更新 2004/05/12 視界が暗くてよく見えないとき を加筆。
更新 2003/06/14 投稿された体脱法を追加。
更新 2003/05/25 中級編のワンポイントアドバイスを加筆。
超簡単!超使える!実践体脱法

私の体脱の基本は金縛りである。金縛り中に体験する五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)を伴う幻覚(明晰夢)こそが体外離脱という現象だと考えているので、まずは金縛りになることが体脱の第一歩なのだ。

金縛りとは、レム睡眠中の骨格筋が弛緩した状態で、意識だけが目覚めた状態である(詳しくは「もう金縛りなんて怖くない!金縛り克服法」に)。簡単に言うと「身体は眠っているが意識だけ目覚めた」状態だ。

金縛りになるということは、この状態を睡眠中の偶然ではなく、身体と意識のコントロールによって、自分の意志で作り出すということである。

 目次
 初級編 金縛りになるための工夫

 中級編 覚醒度のコントロール

 上級編 体脱フリー状態をキャッチする

 よく知られる一般的な体脱法

 体脱中のテクニック

 投稿された体脱法&体脱法リンク

 

初級編 金縛りになるための工夫

夏の蒸し暑い夜、寝苦しくてふと目覚めると金縛りになっていて、目を開けるとそこに血みどろの女性の姿が…。なんて怪談をよく聞くが、タダの怪談とバカにすることなかれ! ここに金縛りになるためのヒントがあるのだ。

金縛りは極めて浅い睡眠状態のときに生じる生理現象である。“寝苦しい夜”というのは怪談によくある定型句だが、寝苦しいと眠りは浅くなり、「身体は眠っているが意識だけ目覚めた」状態になりやすくなる。つまり、寝苦しい状況というのは、それだけ金縛りになりやすい状況でもあるのだ。

すなわち、金縛りになりたいのであれば、怪談のような寝苦しい状況を作り出し、眠りを浅くするための工夫をすればいいのである。


昼寝をする 難易度 効果★★★

眠りを浅くする最も簡単な方法が昼寝だ。

昼寝をすることで夜の眠りが浅くなり金縛りになりやすくなる。また、昼寝そのものが浅い眠りになりやすく、昼寝時に金縛ることも多い。

ウチの掲示板でも、昼寝時または昼寝後の就寝時における体脱体験が非常に多く報告されている。


静かで真っ暗な場所でひたすら寝る 難易度 効果★★★★

金縛りの基本は、とにかく浅い睡眠状態を作り出すことである。よって長時間ダラダラと眠り続けるのも大変有効である。

ただし周りは静かで真っ暗な環境が望ましい。物音や明るい光は浅い眠りを妨げ、完全な覚醒を呼び起こしてしまう。

私の経験では、静かで真っ暗な場所で10時間以上眠ると、しばしば寝ているのか起きているのか判らない状態に陥り、身体感覚(五感)や時間の感覚が消失し、非常に金縛りやすくなる。


俯せ(うつぶせ)で寝る 難易度 ★★ 効果 ★★

眠るときの姿勢も睡眠の深さに影響する。寝苦しいほど重い布団をかぶったり、寝苦しい不自然な姿勢で眠れば睡眠は浅くなる。

私の場合、俯せで眠ると非常に高い確率で金縛りになる。私にとって俯せは、かなり寝苦しい姿勢なのだ。人によっては、仰向けや横向きの方が寝苦しいかもしれない。

重要なのは普段とは違う姿勢で眠ることだ。いろんな姿勢で試してみよう。ただし、寝苦しすぎると長時間の体外離脱ができないうえに、時には金縛りがキツすぎて体脱できないこともある。


