑談したりするうちにキックオフが近付いてくる。話を誰に聞こうか、躊躇。気になる人は何人かいるのだが、何となく以前断られた人に思えて仕方がない。迷っていても仕方がないので、オレンジ色のシャツの方にお話を伺う。快く応じて頂き、一安心。

 キックオフ。いつものように京都コールを叫ぶが、やけに快適な気候と静かな周りの雰囲気とで、ピッチ上で繰り広げられている試合の緊張感を、ゴール裏が共有し辛そうだ。スタメンには松川の名前が無く、控えにも入っていない。3-4-3の形で攻めきるつもりなのだろうか。1週間で3試合という過密日程、あるいは今後のバリエーションを考え、松川を使わない形を使ってみようという監督の意図は汲めなくもない。

 サンガは立ち上がり早々攻め込み、上野がゴール前に詰め寄るが惜しくもGKに阻まれる。4分には熱田のロングシュート、しかしこれもGKに弾かれる。序盤はサンガペースではあるものの、得点は奪えず。逆に5分、水戸に鋭いミドルシュートを放たれるが、中河が反応して難を逃れる。

 時計が――常設の時計は無く、反対サイドの隅に移動式のものが置かれているだけなのだが――進むに連れて、サンガの動きの悪さが目立ってくる。水戸はお世辞にもパワフルだとは思えないのだが、京都は格下相手にしばしば見られる、テンションの低さを感じてしまうのだ。好意的に解釈するならばペース配分を考えているのだ、と言えなくもないが、相対的な力関係を考えると、ゴール裏から見る者としては、もっと“安心できる”試合展開を期待せずにはいられない。

 23分、中盤でボールを奪い、朴がドリブルで前へ運び黒部へパス、最後は上野がシュート。しかし枠の上へ。その後、右サイドから安がチャンスメークするも活かせず。26分には遠目からFKを得るが、水戸の素早いチェックに跳ね返される。

 31分、水戸の中盤からサンガのペナルティエリア前に微妙なパスが出される。バウンドが変わって中河が手で扱えず、DFと“お見合い”しかけるが、キックでどうにかクリア。

 33分、安がファウルを受けFK。ミドルレンジから黒部が蹴るが、ボールは枠を越える。時々黒部が蹴ることがあるのだが、まだ結果は出ていない。FKの技量も上がると、サンガのFWとして不動の地位を築くことが出来るのだろうが。J2にいる間に何度もチャレンジして欲しい。

 38分、水戸のFKを妨害したということで、朴にイエローカード。遠目にはたまたま当たったように見えたのだが、録画で確認すると確かに足を出していた。やり直しのFKを、水戸の選手に頭で合わせられるが、精度を欠いて枠を外れる。

 42分、DFと競り合いながらくさびのパスを受けようとした上野が、FKの判定を巡って審判に異議を唱えたのか、イエローカードを貰う。ロスタイムにはCKにヘディングで合わせるが、水戸DFに挟まれながらでジャストミートせず。前半は両チーム無得点のまま終了。

 オレンジ色の夕日が彼方に沈むハーフタイムも終わり、後半開始。メンバーチェンジは無し。キックオフ早々に、角度の無いところから黒部がシュート。これはGKがキャッチ。3分、上野が倒されるが主審は逆サイドで倒れている水戸の選手の方へ行って、こちらに注意を払おうとしない。ゴール裏から上野コール。主審は慌てて走る。

 7分、中盤でボールを奪い、それを貰った黒部がドリブルでペナルティエリア前まで持ち込み、DF数枚に囲まれながらシュート。惜しくも枠を外れる。9分には安のシュート。これはサイドネットの外側を揺らす。ハーフタイムでの修正が上手く行ったのか、前半よりは中盤での動きが良くなっているように見える。それがシュートにまで至っている要因だろう。

 入場者数が1,342人のアナウンス。茨城県で、鹿島ではなく水戸の試合を見ようという人が、多くはないがこれだけはいる。FC KYOKENは200人、今のサンガは3,000人台。メインスタンドからは時折「FC水戸!」と子供たちがコールするのが聞こえてくる。水戸のコアなサポーターは20人ほどしか見えないのだが、あの子供たち――おそらくはサッカー少年団か何か――が大きくなる頃には、茨城ダービーマッチが盛り上がったりするのだろうか、などと考える。

 15分、サンガの右サイドに空いたスペースを水戸に突かれ、ピンチ。DFの対応で難を逃れる。16分、右からのCKを黒部が頭で合わせるがボールはバーの上を越えて行く。その後、やや消えていた中村に替えて野口と、攻撃的なシフト。

