サンガ日記 (2001 April)


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2001 Apr.30

 気温は高くないのにどこか蒸し暑いのは、湿気なのか、それとも街を埋め尽くす人の流れのせいなのか。そんな中、寺町通の家電屋めぐり。結局、昨日行った某店が一番安そうだということで、店員さんに在庫を尋ねる。目を付けていた端末は、シルバーのが品切れ。ところが、最新機種が3000円引で買えるとのこと。中身はほとんど一緒のはずなので、躊躇することなく黒い端末を頼む。キャンペーン最終日ということで、登録に1時間半ほどかかると言われ、一旦店を出る。別の店でMacに接続するためのUSBケーブルを購入。

 しばらく四条近辺をうろうろ。河原町OPAのTOWER RECORDで、XTCの旧譜を試聴。音が若い。ニューウェーブだ。80年代中頃からのXTCしか知らないから、別のアーティストじゃないかと思わずにはいられない。でも、最近のサウンドに繋がるエッセンスは、しっかり持ち合わせているから面白い。買うには至らなかったけど、ちょっとした発見に嬉しくなる。

 帰宅して、早速箱を開ける。とりあえずマニュアルを開き、本体を充電する。スタンドに立てたままスイッチを押し、機能を確かめてみる。ベストではないが、最悪でもないユーザーインターフェイス。それにしても、3 時間半ですら長く思えるのに、他機種のようにフル充電に6時間かかっていたらどうなっていたことやら。この点だけでも選択は正しかったかもしれないと思えてくる。自室でしか確認していないが、電波は強い。液晶の品質はまあまあか。外部スピーカーもまずまず。着メロが地味だけど別にどうでもいいし。4方向のマルチファンクションボタンをたまに押し損ねるのが引っ掛かるが、慣れの問題かもしれない。某所にあった『シェリーにくちづけ』を入力してみるが、全部入れるのは時間がかかりそう。練習だと思ってぼちぼち(ポチポチ?)やるしか。mailもテスト。自分にも他人にもちゃんと届く。あたりまえだけど一応確認しておかなければ。

 リモート接続環境を構築。USBの機能拡張と、モデムスクリプトを放り込んで再起動。ダイアルアップ接続は、Kyoto-Inetも@niftyもすんなり成功。作業環境マネージャーで切り替えもばっちり。PIAFSはネゴシエーションも通信速度も結構速い。長時間繋ぐと課金が心配だが、無線接続を感じさせない快適さはさすがだ。問題はNIFTYのTTY接続。通信ソフトはモデムを認識しているのに、電話をかけるとNO CARRIARを返してくる。試行錯誤の末、モデム接続の設定で成功。14,400bpsで流れる文字が懐かしい。でも、2分もあれば巡回できるだろう。移動中でなければ切れることも無さそうだし、実用的な環境が得られそうでひとまず満足。さて、明日は真面目に作業しなければ。



2001 Apr.29

 他人の買い物に付き合う。メインの目的は携帯電話なのだが、カタログもろくに見ずに、店頭の印象だけでJ-PHONEの最新機種(SHARP製、ストレートタイプ、デジカメ付き)に落下。曰く、色(紫系)もデザインも良い、折り畳み式はダサイし、とのこと。それにしても、最新型にも関わらず、事務手数料込みなのに1万円でおつりが来るとは。携帯電話のビジネスモデルが、月々の通話料金に依存しているのを改めて意識させられた。さて、明日は自分のPHSか。本当に買うのかなあ、と他人事のように書いてみる。



2001 Apr.28

 午後になって何も準備していないことを思いだし、慌ててデジカメのテンプレート作り。今日は電車で西京極入りか。天気が良いのが嬉しい。観客もいい加減増えてくれないとねえ。かなり端折り気味だけど、もうそろ そろ出発だ。忘れ物をしないように気を付けなければ。


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 駅まで歩く間に、双眼鏡を忘れていたことに気付く。まあ無くてもどうってことないのだけど。4時55分頃の普通で西京極へ。開門後ということで、ゲートは今日も閑散としている。スタンドに上がると、横断幕はあらかた張り終わり、ビッグフラッグが今日も出されている。いつものご夫婦はもう来ておられて、挨拶する。GRP関係者とも軽く挨拶。サンガJrと左京支部の試合を眺める。立ち上がりの不安定な時間帯にきっちり点を取るあたり、Jrはさすがだ。でも左京も悪くはない。結果は3-0だったけど、まあ面白かった。試合が終わる頃には日も翳り、早く声を掛けなければと焦ってくる。最近の思い切りの無さは何故だろう。変に見切ってしまうのが良くないのだろうか。結局、誰が助けてくれるでもない、自分がやらなければ何も進まないということを意識し続けなければならないのだろうか。ウォーミングアップが始まる頃、中央ややメインスタンド寄りの父娘に声を掛けてみる。比較的あっさりとしたお話だったが、無事終了。小さなお嬢さんが可愛らしい。近くに、以前声を掛けたお姉さんグループを発見、挨拶する。大宮戦も行かれたそうで、確かに見かけた顔もある。写真の掲載はまた断られてしまったが、前回とは別の方にお話を伺うことが出来た。妙に喉が渇いて、ジュースを飲む。観客も意外と増え、ちょっと続行が難しくなり、キックオフを待つ。

 試合開始。安は控え、朴はベンチからもから外れる。トップ下松井にDH松川、2トップは上野と黒部。ところが、積極的に仕掛けてくる水戸が、前半わずか1分に先制。観客席から溜息とも罵声ともつかない声が上がる。その後も、前節までの力強さをどこかに置き忘れてきたかのような展開が続く。ざらつくようなスタジアムの雰囲気。

 前半18分、水戸DFがレッドカードで退場。PKを貰うがGKに阻まれる。今日は一筋縄では行かないぞ、という予感が脳裏を過る。

 前半27分、黒部が同点ゴール。ようやく沸き上がるスタジアム。しかし、追加点が奪えない。水戸の守備を崩せないのだ。イエローカードも多い。J2下位のサッカーに付き合わされている感じだ。むしろ、上 位との対決の方がきれいなサッカーをさせてもらえる分、やりやすいのかもしれない。一昨年札幌が陥った落とし穴も、こういうものだったのだろうか。前半はどこかすっきりしない形で終了。

 ハーフタイム、いつにない人波が通路を流れていく。少しは観客も増えたのだろうか。ペットボトルのチェックも厳しいし、席に座るよう注意されたし。メインスタンドは閑散としているし、バックスタンド も何故かアウェイ側が混んでいるので、楽観視は出来ないのだが。それにしても人間とは現金なものだ。カズが去れば足が遠のき、成績が良いとやって来る。まあ、そんなものか。

 後半開始。メンバー交代は無し。前半よりはボールを回せるようになる。が、なかなかシュートまで持ち込めない。打っても、GKの好守に阻まれる。スペイン戦の川口、とまでは行かないが、集中している様子。後半17分、上野を下げてスペイン帰りの安を投入。早速右サイドからゴールに向かって切り込んで行くが、いつもの切れ・キープ力がわずかだが足りない。後半22分、松井を下げて石丸を入れ、松川を上げる布陣に。しかし、どこか単調な攻め――放り込み――が次第に目立ってくる。朴がいれば、ミドルシュートや前線への上がりが期待で きるのに、と思ってみても彼はいない。フラストレーションだけがじりじりと増え続け、とうとう90分が過ぎ去る。観客も若干だが席を立ち始める。

 延長開始。ソーヴィシュに替えて冨田。スクランブル体制。打てども打てども入らないシュート。たまに枠に行くとGKに阻まれ、DFが寄せてくる。水戸のシュートがゴール隅を目がけて飛んでくるも、平井が パンチングで逃れる。時計を見ると、延長を予想していなかったので録画も止めている時間だ。せめて勝ってくれ、と祈るような気持ちでボールの行方を追うことしか出来ない。残り時間もわずかになり、水 戸が2人目の退場者を出す。しかし、後は守るだけ。そして、長い笛が鳴る。