小さくて伸縮性のない寝衣を着る 難易度  効果 ★★★

止めたボタンが弾けそう…なんて小さなサイズの寝衣を着ていると、当然胸が締め付けられ寝苦しくなる。

特に伸縮性のない素材の寝衣だと、寝返りを打つたびに布地が引きつり、身体を圧迫し、眠りを浅くする。

私は中学生のころ、成長期で小さくなった寝衣による毎日の金縛り攻撃にかなり悩まされたものだ(寝衣を大きなモノに変えるとピタリと止んだ)。

現在も、偶発的に遭遇する私の金縛り体験の40〜50%は、寝衣の不具合(不快感)によるものと思われる。


メザマシ時計を鳴らす 難易度 ★★ 効果 ★★★

メザマシを鳴らし、強引に浅い睡眠状態を作り出す。

金縛りはレム睡眠中に「意識だけ目覚めた」状態なので、メザマシも、レム睡眠の周期である1時間半の倍数時(3時間後や4時間30分後など)に鳴らすと効果的だ。

手で目覚ましを止めると、覚醒度が上がり過ぎてしまう可能性があるので、一定の時間アラームが鳴った後、自動的に切れるようにすれば尚良し。

私のお薦めは3時間後。


耳栓をする 難易度  効果 ★★

眠りを浅くするためのモノではないが、耳詮をして聴覚を遮断するのも効果的だ。感覚遮断が幻覚を誘発するのはよく知られていることである。

たとえば、幻覚を見たり体脱をするためによく使用されるアイソレーションタンクも、感覚を遮断するための装置だ。私も耳詮をして聴覚を遮断すると、かなり体脱しやすいコンディションになる。

ただし、市販されているスポンジタイプの耳栓だと、けっこう耳の中が痛くなるのが難点ではある。


ワンポイントアドバイス

眠りの海深く潜り 覚醒寸前まで浮上せよ!

金縛りになったことのある人なら誰でも、入眠直後うつらうつらしながら何度か瞬間的に意識を消失した後、「ハッ」と気が付くと金縛りになっていたという経験があるはずだ。

すなわち、金縛りになりたいのであれば、うつらうつらしながら瞬間的に意識を消失するということを意識的に何度も繰り返せば、金縛りになりやすいというわけである。

イメージとしては、眠りの海に素早く深く潜り、一瞬意識を消失した後、また素早く覚醒寸前まで浮上し、意識を回復する、といったところだ。完全に覚醒するところまで浮上しないのがミソ!

Q&A

金縛りになったけど全く身動きできません
どうやって体脱するの?

金縛りになっても、慣れないうちは、ついつい現実の身体を動かそうとしてしまい、身動きできないことが多いです。

そんな時は、比較的動かしやすい手の先から動かします。現実の手はまったく動いていないのに、幻覚の手が動いているという感覚を実感できるはずです。そうして、手の先から腕、肩、上半身と、順に動かしてゆけば全身を体脱することができます。

また、幻覚の手が動くのであれば、手の届く範囲にある柱やタンスのヘリ、テーブルの脚などを掴んで引っ張れば、幻覚の身体が掴んだモノの方へ引き寄せられて体脱することができます。寝返りを打つように横に転がって体脱するのも効果的です(ローリング法)。

そして、これが最も重要なことですが、「身体が動かない」「動きにくい」「金縛りがキツい」と感じているときは、無理に身体を動かそうとしないで、「そのまま眠るぐらいの気持ちでリラックスする」のが基本です。ホンの2〜3秒リラックスするだけで、たいてい幻覚の身体を楽々動かせるようになります。ただし、リラックスしすぎるとホントにそのまま眠ってしまうので注意!
 

 

中級編 覚醒度のコントロール

初級編では、身体を寝苦しい状況に置いて眠りを浅くするという、身体感覚に主眼を置いた方法の紹介だったが、中級編では“意識”に主眼を置き、自分の意志の力で覚醒度をコントロールする方法を紹介する。


数かぞえ法 難易度★★ 効果★★★

目を閉じ、呼吸に合わせて「い〜ち〜(1)、に〜い〜(2)、さ〜ん〜(3)…」と頭の中で数を数える。「い〜」の時に息を吸い、「ち〜」の時に息を吐く、ということを繰り返す。10以降は「じゅ〜う」で息を吸い、「い〜ち〜」で吐く。

