Allergy
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Kei.と喘息の歴史 |
喘息とはどんな病気か |
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一番初めは小学生のときでした、正直なところ、もうずいぶん昔の事なのではっきり覚えていません。ただ、変な形のガラス菅のような吸入器をくわえて、吸入をしたことははっきりと覚えています。ガラス管の形はかすかにしか記憶していませんが、それにはゴムか何かのチューブが繋がっていて、多分その先にはコンプレッサーがあったんだと思います。その頃はそれほど頻繁に発作が起こっていた訳ではなかったんですが、発作が起こったら近所の医者に行って吸入をしてました。
ところが、小学生の5年生頃になって、ぜんそくが出なくなりました。50メートル全力で走っても発作は起こりません。小児喘息だから治ってあたりまえと思いました。
中学に入った頃からです、どうも走ったりすると、息が苦しくなりました。そして、ずるずるといつのまにか発作が起こり始めました。ぜんそくが帰ってきたのです。
中学の3年間は近所の医者に通って、アロティックと言うスプレー式の吸入薬をもらってました。体育の授業はほとんど見学してました、特に走るとてきめんに発作が起きるのでだめです、体育館での体操系の授業は結構出てましたが、それでも時々発作が起こって、よく途中で抜けてたように思います。
高校に入ったとき、そこの校医の先生が呼吸器系の専門医だったので、きちんと治療したほうが良いと言われて、専門外来のある診療所を紹介されました。今もそこに通ってます。
始めは1ヶ月に1回通って、飲み薬とアロティックをもらって、ケナコルトと言う薬を注射してました。以前から当時、体質改善と言われていた治療法があるらしいと聞いていたので、それをして欲しいと頼んで始めたのが、減感作(脱感作とも)という治療法でした。これは1・2週間に1度、抗原を皮中注射(ツベルクリンと同じようなもの)して、徐々に抗原抗体反応を少なくするというものです、当時は多くの患者さんがこれをやってられましたが、今ではあまり見かけません。よくは解りませんが、医師によっては非常に批判的な意見を持っている人もいたようです。最近は1ヶ月に1回ぐらいしか行けませんが、今も一応続けています。
減感作については多少の効果はあると思います、これを始めた当初と今とでは、免疫グロブリンE(IgE)の数値は格段に下がっています(それでも正常値と比べると格段に高いですが)。
治療の効果でしょうか、数年後には強い発作はあまり起こらなくなりました、といっても、走ったりはできませんでした。
さて、歳がばれると嫌なのでそれから数年後、としか言いませんが、数年前にマイコプラズマ感染症(肺炎)なんてのに罹りました。
- マイコプラスマ (mycoplasma)
細胞壁を欠く極めて小さな微生物。大きさはウイルス程度。無細胞培地で増殖し、現在では細菌に分類されている。4属約80種が知られており、一部のものは人・動物および植物に病原性を持つ。
- マイコプラスマ‐はいえん (-肺炎)
マイコプラスマ‐ニューモニアの感染による肺炎。原発性非定型肺炎の約40パ-セントを占め、青壮年者の肺炎のなかでは最も多い。発熱・咳・咽頭痛があり、予後は一般に良好であるが、時に諸種の合併症を伴う。
広辞苑第5版より
それまでは減感作及び内服薬と気管拡張剤・吸入ステロイドで治療してきましたが、マイコプラズマをきっかけに、ステロイドと気管拡張剤の点滴をするようになりました。
現在、強い発作が起こる事は2・3年に1度くらい有るか無いか程度です。しかし夜間や早朝には軽い呼吸困難がよく起こりますし、ある程度以上の運動時にも呼吸困難や喘鳴が起こります。
現在は大体2~4週間毎に通院して、HDとスギ花粉の減感作を行い、ネオフィリンとリンデロンを点滴しています。
喘息関連の各薬の処方は次の通りです。
喘息(気管支喘息)の分類としては原因となるアレルゲンが明らかなアトピー型と、明らかでない非アトピー型があります。
喘息の症状は、発作時に起こる呼吸困難と喘鳴、それと運動時などに起こる咳の反復と呼吸困難があります。発作は多くの場合、夜間や早朝に起こりやすい傾向があります。
呼吸困難にも程度がありますが、中程度以上の場合は当然直ちに医療機関において治療を行う必要があります。しかし、軽度の場合は患者自身による治療となりますが、これが結構苦しくて呼吸が荒くなります。自宅などでなら直ぐに気管支拡張剤で治療すればいいんですが、外出時の場合、異常に呼吸が荒いのも変だし、だからと言ってあまり人前で吸入をするのもちょっと厭なものです(もう慣れましたが)。でも変に呼吸が荒いぐらいならあっさり吸入をした方がまだましなので、最近は電車の中などでは早めに吸入をしています。
喘息の発症とさらにその増悪のメカニズムは次のようなものです。
2-1, 8-1が悪循環を繰り返して、症状を更に悪くして行きます。
「診断と治療」vol.89, No.12 2001. 特集≪気管支喘息の最新の診断と治療≫ 東京、診断と治療社、p.2133.と、 「medicina」vol.37, No.2 2000. 今月の主題 ≪アレルギー診療の実際≫ 東京、医学書院、p221.に、これを図式化したものがあるので参照してください。
次回更新に続く。
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