 今季初のブーイングの中、選手達が戻ってくる。今日は当然だろう。まばらな拍手に送られて、控え室に帰って行く。開幕戦もそうだったが、油断すると足を掬われる。そんな単純な事を、ここ最近の好調で忘れかけていたのだろう。この3連戦をずるずると行かなければいいのだ。これで目が覚めてくれれば、そう自分に言い聞かせて立ちすくんでいた。

 人影もまばらになった頃、隣で応援していた男性に声を掛けてみる。写真の掲載は断られたものの、サンガに対する真摯な思いを伺うことが出来た。今日も少なかったが、三ツ沢で頑張らなければ。帰り際、GRPのメンバーと挨拶。謎の白人男性はノルウェー人らしい。横浜FC戦にも来るとのこと。声を掛けてみるのも悪くない。コミュニケーションできれば、だが。三ツ沢で会いましょうと言い残して、西京極を後にする。



2001 Apr.27

 寺町通の電気屋で、PHSを物色。結局買うことになりそうな流れ。少ない選択肢からの候補は、今のところ東芝か京セラ(!)の最新機種あたりを考えているのだが、なにしろ携帯端末初体験ということで選定条件がわからない。まあ、電池が保って電波をきっちり受信してくれればOKなのだけど。PHS好きな人のweb siteを見ても、わかるようなわからないような。もう少し考えてみるか。



2001 Apr.26

 4時40分頃目が覚めたのは、無意識のなせる技か偶然か。ともかくビデオテープを準備し、タイマーを再設定。キックオフの直前に録画開始。毛布にくるまったまま画面を見つめる。スペインの攻めはさすがの一言で、特にラウルのセンスはワールドクラスとしか言い様がない。しかし日本も、フランス線の教訓を生かしてきっちり守る。それに、川口の切れの良さ! 「良い時の川口」を久しぶりに見た。あれを見ると、代表の正GK論議がまた混迷の度を深めてしまうよなあ。

 後半、スペインは次々とメンバーを入れ換えるが、徐々に前半ほどの圧力を感じなくなる。それにつれて日本の攻める時間も、わずかではあるが出てくる。だが、ほんの少しの遅れやぶれで、成功しない。逆に言えば、ピンポイントの精度でフィニッシュまで持ち込めれば、点を取る可能性もあるということだ。惜しむらくは最後の失点。あれさえ無ければ、今日の試合には合格点――100点ではないが80点ぐらい――をあげられたのに。それでも、落第だの失望しただのという事は全く無い。何より、これは親善試合。練習地合ではないが、リーグ戦でもトーナメントでもないのだから。

 web上のBBSでは、相変わらず賛否両論の嵐。誰もが皆、90分間の(広い意味での)textを見ているにも関わらず、その見解が180度違ってしまうというのは、いつもながら興味深い。正解があるわけでは無いけれども、読解力――あるいは読み解こうという努力の有無――が結構ストレートに表れているように思う。読んで(or見 て)、考えて、書く。難しいし、恐ろしい。だが楽しい。身体を、頭を、心を働かせよう。次は土曜日。

 5月3日の横浜FC戦、移動は結局『ムーンライトながら』という、知っている人はよく知っている夜行列車を利用することに。実は乗るのは初めて。広島行きや出雲市行きの夜行、はたまた博多駅で夜明かしの経験はあるのに。指定席が少し変則的な形でしか押さえられなかったけど、事実上問題ないはず。それより、朝の4時17分に横浜に着いて、どうするのかというのが問題だ。ま、何とかなるか。



2001 Apr.25

 大宮戦のデータをようやく登録。予告してはいるものの、いつも押し気味で申し訳ないです。まあ、気に病んでいるのは多分自分だけなのでしょうが、焦りつつも手が動かないというヘタレな状況が続いています。

 最近、布団を敷いて寝るということが少ないせいか、調子が今一つ。web brouseの途中で横になったが最後、気が付いたら回線繋ぎっぱなしで床の上、という日が多いです(自爆)。そのせいで、先月の電話料金が5桁を突破してしまったしなあ。バス泊の疲れが抜けずに残っているのかも。今夜は代表戦。録画で済ませなければ。



2001 Apr.24

 昼過ぎに、短時間だが激しい雨。こんなに降ったのもずいぶん見ない。その後はほとんど降らず。今日もまた作業に手を付けられない。録画の残りを見るが、集中力が長続きしない。何故だろう。自分の姿、自分の声に向き合いたくないのだろうか。メモを取りつつ何とか録画を見終え、外出。

 帰宅して、携帯/PHSのカタログに目を通す。本当はあまり欲しくないのだが、諸般の事情で検討中。銀座で「携帯持ってない」と言ったら驚かれた、というのも遠因ではあるのだけど。まあ、データ通信中心に使うつもりなのでDDI-PのH゛だろうなあ、加入するとしたら。今月一杯は事務手数料無料キャンペーン中ということもあって、案外早く決めてしまう可能性もあり。何もしない可能性もあるけど。その前に5月3日の移動手段の方が問題だと言う説も有るのだが。

 日記は毎日書かないと辛い。4日分をまとめて書くなんて、夏休みの宿題状態だ。反省。水曜日には作業を終わらせます。済みません。



2001 Apr.23

 ようやくKBSの録画を再生。だが、集中してチェックできない。止めては休み、また再生を繰り返すが、結局後半途中までで放り出してしまう。最悪。身体の疲れが残っているのか、それとも心が現状に適応できていないのか。辛うじて食事を作る元気は残っていたようで、カボチャの煮つけを作る。それともこれも逃避だろうか?



2001 Apr.22

 予定より10分ほど早く、バスは京都駅に到着。ふらふらとバスを降り、地下鉄で烏丸御池へ。ローソンでパンと牛乳を買い、帰宅。mailをチェックするが新着無し。web brouse。GRPの掲示板はTV観戦組の書き込みが中心のようだ。アウェイ組はまだ寝ているのか。昨日のお礼を書き込み、風呂に浸かる。狭いユニットバスが窮屈だ。

 昼食を済ませたら睡魔に襲われ、不覚にも昼寝。目が覚めると5時を回っている。結局今日は何も出来ず。気分はしおしおのぱあ。



2001 Apr.21

 5時半頃目が覚めただろうか。車内の明かりはまだ点されておらず、乗客も皆、眠りの中にある。しかし外は薄明るい。スローダウンしてまた加速。中央道を下りて首都高に入ったのだろうか。また減速。カーテンの隙間から外を見る。一般道に下りたようだ。見上げればマンションと高層ビル。車内が明るくなり、間もなく到着とのアナウンスが流れると、にわかにざわめき出す。甲州街道を走るバスからは、懐かしい駅ビルや摩天楼もどきのNTT Docomoビルが見える。新宿駅南口を通りすぎ、代々木駅の方からぐるりと回って、新南口に到着。6時10分、予定より少し早い。

 バスを降り、人の姿もまばらな高島屋TimesSquare前でmailを書く。電話ボックスを求めてさまようこと数十分、代々木駅前でようやく発見。最近は携帯電話の普及で公衆電話が減っているとは聞くが、それを実感。だが、アナログポートの調子が悪いようだ。仕方なく隣のICカード式に移動。こちらは快調、と言いたいところだが、@niftyの巡回中あるフォーラムでデータがストップ。リターンキーを押すと次に移動してくれたが、こんな所でトラブルに見舞われなくても、とちょっとブルーになる。