私の場合、覚醒度の低い時は20〜30、高い時でも60〜70ほど数えれば、いつのまにか数を数えることや、呼吸をしていることを忘れ、幻視(夢)を見ていることに気付く。瞬間的な意識の消失を何度も繰り返すことで、金縛りになったり、あるいはそのまま明晰夢の世界に突入することができる。

できるだけ、数をかぞえていることや、呼吸をしている感覚を忘れるように自分の意識を持って行くのがポイントだ。


イメージのしりとり 難易度 ★★★ 効果 ★★★★

目を閉じ、そのまま眠るぐらいの気持ちでリラックスしていると、その日の出来事の1シーンが急に頭の中に浮かんだり、何の脈絡もない人物や風景などのイメージがチラチラと頭の中に現れては消えるようになる。イメージは、覚醒度が下がれば下がるほど現れる頻度が増して鮮明になり夢っぽくなってゆく。

これらのイメージが現れ始めると、それはあと少しで眠りへ落ちてしまうという合図でもある。ここで何もしなければそのまま眠ってしまうが、自分の意志で、ある程度イメージをコントロールすることで、眠りに落ちることなく金縛りを誘発することができるのだ。

イメージが現れ始めたら、風景、人の顔、映画の1シーン、何でもいいから視覚的に思い出せるモノを、頭の中で細部に至るまで克明にイメージする。たとえば、ふと「学校」のイメージが現れたとしよう。ならば「学校」から連想するモノを、しりとりのように瞬時にイメージして行くのである。「学校」→「教室」→「机」→「教科書」→「教科書の中に出てきた福沢諭吉」……と、こんな感じだ。

ただしこのとき注意しなければならないのは、イメージするモノは必ず視覚イメージでなければならないということだ。言葉で「がっこう」→「きょうしつ」と思い浮かべてはいけない。言葉で思い浮かべると一気に覚醒してイメージが消失してしまうからだ。

イメージしたモノすべてが鮮明に現れるわけではないが、調子がよい時は、いつかどこかで見たようなモノや風景や人物などが鮮明な「幻視」となって現れる。こうして現れた幻視に注意をはらい、ある程度イメージをコントロールすることで眠りに落ちるのを防ぎ、金縛りになることができるのだ。

また、金縛ることなく、直接幻視(夢)の世界に突入することも多い(明晰夢)。


夢を見たらすぐ記録する 難易度 ★★ 効果 ★★★★

睡眠中、夢を見て目覚めたら、すぐに枕元の紙などに夢の内容を簡単に記入する。

普段から夢の内容をすぐに記入する癖をつけていると、目覚めて紙に書いたつもりで、じつは体脱中の幻覚の中で書いていた…ということがよくあるのだ。

また、夢を記入する前に、夢の内容を視覚的に思い出していると、「イメージのしりとり」と同じ効果が働き、そのまま金縛りになったり、幻視(夢)の世界に突入することがある。


ワンポイントアドバイス

金縛りの予兆振動を増幅せよ!

金縛りになる直前には、たいていその予兆が感じられるものである。最も一般的なのが身体に感じる振動だ。まるで弱い地震に揺られているような振動が身体に感じられると、あと少しで金縛りになるという合図である。

しかし、ここからが非常に難しい…。この振動が、さらに強く速くなれば、そのまま金縛りへと移行できるのだが、たいていの振動は微弱で、すぐに消えてしまう。

では、振動を強く速く増幅するためには、どうすればいいのか?

基本は、ここでも“そのまま眠るぐらいの気持ちでリラックス”である。リラックスして覚醒度を下げることができれば、振動は増幅され、金縛りへと移行できるのだ。

振動を感じると、ついつい「体脱しなければ!」と焦ってしまい、覚醒度を上昇させてしまいがちであるが、ここでは焦ることなく、冷静にリラックスすることが重要だ。

しかしながら、“そのまま眠るぐらいの気持ちでリラックス”というのも、これはコレで非常に難しいことである。慣れないと、頭の中で「リラックス、リラックス」などと唱えてしまい、実際にはリラックスするどころか、覚醒度が上昇し、完全に目覚めてしまったりする。