 18分、右サイドを鋭く上がった熱田がセンタリング、それを最後は中央にフリーでいた安が力強く決めて、ようやく先制点を奪う。安は久しぶりの得点。

 24分、DFラインからのフィードをシンプルに繋いで熱田がセンタリング。水戸DFにクリアされてCK。朴のキックは一旦は跳ね返されるものの再び朴が中央へ蹴り、最後は石丸が切れの良いミドルシュートを決めて2-0。28分にも同じような形からミドルシュートを打つが、これはGK正面。

 31分、安が右サイドを、彼独特の間合いの大きなドリブルで突破し、ゴールへ突進。DFを十分に引きつけて最後はフリーの黒部にパス。黒部はそれを確実にゴールへ。3-0。
 35分、疲れの見える安を下げて松井。40分には朴に替えてソーヴィシュ。ところがこの交代に、ゴール裏は苦笑。鳥取での大宮戦の悪いイメージが思い出されたのだろう。今日は出場時間が短いこともあって致命的なミスは見られなかったものの、ソーヴィシュの信用回復には、まだ時間がかかりそうだ。

 水戸も終盤攻勢をかけ、ゴール前の密集であわや、というシーンも見られたが、どうにかしのぎきる。サンガも松井がゴール前で何度か見せ場を作るが得点には至らず、結局3-0でサンガの勝利。

 芝生席を嬉しそうに走り回る、アウェイに集まった京都サポ。内容にはまだまだ問題がある――朴が雑誌のインタビューで語っていたように――が、結果的には快勝。喜ばない方がどうかしている。帰りのバスの時間を気にしながら、横にいた男性に話を伺う。縦位置で撮ったのに、慌てて横位置のテンプレートを使ってしまった。少し焦りつつも挨拶を交わし、バス乗り場へ急ぐ。

 バスは1台きり、でも空いている。10人余りは立っていたが、すし詰めには程遠い。15分ほどで勝田駅に到着。タクシーでやってきた京都サポの方に、一部で噂の“納豆キムチ味”のお菓子を頂く。間も無く普通電車が到着、特急を待つ京都サポに手を振りながら、水戸へ向かう。

 水戸駅に到着、駅ビルのレストラン街で軽く飲む。その後、歩いてホテルに戻る。明日の出発時間を確認して別れる。部屋に戻り、ベッドに座り込む。揺れない場所で休めるというのは素晴らしい。シャワーを浴び、ベッドの上でしばしゴロゴロ。web brouseすると、GRPの掲示板で“ソーヴィシュ問題”が噴出しそうな気配。一理はあるのだが、子供の教育に悪い、などという言説はいただけない。文句を言うのなら、正面突破すべきだ。時計を見ると1時半を過ぎている。このままではゆっくり寝られないな、と思いつつ明かりを消す。7時起きで間に合うだろう。



2001 Jul.6

 今日はゴミ出しに成功。良い天気ではないが、昨夜の雷は去ってしまったようだ。朝食を済ませ、懸案の山形への移動手段を考える。行きは、適当なところまで夜行バスに乗り、昼間のうちに残りを移動することにする。仙台というのも芸が無い。新潟でバスを乗り継ぐというのが大穴のルートだが、もう予約で一杯。実はみんな気付いている? 仕方がないので、仙台戦で利用した福島行きのバスということに。福島と山形の間を結ぶ奥羽本線。山形新幹線ばかりで普通電車が極端に少ないことに愕然とする。数少ない13:15発の電車に乗るか。帰りは多少リスキーではあるが、山形を21:30に出る東京行きの夜行バスを中心に組み立てる。最悪タクシーを飛ばすしか無さそうだが。シャトルバスがきちんと走ってくれることを祈る。

 電話で山形―東京のバスを予約。米を研いでおいて、チケットを確保しに出ようとしたら、パラパラと雨。慌てて傘を取りに戻る。幸い通り雨だったようだ。本屋でサッカー雑誌を立ち読み。朴智星のインタビューに目を通す。その後近畿日本ツーリストで、バスの指定券を購入。青春18きっぷの季節までの辛抱。サカエで少し買い物をして帰宅。

 カレーを作り、遅い昼食。ようやく満たされる。キリンカップの録画を、今頃になって見終える。ほとんど流すだけだったのだが。出発の準備。テンプレートを作り、デジカメに転送。荷物のリストを作り、まとめる。明日の天気をチェック。水戸は雨では無い様子。安心は出来ないけど助かる。気が付けば午後10時も目前。そろそろ出なければ。


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 小雨の降る中、御池駅まで歩き、地下鉄で京都駅へ。夜行バス乗り場には、いつものように大きな荷物を抱えた人々が佇んでいる。横浜行きのバスが出て、東京行きが3台滑り込んでくる。やや前よりの席に腰を落ち着ける。バスは定刻通りに出発。1時間ほどして、多賀S.A.で休憩。バスは再び走り出す。前の席の読書灯が眩しいな、と思ううちに、いつしか思考も途切れる。