 朝食を求めて、また街を彷徨う。目に付くのはマクドナルドと吉野家ばかり。選択肢が無数にあるように見えて、実はそれほどでもないのか。現代とは案外そんなものなのかもしれない。それにしても聞きしに勝るカラスの多さよ。魔界都市新宿は菊地秀行(だったよね)だが、何者も恐れることなくゴミを漁る黒い鳥の群れを見ていると、宜なる哉、と思えてくる。駅周辺をぐるりと回り、ようやくWendy'sを発見。マクドナルドほどの割安感は無いものの、空いているフロアが時間つぶしには有り難い。BLTなベーグルサンドを齧っていると、数m先の床の上で灰色の影が動いている。やや痩せぎすのネズミだ。誰も気づかないのか、それとも慣れているのか、人もネズミも何事も無かったかのようにそれぞれの時間を過ごしている。これもまた新宿。

 久しぶりの「お外でぱわぶく」。バッテリ1本でも安心して使えるのが嬉しい。モデムを使ったせいか、5時間は保ちそうにないけど。表示を信じるなら、4時間40分程度だろうか。あと3時間は大丈夫だろう。Duoだとバッテリ2本で4時間動けば御の字だったからなあ。ここは技術の進歩に感謝。未読処理を済ませて、少しhtmlと格闘。アップロードは京都に帰ってからにしよう。

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 街をぶらぶらして時間を潰し、12:16発の埼京線普通電車に乗る。赤羽を過ぎてしばらくすると、どことなく風景が違って見える。都心から埼玉へ。窓ガラスに雨粒が線を引く。今年はこんな天気ばかりだなあ、と少し憂鬱になる。埼玉新都心を横目に、電車は地下ホームに潜っていく。大宮に到着。

 雑誌を読んだ記憶を頼りに、球技場を目指す。駅前の細い商店街を抜け、旧中山道を歩いていくと、大宮公園入口の標識が。矢印の方向へ更に歩くと、神社の鳥居が見える。近道かも、と境内を歩く。再び舗装路にでて見回すと、照明灯を発見。勘は正しかった。

 球技場――スタジアム、と呼ぶのはどうも似合わない――をぐるりと半周し、アウェイ側の入口へ。開場40分前だというのに、京都サポがもう既に10人ほど集まっている。挨拶して荷物を置き、コンビニで買い出し。小雨がぱらつく中、パンを齧る。大宮の場内整理バイト君は好感度高し。傘を差して開場を待つ。

 開場。狭い入口――金網のフェンスを2mほど切って扉を付けたような構造――を通り、草木と土の香りのするコンクリートの階段を上がると、目の前に緑のフィールドが広がる。2部リーグの香り漂う球技場。ゴール裏は立見席、バックスタンドは10段足らず。電光掲示板は無く、メンバー表はなんと「名前を印刷した紙を張りつける」方式だ。これはかなり衝撃的。この前の仙台も同じリーグで戦っているというのが信じられなくなる。でも、フィールドとの近さは素晴らしい。どれほど近代的な設備を備えていても、陸上競技のトラックがあると、どこか“隔てられている”感覚から無縁ではいられない。観客を呼ぶには設備が大事だ、と仙台では感じたが、大宮に来てまたわからなくなった。一般客は呼びづらいが、サッカーファンには案外魅力的な球技場。きれいな専用スタジアムが理想なのはわかっている。でも...

 誰にも声を掛けること無くぼんやりしているうちに、試合開始。前半は大宮ペース。派手な選手はいないが、伝え聞く組織サッカーの香りは感じられる。何と言うか、J2レベルでまとまりのあるチーム。京都は押されているのか押さえているのか、特に朴がディフェンシブな印象。攻撃的なときはドリブルで攻め上がっていくイメージがあるのだが、少なくとも序盤は自重している様子。

 やや押され気味の中、31分、黒部と松川が左サイドでキープ、大宮が一旦クリアするも、それを朴がシュート、GKが弾いたところを安が押し込んで先制。40分過ぎからは怒涛の攻撃を受けるが、平井の好セーブやDF陣の踏ん張り、それに相手のミスにも助けられ、前半は0-1で終了。

 それにしても、なぜ大宮サポもガンバばりに分裂しているのだろうか。さして長くない歴史の中にも、様々な経緯があったのだろうとは想像できる。だが、小異を捨てて大同につくという訳にはいかないのか? 小異が気になって仕方がないのだろうか? ゴール裏ど真ん中に陣取るリズム隊が印象的なだけに、敵ながら残念でならない。

 隣で応援していた人に声を掛け、ハーフタイムも残りわずかになって、ようやくコメントを頂くことが出来た。話し終える頃には後半開始。メンバーチェンジは無し。

 後半6分、黒部が相手のクリアミスを拾い落ち着いてシュート、アウェイゲームで0-2と理想的な展開。後半25分にも、ゴール正面から黒部が惜しいシュートを放つ。今年の黒部は積極的だ。それに冷静さも感じられる。それが得点に繋がっているのだろう。後半34分にも、再び黒部が短いセンタリングに素早く反応。しかし大宮GKの反応も良く、跳ね返される。頭を抱えるゴール裏。

 後半41分、大宮が右サイドからのクロスをヘディングで外らし、それにFWバルデスが反応するもわずかにゴールを逸れる。その1分後、大宮の組み立てをソーヴィシュがカットし安にパス、それをカウンター気味に持ち込んでシュート。が、ポストに阻まれる。期待と落胆の波がゴール裏を洗う。

 残り時間もわずかとなり、安を下げて松井を投入。幾度かの危険なシーンも、大宮のミスにも助けられて乗り切り、試合終了。暫定首位に立つ。

 選手が去っていくのを見計らって、近くの人に声を掛ける。カップルにはやんわりと断られるが、GRPの人にお話を伺うことが出来た。そしてその人達と駅に向かう。長崎在住の方とローカルネタを少々。大宮駅近くの「どっと混む横町」に、皆苦笑する。京浜東北線の普通に乗り、都内へ向かう。

 有楽町で降り、銀座へ。と言っても、今風の小奇麗な居酒屋。自己紹介もしないまま、それなりに盛り上がる。2時間ほどで店を出て、とりあえず解散。丸の内線で新宿・中野方面に向かい、小田急に乗る女性と新宿で降りる。ちょっと無理にコメントをお願いしてしまい、反省。改札近くで別れ、コンビニを経由して新南口に向かう。

 待つこと30分余り、京都行きのバスに乗り込む。復路は2階だが、窓際なので動きづらい。首都高から中央道へとバスは走り、車内灯が消される。疲れでいつしか眠っていたが、何度も目が覚める。朝はまだか。



2001 Apr.20

 PowerBookG4を持って行くことを考えて、@niftyのダイアルアップ環境(東京でのアクセスポイント)を設定してみる。が、何故かweb brouse出来ない。name serverも電話番号も、IDもパスワードも正しいのに"access denied"と蹴られてしまう。数十分はまった後、ふとエラーページの隅を見ると、Kyoto-Inetの文字が。@nifty経由でアクセスしているはずなのに。と、ここでようやくproxy serverに思い至る。外部からアクセスするような形なのだから、拒否されても当然だ。ブラウザを直接アクセスする設定にすると、難なくページが表示された。一安心。

 さて、もう夜。数時間後には出発だ。天気は大丈夫だろうか。TVの天気予報で、埼玉は曇りと言っている。それだと助かるのだが。重くなるけど、雨具は忘れないように持って行こう。さて、PBG4を抱えていくかどうか。久しぶりのグレ電接続も悪くはない。でも、使うのは朝晩だけで、新宿あたりのコインロッカーに置いて行く形になるだろう。諸々のリスクを考えると、置いて行くのが冷静な行動なのだけど。向こうでページの更新までは出来ないだろうし。どうやら出発直前まで悩むことになりそうだ。