そこで、リラックスするのに最適なのが、前述した“イメージのしりとり”である。寝る前に、「振動を感じたらイメージのしりとりをする!」と決めておけば、焦ることなく冷静にリラックスし、振動を増幅できるはずだ。

慣れれば、たとえ微弱な振動であっても、そこから振動を増幅し、金縛りまで持ち込むことが容易になる。金縛りの予兆の感じ方は人によって様々で、振動だけでなく、「痺れた感じ」や「熱い感じ」、「浮いた感じ」などもあるが、予兆を感じたらソレを増幅するというプロセスは同じだ。

また、同じことをするにしても、入眠時ではなく、ふと目覚めた直後の出眠時に行えば、より効果的である(理由は)。

Q&A

入眠時と出眠時のどちらが体脱しやすいですか?

寝入りッパナの入眠時か、入眠後何時間かした後にふと目覚めた出眠時か、どちらが体脱しやすいのかといえば、それは間違いなく出眠時です。

初級編で説明したように、金縛りの基本を「瞬間的に意識を消失する(眠る)ことを繰り返す」こととしているのは、瞬間的にでも眠ることで、身体だけを眠らせ骨格筋の弛緩を促すためです。

しかし、入眠時にそれをしても、睡魔に負けて眠りに落ちやすいし、また骨格筋もなかなか弛緩してくれません。入眠時の身体というのは、始動直後でエンジンの暖まっていないクルマのフケが悪いのと同じで、まだまだ骨格筋が弛緩しにくいという感じなのです。

だったら、一度グッスリ眠り、強制的に骨格筋を弛緩させるのも一つの手段です。瞬間的に眠るのもグッスリ眠るのも、骨格筋を弛緩させるという目的と効果は同じです。だとすれば、普通に眠る方が断然簡単です。

そしてグッスリ眠った後の出眠直後は、まだ身体が完全に目覚めた状態ではなく、すでに骨格筋が弛緩しているか、あるいは骨格筋が弛緩しやすくなっています。そこで中級編で紹介した方法などを試みると、入眠時より遥かに容易に金縛ることができるのです。
 

 

上級編 体脱フリー状態をキャッチする

意図的に金縛りを作り出そうとするならば、初級、中級編で説明したように、寝苦しい状況に身を置いたり、意識的に覚醒度をコントロールしたり、といった方法が必要である。

しかし、そんな苦労もなく簡単に体脱できる方法がある。それは、金縛りを作り出すのではなく、金縛りになっていることに“気付く”ことだ。

金縛りとは、レム睡眠中の骨格筋が弛緩した状態で、意識だけが目覚めた状態である。言い換えるならば、レム睡眠中は誰でも意識のない金縛りになっているということだ。レム睡眠は入眠後約一時間半周期で訪れるので、毎日6時間寝る人なら、毎日4回は気付かないうちに金縛りになっているというわけだ。

つまり、金縛りを意図して作り出さなくても、レム睡眠中は誰でも金縛りになっているわけだから、そのことに気付いて体脱を試みさえすれば、体脱することができるのである。

また、その場合の体脱は、身体が動かないという金縛り特有の症状もほとんどなく、いともたやすく体脱できてしまう。よって私はこの状態を金縛りと区別して、体脱フリー状態と呼ぶことも多い。

もちろん、通常は意識のないレム睡眠中に、自分がレム睡眠の最中で、骨格筋が弛緩した金縛り状態であることに気付くのは大変難しいことだが、慣れてしまえば、これから紹介する体脱法が一番楽チンだ。


寝返る前に体脱する 難易度★★★★★ 効果★★★★

睡眠中、お年寄りや病気の人でもない限り、最初から最後まで全く同じ姿勢で寝ている人はいない。通常は何度か寝返りを打ち、そのたびに姿勢を変えるものである。

以前の私は、寝返りは無意識のうちに打っているものと思っていたが、最近の私は、じつは目覚めたときに覚えていないだけで、寝返りを打つ瞬間は、結構意識があることに気付いた。

寝返りを打つ直前というのは、寝ている最中、ずっと同じ姿勢を続けていたために身体の下になっている部分に痛みを生じ、寝苦しくなっていることが多い。よってその痛みを取り除くため、姿勢を変えようとする意識が働く。