2001 Jul.5

 昼頃、ようやく鳥栖戦のデータが完成。サーバーにアップロードする。報告を兼ねて、サンガ本舗さんの掲示板に書き込み。

 作業が終わると、今度は夏のアウェイゲームの移動手段に頭をひねる。良く考えると、来週の山形戦対策を何もしていないのだが、懸案先送りで7/21(土)の湘南戦から手を付ける。青春18きっぷがつかえる時期なので、当然鈍行&ムーンライトながら。指定席を押さえようとプッシュホン予約する。幸い、平塚から名古屋までの席は 残っていた。横浜FC戦では疲れたけれども、背に腹はかえられない。JRに感謝しなければ。

 指定券を買いに出る。三条のJTBで良いのに、何を血迷ったか猛暑の中を京都駅まで歩いてしまう。途中、銀行に寄ったりマクドナルドで休憩したりはしたものの、やや無謀ではあった。みどりの窓口で、510円の指定券を購入。馬鹿だねえ。

 帰りも歩き。久しぶりに寺町通のパソコンショップを覗いて回る。PBG4を買って以来、Mac関係への物欲が一時的にも無くなっているというのは不思議だ。まあ、無い袖は振れないから当然と言えばそれまでなのだけど。

 記録用のカセットテープが切れかけなので、何軒か回ってみる。ところが最近のテープ、高い(というより安くない)んですねえ。昔はもっと、投げ売り激安テープがあったような気がするのだけど、今はすっかりMDに(下手をすると音楽用CD-Rに!)押されて、販売スペースまでも狭くなっている印象が。これには時代の流れを感じる。結局、ポイントカードの切り替えを兼ねて、タニヤマ無線本店で90分*3本パックのを460円+消費税で購入。サカエで夕食の材料を買って、帰宅。

 部屋に戻ると、身体から大量に逃げた水分を補給。水を何杯飲んでも、砂に撒いたようにどこかへ消えて行く感じ。ついででもないが、梨木神社へ水汲みに。蚊が多い。3リットルほど確保して帰宅。

 夕食は豚の細切れ肉を野菜と炒めたもの。ようやくスタミナが付きそうだ。でも、すんなりと喉を通らない。夏バテの2、3歩手前というところか。あまり食事を抜かないように心がけなければ。




2001 Jul.4

 鳥栖戦の録画を見ながら、溜まった日記を書く。解説の人も、ジャッジに疑念があるようだ。TVで見ると、西京極で感じたよりも攻めているように見えなくは無いのだが、決定的な形が作れていないのは事実。

 テープ起こし。今回はちゃんと動いてくれた。でも、テープが残り少ない。買ってこなければ。夜にはテキスト化出来たのだけど、html化には至らず。ちょっと罪悪感を覚えつつ夕食作り。久しぶりに作った煮魚がイマイチで、食欲が出ない。素材のせいなのか味付けのせいなのか、それとも今日食べるべき料理ではなかったのか。いずれにせよ元気が無くなる。明日は肉を食べよう。



2001 Jul.3

 ガーガーという唸るような音で目が覚め、ゴミ出しが間に合わなかったことを知る。調子が出ない。外は猛烈な暑さ。設定温度を28度以上にしているとはいえ、エアコンは連続運転。電気代が危ない。それ以前に、体調を崩しかねない。なるべく外に出て、暑さに身体を慣らさなければならないのだが。

 溜まった紙パックとスチロールトレイを、近所の生協でリサイクルに出す。それからドラッグストアでシェービングジェルと髭剃りの替え刃を購入。ダレまくり。



2001 Jul.2

 午後、ぴあを買うついでに水戸戦のチケットを購入。1,200円と微妙に高い。その足で梨木神社へ。持参したペットボトルを湧き水で満たす。水道水より冷たい。持ち帰り、少しレモンを加えて飲んでみる。市販のミネラルウォーターと比べても遜色無く、むしろ丸くて甘味すら感じる水。名水と呼ばれる所以がわかる。



2001 Jul.1

 午後から買い物に付き合い、JR京都伊勢丹へ。目を付けていた品物が今一つということで、迷走が始まる。バーゲンの熱気に圧されて、早々に通路へ避難。キリンカップの経過を確認したくて、PHSからコンテンツサービスにアクセスするが、速報は無し。暇潰しにはなったものの、100円ぐらいは損したかもしれない。疲れた。

 webでレシピを検索し、小松菜の煮びたしを作る。やや薄味だが、食べられる範囲にはなる。天つゆを作り、買ってきたてんぷらにかけて簡単な天丼の完成。なめこの味噌汁とで夕食。悪くはない。




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