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 結局、PBG4をデイパックに放り込んで――実際はサンガのタオルマフラーにそっと包んで――出発。バス乗り場で右京倶楽部さんとすれ違い、挨拶。あちらは東京駅行きに乗る様子。新宿経由で行こうという物好きは1人しかいないようだ。座席はダブルデッカーの1階窓際。天井が低く、ロードノイズも大きめだが仕方がない。乗務員さんがどこかと連絡を取っている。2号車が遅れているようだ。間もなく消灯、寝つけないなと思いながらも、いつしか意識は薄れていた。

 時折、車体の揺れや道路の照明が、夢をかき消す。目を開けると、デイパックの中でPBG4のスリープランプが蛍のように明滅しているのが、布地越しにわかる。



2001 Apr.19

 今日からPBG4で通信。@niftyのTTYも、NetNewsも難なく終了。不測の事態を覚悟してはいたのだが、まあ良かった。web brouseもスムーズで、30〜40分ほどで巡回終了。ページのレンダリングに如何に時間を取られていたのがよくわかる。GRPの掲示板で、ある書き込みを読もうとしたときにNetscape Communicatorが落ちるのが解せないが、他はno trouble。これで時間と通信費が助かる。

 でも、PBG4のキーボード配列にまだ慣れない。キータッチは悪くないのだが、これまでDuoで使ってきたUS配列とは異なるJIS配列だからだ。JIS配列も去年までは毎日使っていたのだから、触っていればすぐに手が思い出すだろう。でもUS配列が欲しい。キートップの仮名文字が邪魔だし。時間が許せば東京で探すか。



2001 Apr.18

 通信環境をEthernet経由でPBG4にコピー。niftyやNetNews関係をテスト。フォルダ名ではまりかけるが、すぐに気付いて修正。旧環境でバックアップから再インストールする程度の手間で移行できた。ここは腹をくくって乗り換えるか。通信コストの削減も急務だし、何より快適なのだから。でも、テキストブラウズの速さには当分慣れなさそうだ。いや、案外すぐかもなあ。

 夕方、スタジアムへ向けて出発。阪急茨木市駅から歩く。15分ほどでJR茨木駅。更にエキスポロードを行く。30年余り前に建設されたであろう道は広く、万博の期間中はここをたくさんのバスや自家用車が行き交っていたのだろう。しかし、わずかに残る自然の木々を見て、エキスポ以前の風景が――想像上のそれだが、雑木林が茂る千里丘陵が――浮かび上がる。コンビニで少し休憩、サッカーダイジェストを立ち読み。京都vs大分戦の記事を見ると、組織力に課題が、と書かれていた。去年よりはマシだと思うのだが、まだまだであるのも事実。今日はどうなるのか。

 6時40分ごろ、競技場入り。TVで見慣れた巨大乾電池やコーラの缶が出迎えてくれる。ゴール裏は本当に芝生席だ。京都サポは大方集まっている様子。集団から数m離れたところに場所を確保。双眼鏡で選手を眺めながら、ぼんやりとキックオフを待つ。

 試合開始。今日のスタメンは、野口の位置に鈴木、朴を休ませて石丸とソーヴィシュのダブルボランチ、OHに松井、2トップは上野と冨田という布陣。どう考えてもテストの色合いが濃い。まあ、朴は代表戦があることだし、今後のことを考えてもカップ戦でやっておくべきだろう。だが、面白いかどうかというと物足りないのも事実。朴抜きの中盤は今一つ迫力に欠ける。鈴木も明らかにフィットしていない。だが冨田のアタックはまあまあだし、松井も徐々にコンディションが上がっているのが感じられる。石丸も朴的な役割をそれなりにこなしている。

 しかし勝負は厳しい。前半40分、ニーノ・ブーレのセンタリングをまたも松波にヘディングで決められ先制を許す。これで2回戦進出の夢は遠ざかる。ガンバの二川が印象に残る前半は、攻撃らしい攻撃があまりできないまま終了。

 ハーフタイム。わずかに落ちてくる雨粒は、さして苦にならない。新聞紙に腰を下ろし、ジュースを飲む。暇を持て余したのか、シュート練習をする控えの選手達がゴールを決める(苦笑)たびに歓声が上がる。シュートをふかしてもGKが止めても、勝手に盛り上がる。まったりとした空気が、アウェイ席を包み込んでいる。

 後半開始。京都の猛攻が数分間続く。が、最後にはガンバ守備陣にきっちり押さえられ、流れが去って行く。サンガがミスをするとガンバサポが叫ぶ「J2,J2,J2」の声が耳に痛い。やっていることは去年とさし て違わないのだが、これもまた現実だ。

 後半12分、石丸を下げ、今季初めて中村を投入。直後にソーヴィシュと稲本が接触、ヒヤリとさせられる。ベテランなのに、といっては失礼だが、その元気な動きを見ると頭が下がる。後半20分には2トップを安と黒部に。リーグ戦でのコンビネーションだけあって、ハッとする何度かシーンを見せてくれる。だが、後半23分、ビタウに鮮やかなミドルシュートを決められ、万事休す。ナビスコカップが終わる。

 誰とも言葉を交わすことなく、スタジアムを後にする。駅へ向かう道すがら、親子連れの会話が耳に入る。曰く「サンガはやる気無かったなあ」と。勝つ気はあっただろうが、何が何でも勝たなければならないというモチベーションに欠けていたのも否定できない。何気ない一言だが的を射ているだけに、心にいつまでも残る。このもやもやを、大宮で晴らして欲しい。

 万博記念公園駅まで歩き、モノレールに乗る。昼間だとレトロフューチャーな景色――タルコフスキーが『惑星ソラリス』で首都高速に託したような未来図――が見えるのだが、夜では競技場の照明やスーパーの看板しか見えない。南茨木で阪急に乗り換え、普通と特急を乗り継ぎ、10時を大きく過ぎて地下鉄を降りる。今日は雨に降られなかったのだけが救いか。大宮戦の天気が気になる。


2001 Apr.17

 天気予報で、明日は雨の可能性が低くないことを知る。万博のサポーター席は芝生だったはず。晴れていたら新聞紙でも広げようかと思っていたけど、傘を差して立ち続けることになりそうな予感。前節はともかく、今年の関西の試合はこんなのばかりだなあ。大宮の雲行きも心配だし。

 第6節の分が完成。数は少ないですが、中身は濃いです。ありがとうございました。



2001 Apr.16

 この日記も長くなったので、3月分を分離してみる。webで後悔されている他人の日記を毎日何カ所かで読んでいるものの、いざ自分のサイトとなると、どういう体裁が良いのかはかりかねてしまう。試合のある1週間単位で分けることも考えたけど、とりあえずは大まかに。

 高速バスの空席状況を調べていたこともあって、リンクページを更新。西日本JRバスJRバス関東高速バス空席照会・発車オーライネットあたりが実用的。東京方面は余裕があるのか、今のところ空席はある模様。疲れるけど、やっぱりバスかなあ。朝晩の時間が良くも悪くもたっぷり空いてしまうけど、写真でも撮るか。久しぶりに秋葉原を巡りたいけど、ちょっとタイミングが悪いし。

 水曜日のカップ戦と大宮戦のチケット、それに高速バスの座席を確保。ちょっと趣向を変えて新宿行きのバスを予約してみる。東京駅発着のに乗ったことはあるのだが、1人だったこともあるけれども結構時間を持て余した記憶がある。夜の東京は疎いのだけど、新宿ならまだ時間潰しに困らないかな、という算段。まあ、行ってみないとどうなるかわからないのは、仙台で学習済み。何とかなるだろう。


2001 Apr.15

 『風花』は、実に相米慎二的な“日本映画”(<褒め言葉)。社会的には対極にある男女―エリート官僚と風俗嬢―が堕ちて行く中で巡り合い、旅の中で再生を遂げる物語である。と言い切ってしまうと面白くないのだが、小泉今日子と浅野忠信という素晴らしい素材の持ち味を存分に生かした名画であることは間違いない。