そして、「あ〜…寝苦しいな…姿勢を変えなきゃ…」とふと思ったとき、ついでに「そうだ体脱しなければ!」と想起することができれば、ほとんどの場合、なんの苦もなく体脱できるのである。

想起できずに寝返れば、体脱フリー状態は解除され、体脱は失敗となる。


呼吸オートモードをキャッチする 難易度 ★★★★ 効果 ★★★★★

睡眠中には、寝ているのか起きているのか判らないような、うつらうつらした状態になっていることが多々ある。

じつはそんなとき、知らないうちに体脱フリー状態になっていることも多いのだが、体脱フリー状態は金縛りのように身体が動かない感覚もないので、気付かないでそのまま眠ってしまうことが多い。

そこで、自分が体脱フリー状態になっていることを、いち早く気付く方法が必要になってくる。それが、「呼吸オートモードをキャッチする」ことだ。

金縛りの特徴の一つに、身体が動かないだけでなく、呼吸が自分の意志で制御できないということがある。心臓の鼓動が自分の意志とは関係なく勝手に行なわれているのと同じで、呼吸も自律神経によって制御され、意識しなくても勝手に行なわれるのである。

そうなると、自分の意志で息を吸ったり吐いたりといったことはできなくなり、「オレの胸が勝手に呼吸をしてやがる…」といった状態になる。この状態こそが「呼吸オートモード」で、こうなれば、いつでも体脱OKだ。

金縛りの自覚もなく、自分はハッキリ目覚めていると感じているときでも、意外に「呼吸オートモード」になっていることはよくある。普段から、ちょっとでも覚醒度が下がった状態になれば、呼吸のチェックを行う癖をつけよう。そうすれば、体脱の回数もグンと増えるはずだ。


ワンポイントアドバイス

少しでも意識のあるときは体脱フリー状態を疑え!

睡眠中、少しでも目覚めているという自覚があったときは、まずは体脱フリー状態であることを疑い、とにもかくにも体脱を試みよう。「夢ごこち」「なんだか気持ちがいい」「とてつもなく眠い」「浮いた感じがする」なんてときは、体脱フリー状態である可能性が非常に高いゾ!

Q&A

体外離脱と明晰夢は何が違うの?

当サイトの「脳内〜体験記」や「たのたい掲示板」では、便宜上、金縛りや体脱フリー状態から身体を抜けたような感覚がある体験を「体外離脱」、夢の中で「これは夢だ」と気付いた体験を「明晰夢」と区別していますが、基本的には、どちらも浅い睡眠時に生じる五感を伴うリアルな幻覚であり、全く同じ現象だと解釈しています。

夢の中で夢を自覚する方法は?

これもよく尋かれるのですが、私の中で「方法」と呼べるようなモノはまだ見つかっていません。私も何かしらの方法によって夢を自覚できるようになったというわけではなく、金縛り経由の明晰夢(体脱)を何度も何度も経験しているうちに、その感覚をカラダで覚え、夢の世界でも「あっ!コレいつもの体脱の感覚だ!」と、感覚的に解るようになったという感じです。

というわけで、今の私としては、とりあえず金縛りや体脱フリー状態経由の明晰夢をたくさん経験すれば、その感覚をカラダで覚え、夢の自覚も自然に出来るようになりますよ…としか言えないですね。
 

 

よく知られる一般的な体脱法

MILD(明晰夢誘導法)

明晰夢研究の世界的権威、スティーヴン・ラバージ氏の著書「明晰夢」(春秋社)の中に記載されている明晰夢を誘発するための方法。

1 早朝、自然に夢から覚めたら、記憶するまで何度も夢を思い返してたどる。
 
2 次に、ベッドに横になったまま眠りへと戻りながら、「次に夢を見るとき、私は、自分が夢を見ていると認識することを思い出したい」と自分に言い聞かせる。
 
3 リハーサルとして、夢の中に戻ったときの自分自身を視覚化する。ただし今度は、実際に夢を見ていると認識している自分を想像する。
 
4 自分の意図がはっきりしたと感じるか、寝入ってしまうまで、2と3の手順を繰り返す。


手を見るクセをつける

普段から頻繁に手を見ては「これは夢か?」と疑う癖をつけていれば、夢の中でも手を見て「これは夢か?」と疑うようになり、明晰夢化に役立つ。

夢見術関連の著書を数多く持つカルロス・カスタネダ氏の提唱。

 