 劇中の2人は、互いの詳しい過去を(おそらくそれほどには)知らないまま、自らの絶望を胸に抱きつつ、死に場所を求めて北の大地を旅する。だが観客には、それぞれの過去がフラッシュバックを多用して明らかにされる。母と帰属する組織とエリートとしての理想を失った浅野忠信。夫を亡くし、我が子を残して故郷を捨てた小泉今日子。2人の出逢いは恋ではなく、欠落を埋めるための必然か。

 さまよう2人は結局、雪の中で仮の死を乗り越え、再び生を得る。その描写は難解ではなく、むしろ予定調和的ですらあるのだが、間違いなく美しい。変な踊り(苦笑)すら相米ワールド特有の彩りとして許せてしまう。美しいものは美しいと、素直に受け入れようではないか。

 うーん、言いたいことはまだあるのに、言葉が追いつかない。もどかしいなあ。でもボロが出る前に退散。



2001 Apr.14

 午後から、昨日の録画を見直す。スタジアムで見た時よりも、大分の怖さが感じられない。TVの映像だけで全てを判断することの恐ろしさを再認識。逆もまた然りなのだが。

 ファミリーマートでハンバーガーと野菜ジュースを買って、ガンバvsエスパルス戦を見ながら食べる。きのう会った2人はスタンドのどこかにいるのだろうか。相対的な問題だが、J1はレベルが高い。スピードや精度の差は明らかだ。今サンガがJ1で戦っていたとしたらどうなる? 中位までは狙えるかもしれないが、また下位にいた可能性も高い。来年のことを言うと鬼に笑われる―実際そんな状況でもない―のだが、現有戦力を如何に底上げし、来年以降に繋げていくかも問われるシーズンになるのだろう。

 シャワーを浴びて出てきたところで、バロンのVゴールが決まり清水の勝ち。ちょうど見逃してしまった。1点しか入らなかったが、第三者的には見どころの多い試合。両チームの関係者とサポーターはそれどころではないだろうが。さて、来週万博競技場に行くべきか。一念発起、足を伸ばすか。芝生席も未体験だし。



2001 Apr.13

 歩いて西京極へ。五条通で京都交通のバスに追い越される。きっと選手が乗っているのでは?と考えていたら案の定、それらしいバスが競技場に横付けされていた。でも、何故アウェイ側(噴水の隣)に停めたのだろうか? A南とメインスタンドの間だと、出待ちをするファンでうるさいのか?

 人気のないゲートから、A南へ入る。平日夕方ということで出足は遅い。でも、いつもの人達は既に横断幕をほぼ張り終えていて、ビッグフラッグの設置に動いている。仙台でお世話になった方々と挨拶。しかし、写真の方は低調。声を掛けても断られてしまう。今週の調子の悪さも、ここに極まった気分。仙台で撮らせて頂いた方の知り合いにお話を伺う。ちょっと長話になる。バックスタンド北側から2番目の横断幕「蹴豪京都J1復帰」を出しておられるとのこと。ひょっとして今日は1人で終わりか?と心配になるが、どうにもテンションが上がらない。いつものご夫婦と雑談を交わすうちに時は過ぎ、キックオフ。

 大分の強さを理解するには、さして時間を要しなかった。中心選手云々というより、チーム全体が意図を持って動いている。守備面では局面での寄せが早く、攻撃面ではFWクビツァのポストプレー、あるいはサイドアタックと何処からでも仕掛けてくる。組織プレーという点では山形も近いものがあったが、大分は個々の能力と戦術的な成熟度がや や高い。これは容易に崩せそうにない。

 前半12分、朴の惜しいシュートがサイドネットを揺らす。が、どこかゲームに入り込めない自分がいる。時折、フィールドから熱い空気が消えてしまう様な気がしてならない。そんな中、前半25分に平井のフィードを拾われ、ディフェンスの隙を突かれて先制ゴールを許す。事故のような、しかし明らかなミスによる失点。

 その後も一進一退。が、37分、ソーヴィシュの同点弾。今日のフィールドでは天使が悪戯しているのか、わずかな空白の時間にゲームが動いている。ロスタイムも有ったのか無かったのか、よくわからないうちに前半が終了。今日はずっと違和感が付いて回る。

 後半開始。9分、後方から走り込んできた松川がゴール前でDFを引きつけ黒部にパス、それを冷静に決めてサンガが勝ち越し。そこからしばらく猛攻を続けるが追加点を奪えず、逆に押し込まれる展開に。そこで後半23分、松川を下げて石丸を投入。再び中盤を支配する。大分のプレッシングも弱まったか。後半39分には安に代えて松井。大分も神野や松橋を入れ勝負に出るが、最後まで大分ゴール近くでプレイする姿勢を崩さなかったサンガが、90分間で勝利、暫定首位に返り咲く。

 冨田に注目していたが、先日のナビスコカップガンバ戦よりは良くなっている。激しいボディコンタクトで守備をしたりはしない(それがプレースタイルか?)が、要所で相手の攻撃をカットしたり、積極的に攻撃参加する姿勢は、今後に期待を持たせてくれる。

 試合終了後、ガンバファンでもあるお二人にお話を伺うことが出来た。来週のナビスコカップの予想をしてもらったが、本音ではガンバが勝つだろうとのこと。まあ、妥当な判断ではあるのが悔しい。それはともかく、今日の成果は3人。日が悪いと言ってしまえばそれまでだが、ちょっと芳しくない。ガンバ戦はお休みするとして、大宮ではもう少し頑張ろう。まだ何も準備していないけど。




2001 Apr.12

 テープ起こしもどうにか完了。寒暖の差が大きいせいか、調子も今一つ。今週はまだ疲れているのだろうか。写真を加工し、htmlファイルに手を加え、サーバーにアップロード。予 定より1日遅れ。ダメだなあ。

 忘れないうちに、明日の分のテンプレートを作成。回数券も購入。金曜日という変則開催だから、またお客が少なそうな予感。自分自身、明日が試合だという気がしない。よりによって強豪・大分との対戦とは。ここで連敗するか、熱田抜きでも結果を出せるかで、当面のチーム状態が予測できるかもしれない。心して応援しなければ。



2001 Apr.11

 作業もろくに進まないのに、河原町三条の朝日シネマで「A HARD DAY'S NIGHT」を観る。いつもと客層が微妙に違うような気がするのだが、どう違うのかが説明できない。隣の席のおばさんの口が、音楽に合わせてずっと動いていたのが、あるいはその差異を象徴しているのかもしれない。映画は、予想以上にシャープな映像が光る。アイドル、ロック、MTV。全てのルーツはここにあるのだなあ。

 作業のペースは一向に上がらない。その上、ちょっと訳有りで中断を余儀なくされる。もし、期待して水曜日に観に来てくださった方がおられたら、謝ります。ごめんなさい。



2001 Apr.10

 天気が良いので、パンを買って御所で昼食。桜が一斉に散っている。元来、桜は余り好きではないのだけど、緑の中に混じって咲き、また散っていく桜も案外悪くないものだ。こじつけめいているが、セレッソの調子はどうなのだろう? 考えてみると、最近はJ1情報に疎い。J2に詳しいかというとそれほどでもないが、Fマリノスのチーム状態よりも甲府の経営状態の方が気になるのも事実だ。totoにはまったサッカー素人(失礼)の方が、その辺の情報に通じている気がする。まあ、何をさておきサンガの状態が心配なのですが。

 VTRをざっと見終えて、今日の分の日記までをどうにか片付ける。テープ起こしも写真の処理にも手を出せずじまい。明日はきっちりやらねば。毎週こんなんばっかで済みません。

 そうか、開幕して1カ月が経つのか。このサイトを立ち上げてからも1カ月。長いのか短いのかさっぱりわからない。ただ言えるのは、これまでになく多くの見知らぬ人と話が出来たということ。2001年シーズンはまだ続く。



2001 Apr.9

 よほど道が空いていたのか、5時20分には京都駅八条口に到着。右京倶楽部さんと別れの挨拶。始発の次の地下鉄で烏丸御池へ。ローソンで小さな親子丼を買う。昨夜はビールが飲みたかったのだが、いざ夜が明けるとそんな気分は消えてしまっている。それより寝不足と栄養不足を感じる。親子丼を食べながらweb brouse。GRPの掲示板にお礼を書き込む。

 しばらく力尽きて寝てしまうが、午後に何とか起き上がる。気は進まないが、仙台戦の録画を少し見る。市民後援会の会長がさとう宗幸というのは初耳かつ驚き。京都在住のコアなサンガファンの有名人って誰だ? バンバン? そもそもどれほどのファンなのかもわからない。まあ、京都を1人で背負って立つような有名人などいないから、だれが旗を振ったとしてもさして変わらなのかもしれないが。むしろ、ボトムアップ的な盛り上げ方を追及していくべきだろう。結局、序盤を見ただけでまた力尽きる。一度見た負け試合を再び見るのは、よほどの覚悟が必要だ。



2001 Apr.8

 浅い眠りと朝もやとがバスを包む。車内放送が最初の停車地点へ近づいたことを知らせ、にわかにざわめき出す。福島まではまだ2時間ほどかかるはずだ。不安定な姿勢を身じろぎしながら立て直し、目をこする。

 高速を下り、福島交通の営業所で幾人かが下車。郡山まで国道を走る。どこまでも真っ直ぐに伸びていくのではないかと錯覚するような国道4号線。ロードサイドの風景も、かなり密度が低い。ファミリーレストランやコンビニは全国共通かもしれないが、目の前には自分の知らない風景が流れていく。郡山で更に半分ほどが降り、バスは再び東北道を走る。日曜日の早朝は誰も起きていないのか、道はこれ以上望めないぐらい空いている。おかげで、定刻よりやや早めに福島駅前に到着。

 バスを降りると、隣の席にいた人を含めてスタジアムで見かけたことのある人が5人集まっている。声を掛けると、やはり仙台まで向かうとのこと。同行をお願いしたら、快く迎え入れてもらえた。2号車にあと1人サポーターがいるらしいとのことだが、バスがやってこないのでとりあえず朝食。マクドナルドの朝メニューを食べつつ、早くもサッカーネタで盛り上がる。周りの人達はさぞや面食らったことだろう。

 9時の快速で仙台へ向かう。何人かはとりあえずビール。思った通りGRP関係の方たちであることが判明。ヨーゼフさんとzoracさんを認識。toto雑誌にコメントを寄せておられるのはこーいちさんだろうか? 相変わらず、顔と名前を覚えるのが下手だ。サッカー話で盛り上がる間に、仙台駅に到着。

 仙台駅で、女性1名と合流。コンビニで食糧を確保し、地下鉄で泉中央駅まで向かう。大人しく座っていたら、突然別のグループと合流。紫色のグラウンドコートは目立つことこの上ない。まるで阪急電車だ。隣に座っていたお兄さんの手荷物をよく見ると、ベガルタ仙台のロゴが入っている。彼にとってはホームだというのに、その心中や如何に。終点1つ前の駅を過ぎると、仙台スタジアムの姿が現れる。西京極を見慣れた目には、白い屋根が曇り空の下でも眩しく見える。

 地下鉄を降り、スタジアムへ向かう。郊外のニュータウン然とした街並みは、北千里か東京近郊あたりのそれを思わせる。その真ん中に、決して大きくはないが小奇麗で、フィールドと観客席とが近いスタジアムがある。新興住宅地の住人を引きつけるには十分に魅力的な、入れ物。コンテンツも充実しつつある。まるで最近の映画館のようだ。西京極にこれ以上の設備投資をしたとしても、どこまで追いつけるのだろうか。それともコンテンツを魅力的にしたら、観客は増えるのだろうか。開場30分前だというのに長蛇の列を作る仙台サポーターを見ながら、そんなことを考えていた。

 開場。走るな、という場内放送が何度も響きわたる。しばらくして理由がわかる。バックスタンドホーム側にサポーターが陣取り、一般客も良い席を確保するにはかなり早めに来場する必要があるようなのだ。西京極は... もう言うまい。横断幕の設置を手伝い、何枚か写真を撮って昼食。カニトップのCMは爆笑(いや、苦笑か)モノだ。NTT DocomoのローカルCMに出ている藤吉がやけにカッコイイだけに、そのギャップは大きい。フィールドをよく見ると、スポンサーの看板が少ない。観客動員その他で順調に見えても、地方都市でプロスポーツを運営していくには、その実並々ならぬ努力を要するのだろう。しかし、仙台は川崎Fよりも市民に愛されそうな気がする。看板の数では負けているけど、何となく。

 中途半端な親密さが邪魔をしたのか、誰にも声を掛けることが出来ないままキックオフ。松井と黒部ではなく、松川と安が先発。序盤はサンガが中盤を支配するものの、得点には至らず。前半13分、岩本輝のフリーキックから、ゴール前のこぼれ玉をマルコスに決められ先制を許す。ややサンガ寄りの展開にも関わらず、前半は0-1で折り返す。

 ハーフタイム、前と横の席にいた男性2人に声を掛ける。前の方は、自分が観戦の邪魔になっていたかと恐縮しておられたので慌てて事情を説明。快く応じていただくことが出来た。横の方は一応知り合いらしい。15分はあっと言う間に過ぎ去る。

 後半開始。上野→黒部。開始早々、財前のDF裏へのトリッキーなスルーパスをマルコスが決め、0-2。エメルソンほど怖いFWではないが、きっちり仕事をされてしまった。京都も後半7分右サイド熱田からのパスをゴール正面で受けた黒部が、DFを背負いながら上手く反転し、倒れながらもシュート、1点を返す。しかし直後に熱田が不可解な警告を受ける(後日確認したところ、審判への異議とのこと)。少し嫌な予感が脳裏をよぎる。

 後半12分、大嶽からのロングフィードを受けた安が、GKの位置をよく見てループシュート。2-2の同点に。その後も安の決定的なシュートや、安から松川へのセンタリングなどチャンスは少なくなかったが、どうしても勝ち越し点を奪えない。後半27分、熱田が岩本輝を倒してしまい、きょう2度目の警告で退場。これでパワーバランスが崩れてしまい、効果的な攻撃を仕掛けられなくなってしまう。その後仙台は3人を交代、勝負に出る。残り時間10分、安を外し松井を投入。惜しいシュートはあるものの、この場面で必要な運動量が、今一つ物足りなく見えてしまう。そして後半43分、中盤からフリーでスルーパスを 通され、センタリングをマルコスが受けシュート、勝ち越し点を奪われる。そしてタイムアップ。12,000人を越える仙台サポの歓声でスタジアムが包まれる。

 内容では決して劣ってはいなかったが、川崎戦のように取るべきところで点が取れなかったこと、そして熱田の退場が敗因だろうか。何れにせよ、負けは負け。そして、わずか5試合を消化しただけなのだ。首位で浮かれるにも、4位を嘆くにも早すぎる。それよりは、次節の右サイドをどうするかの方が気になる。冨田? それはちょっと... 長田や宮崎はどうなのか? ガンバ戦に続いて、選手層について考えさせられる羽目になるとは。