体脱中のテクニック

視界が暗くてよく見えないとき
 
体脱したものの、視覚が働かず、真っ暗(あるいは真っ白)でよく見えない…というのは、よくあることだ。そんな時は、見えないことは気にしないで、とりあえず、部屋の外に出るなり、家の外に出るなりして、テキトーに移動しよう。たいていは、しばらくすると自然に視覚が鮮明になってくる。

視覚が働かないといっても、周囲の状況は微かに見える(感じる)はずなので、移動するのはそんなに怖くはないはずだ。

また、扉を開けたり、家の外に出たり、といった行動の節目節目で、突然視界が鮮明になることもよくあるので、できるだけ積極的に移動するようにしよう。

何も見えないと、目を開けようとしたり、もっとよく見ようと目を凝らしたりしたいところだが、それをすると、現実の目が開いて目覚めてしまったり、覚醒度が上昇して目覚めてしまったりする可能性が高いので、これはやめよう。

“目で見る”のではなく、空想したり記憶を思い出すときのように、頭の中に周囲の光景を思い描くような感じで視覚を“感じる”ことができれば、次第に視界は鮮明になり、長時間の体脱に耐えられる安定した視界になるはずだ。


カラダが重く、自由に動かせないとき

体脱したものの、カラダが重く、自由に動かせない…というのは、よくあることだ。そんな時は、カラダの一部をチラリと見よう。

やはり、一番見やすいのは“手”だ。たいていは、手をチラリと見るだけで、全身が自由に動くようになる。全身が自由にならないときは、胴や足も眺めよう。

ちなみに、あまり長時間見つめていると、覚醒度が上昇し目覚めてしまうので、チラリと見るぐらいがベストである。

カラダが自由に動かない状態とは、幻体(体脱中のカラダ)と現実体(寝ている現実のカラダ)の、両方の身体感覚が同時に現れている状態である。脳が、幻体と現実体のどちらの身体感覚を優先したらよいか迷っているという感じだ。そこで、目の前に“手”を示してやることで、脳は目の前にある幻視の手を本物と判断し、手の身体感覚及び運動感覚を、見えている位置にセットし直すのだと私は推測している。

関連ページ 「超B級体験記」より 幻肢&深層記憶


空を自由に飛ぶ方法

空中に飛び出したものの、そのまま落下したり、上手く上昇できなかったり、飛行距離が短かったり…というのは、よくあることだ。なぜ上手く飛べないのか…、それは、我々が何の推進力もなしに、カラダ一つで空を飛ぶというイメージを持っていないからだと思われる。

たとえば、地上を歩くのなら、“足を動かす”“手を振る”というように具体的に何をしたらいいかが明確であるが、“飛行”に関しては実体験がないだけに、何をしたら前に進み、どうしたら上昇できるのか、というようなイメージが皆無である。 よって、上手く飛行するためには、飛行に適した強力なイメージが必要なのだ。

すぐに落下してしまう人は、イキナリ高いところから飛び立たないで、まずはその場に浮いてみよう。高い場所は、体脱に慣れた人でも結構怖いモノである。その場で浮いてみて、自分は「浮けるのだ!」という確証と自信を得た後で、ゆっくり飛び立とう。

上手く上昇できない人は、普段から「これなら絶対飛べる!」と思えるイメージを反復して、体脱中にすぐに思いだし、使えるようにしよう。

たとえば、当サイトの掲示板の書き込みで多いのは、ウルトラマンやスーパーマンなどの超人タイプの飛行イメージだ。子供の頃から見慣れた超人たちと同じポーズで飛行をすると、自由に飛べるという人は多い。あと、箒に乗って飛ぶという人や、足の裏からジェットを出す人、リレーで使うバトンを持って飛ぶ人(理由は不明…)、などなど、人によって、いろんな飛び方、いろんなイメージがある。