 斜め前におられたご家族に声を掛けてみる。昔京都におられて、今は仙台在住とのこと。ご主人の雰囲気が、どことなくレッズの福田を思わせる。

 撤収。足取り軽く、とはお世辞にも言えない。込み合った道を、連れだってゆるゆると歩く。途中、別ルートで帰る方々と別れ、地下鉄に乗る。ゲームを振り返りながら仙台駅へ。時間調整も兼ねて、軽く飲み会。悲惨な敗北ではなかったせいか、みんなの表情も暗くはない。お約束の牛タンや笹蒲鉾を肴に、サッカー談義は続く。

 楽しい一時も終わり、地下街で解散。福島からバスに乗るという「右京倶楽部」の方と同一行動を取る。土産物を買っていたら在来線に間に合わず、新幹線に乗ることに。東京経由で帰る一行とは出会えず。車内でお願いし、写真を取らせていただく。福島には予想以上に早く到着し、朝のマクドナルドでまた夕食。少しだけ冷える駅前でバスを待つ。

 帰りのバスも福島交通。中ほどの席はやはり楽だ。車窓の彼方から、赤い満月が見送ってくれている。あまり嬉しくはない。最後の停留所を発つ頃には、ほぼ満員に。季節運行のため北陸道経由で運行するとのアナウンス。確かに道もサービスエリアもガラガラだ。間もなく消灯、長かった1日が終わる。カーテンの隙間から入り込む光が車内を走る。



2001 Apr.7

 鹿島vs磐田戦を後半から見る。ハーフタイムでは1-1。やはり磐田の調子が良さそうだ。鹿島はまた後期優勝を狙うしか無さそうな予感がする。分厚い攻めから勝ち越すと、数的優位もあって危なげなく試合を進め、そのままタイムアップ。首位を独走。35,000人余りの観客が羨ましい。京都の10倍、と言うのは簡単だが、これまで見たことのない大観衆のただ中にいる自分を想像するのは難しい。明日は多分1万人を越えるのではないだろうか。アウェイで果たしてどうなるのか。厳しい試合は続く。

 東の空に浮かぶ満月が、春がすみの向こう側で静かにこっちを見ている。後2時間足らずでバスは出てしまう。急いで準備しなければ。DuoもPBG4も無い旅。バスは福島発着なので、あまりゆっくりする暇も無さそうだ。牛タンは無理かなあ。勝ってくれれば何も無くても良いのだけど。

 というわけで、明日は何も更新できません。月曜日以降と言うことで。



2001 Apr.6

 PowerBook G42日目。膝の上で操作していると結構熱い。夏場は辛いかもしれない。でもパームレストはひんやりしたままなので、意外と楽かもしれず。こっちでweb brouseすればストレスも時間も少なくて済むだろうなあ。とは言っても環境を移行していないので、もう少し先の話になるが。

 昨日できなかったAppleへの登録作業をする。設定アシスタントに諸情報を入力し、送信を試みるがエラーを返される。埒が明かないので、Kyoto-Inetへの接続を設定し、web経由で登録。そのままiToolsのアカウントも取得。iDiskはちょっと遅いけど、シームレスな感覚は素晴らしい。高速の常時接続環境が当たり前になったら、これもストレス無く使えるようになるのだろう。今はまだ、3.5inch FDにアクセスしている気分だ。

 Ethernet経由で、ソフトを幾らか転送。10BASE-Tとはいえ、こういうときは心強い。辞書や巨大アーカイブではかなり待たなければならないが、小さなファイルならMOにコピーするのと大差無い。思い付くままに、とりあえず必要そうなものを転送し終える。

 試しに幾つかソフトを起動してみる。画像処理ソフトもHTMLエディタも、ストレス無くサクサク動く。これが今のCPUパワーなのか。100MHzの603eと比べては失礼か。何を思ったか、テストの名の元にDVDソフトも買って来る。モンティ・パイソンというのがアレですが。ソフトウェア再生のためか、動きの激しいところで多少のギザギザが出るのは否定できない事実。でも、贅沢は言うまい。あばたもえくぼ、とまでは言わないけど。

 それにしても、Mac版のInternet Explorerで改行がおかしいのはなぜだろう? 自分の環境でも生じているから、何か対策を打たねば。ユーザーの方、お見苦しいかとは思いますが、気長にお付き合いください。




2001 Apr.5

 待望のPowerBookG4 Titaniumが到着!! 3月12日に注文して以来ずいぶん待ったけど、昨夜入荷のmailを頂いて、本日午後受け取り。パスカルさん、ありがとうございます。

 というわけで、午後3時22分以降、嬉しくて触りまくってます。そう、触り心地が良いのです、チタンという素材は。美しく広大な画面、使いやすいトラックパッド、意外と悪くないキーボードと、初対面の故か全てが素晴らしく思えます。さて、これは仙台まで連れていくべきか? 冷静に考えれば、あと数日で環境の移行が出来るはずもなく、軽いとはいえ2kgを越えるノートパソコンを担いで行く諸々のリスクを考えれば、置いて行くのが正解なのだけど。でも、何か理由を付けて持って行ってしまいそうな自分が怖い。いや、邪念は捨てて、長旅に備えなければ。二兎を追うものは何とやら、慣れるまでは慎重に。

 とはいえ、丈夫で軽いケースが欲しかったりする。貧乏なのにダメだなあ。



2001 Apr.4

 ナビスコカップ1回戦。天気も良いので、西京極まで写真を撮りながら歩く。空は澄み渡り、空気は早春の冷たさ。歩いていると汗ばんでくるが、同時に冷えてくしゃみが出る。時折T2のシャッターを切る。これだけ歩くのも久しぶりで楽しい。西院から阪急の線路沿いを歩く。思いがけない桜並木。満開の一歩手前というところか。イメージの中にある桜より白っぽく見える。予想より少し早く、1時間と15分ほどで西京極に到着。

 SバックとA北席のゲートに行くと、結構な行列が出来ている。ガンバサポーターが結構並んでいるようだ。よく見ると、列は2本。係員がスタンド別に誘導している。A北への列が、Sバックの倍近く長い。こんなんで大丈夫か?

 バックスタンドの最上段に陣取り、しばらく写真を撮る。旗や横断幕を撮っていたら、一番メインのサンガフラッグ―Jリーグの旗と一緒に立っている―が、上下逆さまに掲げられているのに気付く。すかさず記録。5時半になって気付かれたようで、係員が修正。誰が気付いたのだろう?

 それにしても寒い。開幕戦とは違い、北西の風に吹きつけられる寒さ。人も少なく、身体に直接当たる風は体温を容赦無く奪っていく。ひたすら身をすくめて、キックオフを待つ。A南にいれば、時の経つのもこれほど遅くはなかっただろう。胃は痛いかもしれないが、誰かに話しかけて写真を撮らせてもらっていれば、2時間などあっと言う間に過ぎ去ってしまうから。でも、今日はSバック。寒さも試練のうちか。

 スタメン発表。GK中河のコールに、どよめく南側。DFも大嶽を休ませて辻本を左に入れ、手島を真ん中に。熱田の代役は冨田、松井の代わりに松川。トップも上野を使わず安という布陣。ここまでのレギュラーメンバーと比べて見劣りすることは無いが、果たしてどうなるか。

 キックオフ。さすがにJ1との差を感じる。磐田・鹿島クラスとの実力差ではないが、わずかなスピード、精度の差etc.が積み重なると、J2でのリーグ戦のような“優位さ”が影を潜めてしまう。そうこうするうちに、前半8分、「大将」松波に先制ゴールを許す。京都は、朴の攻守にわたる動きの良さは目立つものの、初出場組のパフォーマンスに一抹の不安を覚える。特に気になるのが冨田。昨シーズンの頃から感じていたが、アタックするにしても相手を押さえるにしても、どこか中途半端な印象を拭えないままだ。多分本人としてはもっと攻撃したいのだろうけど、流れの中で必然的に要求される守備的な仕事を意識するあまり、思い切ったポジショニングやアクションが取れていないように見受けられてならない。そういう部分で成長が見られないと、熱田からポジションを奪うのは難しいのではないだろうか。

 前半40分、再び松波に得点を奪われ、そのままハーフタイムを迎える。それにしても、ガンバサポの“分裂応援”はいつもながら奇妙だ。想像だが、昔からいる「普通のサポグループ」と、「カッコイイかもしれないが難しいことをやっている、野郎系サポグループ」に別れているように見受けられる。それに加えて、バックスタンド北側下段を埋める女性グループの山。手に手に望遠レンズ付き一眼レフか双眼鏡を持っている。あれが世に言う「稲サポ」か。生写真コレクションを見せ合ったりする様子も、どこかコンサート会場的なノリを感じる。思い思いのやり方で応援するのは、別に悪くない。しかし、フィールドに注がれる熱意の位相が微妙にずれている様子―違うかけ声が同じスタンドから響いてくるのが良い例―が、90分間を通じて右耳に不協和音として響き続けたのもまた事実だ。

 後半開始。黒部を上野に交代。これでポストプレーが機能するようになり、序盤はかなり攻撃的な展開。しかしゴールには至らず。ガンバも稲本を投入。押され気味だった中盤を立て直す意図か。後半22分、松川を下げて松井。しかし今シーズンの松井も今一つ切れが無い。2年目となって、考えることが増えたのだろうか。壁を乗り越える時期なのかもしれない。後半28分、野口→鈴木。同時にガンバの遠藤もベンチに下がる。鈴木を見たのは初めてだが、これといった印象が残らない。派手なプレースタイルの選手では無いのだろうか。残り時間も少なくなり、サンガも積極的に攻撃を仕掛けるものの、フィニッシュ を何度も阻まれ、あるいは外して得点ならず。結局0-2で初戦を落とす結果に。

 皮肉にもリーグ戦を上回る3,405人の観衆を集めたカップ戦は終了。4月の寒空の下、スタジアムを後にする。今シーズン初めて見る、レプリカユニ売りの露店と焼きそばの屋台。西京極駅の臨時改札口も開いている。サンガのホームゲームに客が入らないのは、J2で対戦相手に魅力が無いからなのか、それともチーム自体に魅力が無いからなのか。帰り道、そんなことを考える。きっと両方なのだろう。基本的にスタジアムに足を運んでくれるのは約2,000人。後は浮動票/無党派みたいなものか。無関心ではないが、熱烈ではない人々の心を掴み、行動へと導くのに特効薬は無い。チーム/選手/クラブの努力と、地 道な草の根レベルの活動が人の心を動かすに違いない。微力でも応援を続けることが、自分に出来る数少ないこと。次の仙台戦、ゴール裏へ行こう。声を掛けて、写真を撮ろう。



2001 Apr.3

 第4節分のデータが完成、アップロード。これまでより1日早く更新できたのは進歩と言ってよいのだろうか? 全部で4件、決して多いとは言えないデータ量のおかげかもしれない。ともあれ、少しずつ慣れてきているのも事実。それにつれてか、今回は写真のピンボケが気になる。3カ月ほど使ってきてデジカメの癖は掴んだと思っていたが、まだ使いこなすまで至っていないことを痛感。フォーカスロックやAEロックを活用しなければ。

 明日はナビスコカップ1回戦。少し考えたが、取材はお休みということに。トップページに「J2全試合」と書いているので、J1とのカップ戦は外しても許されるかな、なんて甘い考えで決めてしまったのですが... まあ、幾つか思うことはあるわけで。別に行かないのではなく、Sバック席から「観戦」しようかな、と。地上波でのTV中継も無さそうだし、J1チームとの対戦で現時点での実力を測ってみたい、というのもあるし。それに、たまには自分のいるA南を客観的に見てみたいというのもあるし。あと、横断幕を集めたページも出来たらなあ、という漠然とした目論見も以前からあることだし、一眼レフに望遠レンズ、三脚というフル装備で行こうかなと考えています。ひょっとしたら誰かに声を掛けることも有り得なくは無いので、念の為にいつもの機材も。荷物の重みでアウェイより疲れたりして。

 映画得するday(毎月第1火曜日は1000円均一のサービス料金)ということで、新京極の京都ピカデリーで「THE CELL」を観る。過剰に期待していなかったせいか、なかなか楽しめた。精神病患者の脳に意識を送り込んで治療を施す研究に携わるジェニファー・ロペスが、連続誘拐殺人犯―彼もまた精神病患者―の脳に入って、誘拐された女性の居所を突き止めようとする話。こうまとめると実に今風のB級ハリウッドSF作品になってしまうが、その中身はかなり刺激的だ。ヨーロッパの幻想系映像作家の小品を、物量を投入して大作化したらこうなるのかもしれない。何げなく流れるアニメがルネ・ラルー(orメビウス?)だったり、意識を転移するシーンが「2001:The Space Odyssey]」のスターゲートを彷彿とさせるCG(外宇宙の時代から内宇宙の時代へ?)だったりと、マニア心をくすぐり続ける。だが、元ネタがはっきりとはわからない。麦畑に亀? フォークト・カンプフ検査か? ともかく、大筋ではハリウッド映画の枠組みを逸脱することは無い(特にトラウマ、何とアメリカ人好みのネタ!)のに、その中身、特にグロテスクなディティールはおよそハリウッド的ではない。監督の“ターセム”ってのは何者だ? SFマガジンの映画 評によるとCMかMTV出身らしいが。確かに細かいカット割りなどには、その出自が見て取れる。次作があるかどうかはわからないが、記憶に留めておいても損は無いだろう。



2001 Apr.2

 webで高速バスを調べる。予約状況を確認できるサイトを発見。週末の仙台便を検索したら、空席は既に無い模様。きっとサンガサポが半分ぐらいを埋めているのではないだろうか。代替案を検討した結果、福島まで高速バス、その先は昼行便の高速バスか東北本線で、仙台まで行くことにする。バスが福島駅前に着くのが8:10。1時間ほど休憩するとして、仙台までの道のりが1時間強だから、10時台には仙台駅に到着する見込み。スタジアムまでは地下鉄で20分もあれば着くはずなので、開門には間に合うはずだ。13:30キックオフで、延長無しだと15:30に試合終了。4時頃地下鉄に乗れば、4時半には仙台駅。延長ありで遅くなっても5時半より前には着くはず。帰りのバスが福島駅を出るのが19:40。日曜日なので、福島までの高速道路が混まないか心配ではある。間に合わなさそうなら、福島まで新幹線という手もある。高いけど。0泊3日の強行日程だが、何とかなるだろう。

 三条のJTBへ。ダメもとで仙台便を申し込んでみたら、やはり空席無し。改めて福島便を取ってもらう。少し待たされた後、チケットを受け取る。往復20,810円(と手数料315円)はちと痛いが、現時点では一番安上がりなのだから仕方がない。とにかく、行くのだ。


2001 Apr.1

 とうとう四月。でもこのサイトを立ち上げてから1カ月と経っていない。サンガは4試合を消化して、現時点での首位に。でも、(京都新聞ではない)一般誌のスポーツ欄には結果のみが報じられている。順位を云々するには―ましてや最上位にいることを無邪気に喜んでみせるには―早すぎる、というのはわかっている。でも、順位表すら無いという現実。これがJ2、2部ということか。

 NHK特集で、サッカー移籍ビジネスの裏側を見る。概ね聞いたことのある話ではあるものの、「移籍マーケット」というものが本当に―関係者が集まって「商談」を進める、ホテルのワンフロアという「場所」なのだが―存在するという事実を改めて認識させられた。

 このファイルもそれなりに肥大してきている。サイト全体も、管理する側としては見通しが悪くなりつつあるし。今週中ぐらいにはディレクトリを階層化して、論理的にすっきりしたサイト構造にしてみたい。その前に湘南戦の仕上げるのが先ですが。



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