要は、どんなイメージでもいいので、自分に適したイメージを見つけることが大事なのだ。

ちなみに私は、ほとんどの場合がグライダーのような風に乗った飛び方で、あまりスピードは出ないし、急上昇も得意でない。足裏ジェットも試してみたが、残念ながらジェットは出なかった…。しかし、だからといって、私は飛行を苦手にしているわけでもない。最近、得意としている飛び方があるからだ。

それは、「あそこまで飛ぶ!」と目標(目的地)を定めて飛ぶことだ。

目標を定めて飛ぶと、その目標がどんなに遠くても、どんなに高い場所でも、たいていは目標の場所に到達することができる。おそらくは、目標の場所を設定することで、飛行ルートや高度、飛行スピードなどが、イメージしやすくなるからだと思われる。

飛行が苦手な人は、ぜひこの方法を試してみよう。

関連ページ 「楽しい体外離脱」より 空を飛ぶ


覚醒防止法

(1) 何もしない

目覚めを防ぐために最も重要なことは、覚醒度を上げないことだ。体脱(明晰夢)はとても楽しいし、何でもできる。しかし、何かをすれば、五感と意識が活性化されるので、必ず覚醒度は上昇して行く。何かをよく見ようとすれば覚醒度UP! 何かを触れば覚醒度UP! 何かを食べれば覚醒度UP!…というように、体脱中の行為はすべて覚醒度UPとなり、その行きつく先は目覚めしかない。

では、覚醒度を上げないためにはどうすればヨイのか。

基本は、“何もしないこと”だ。

体脱しても、何も見ない、何も触らない、何も食べない…というように、体脱中は、できるだけ五感を働かせないことだ。そして、意識を活性化させないよう、思考もあまり働かせず、そのまま眠るぐらいの気持ちでボ〜ッとしていよう。

もちろん、それではせっかくの体脱がちっとも面白くないので、五感は「ここぞ!」という時に使うことが重要である。

体脱初心者であれば、体脱して寝室を見たり触ったりするだけでも満足かもしれないが、ある程度体脱に慣れた人間なら、体脱中の目的や目標があるはずだ。

ならば、体脱しても寝室などには注意を払わず、さっさと外に出よう。移動の際も、周囲の光景を見るのではなく、流れ行く光景を無心で受け流し、目的や目標を発見できたときのみ、思考を活性化させ、五感をフルに使おう。

五感をフルに使えば目覚めは必至だが、それまでに覚醒度の上昇を押さえておけば、ある程度の時間は稼げるので、目的は果たせるはずだ。

(2) 手を見る

目覚めが近付くと、体脱中でも現実体の感覚をチラホラ感じるようになり、目覚めが近いことがわかる。また、そうなると、幻体が動きにくくなることも多い。そんなときは“手を見る”のがお薦めだ。基本的には、カラダが重く、自由に動かせないときに手を見るのと同じ原理で、現実体に戻りかけた身体感覚を、幻体に戻す効果がある。

(3) コマのように回転する

明晰夢研究の第一人者であるスティーヴン・ラバージ氏は、目覚めを防ぐ方法として、夢の中で身体が前後や左右にコマのように回転させるとよいという。こうすることで、夢を見る「レム睡眠」を引き起こす前庭系が刺激されるので、再び「レム睡眠」に戻る事が出来ると考えられている。

参考文献 特命リサーチ200Xより 確実に見たい夢を見る方法を調査せよ!2

 

投稿された体脱法&体脱法リンク

 たのたい掲示板に投稿された体脱法

 体脱法リンク

体外離脱訓練日誌
体外離脱に真摯に取り組む作者の訓練日誌。体脱中の情景と心理を冷静かつ客観的に描写した日誌は、先入観や思い込みのない大変信頼性の高い体験談となっている。HP内に非常に優れた体脱法あり。
 

 ホームへ戻る