三月書房HOME販売速報総目次三月書房販売速報[090]


e-mail 版 三月書房販売速報(仮題)
旧号合冊 第9冊[81〜90号]
通巻081号 2005.07.20発行 通巻086号 2006.04.18発行
通巻082号 2005.09.20発行 通巻087号 2006.06.22発行
通巻083号 2005.11.15発行 通巻088号 2006.08.06発行
通巻084号 2005.12.31発行 通巻089号 2006.09.28発行
通巻085号 2006.02.21発行 通巻090号 2006.11.28発行
※各号の最終版を一部修正して掲載しました
  ※非営利目的の転送は歓迎します
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三月書房販売速報[090]
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2006/11/28[08-06-90]  (c)SISIDO,Tatuo    

     e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 090号
     
      ※いちおう出版業界向けに制作してます※
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[#01] 最近売れてるような気がする本(順不同)

 ◆「(歌集)けむり水晶」栗木京子 角川書店
 ◆「(歌集)甘雨」高野公彦 柊書房
 ◆「高野公彦の歌」小島ゆかり 雁書館
 ◆「嵐電」うらたじゅん 北冬書房
 ◆※「天野忠随筆選」山田稔・選 編集工房ノア
 ◆「思想とはなにか」吉本隆明/笠原芳光 春秋社
 ◆「生涯現役(新書)」吉本隆明(聞き手=今野哲男) 洋泉社
 ◆「アリーナ2006(第3号)」中部大学国際人間学研究所 人間社
 ◆※「アナキズム8号」吉本隆明ほか アナキズム編集委員会 
 ◆※「アナキズム・カレンダー2007」アナキズム文献センター
 ◆「1968年(新書)」糸圭 秀美 筑摩書房
 
   ※印の本につきましては、ブログ「三月記(仮題)」に該当記事が
    ありますから、そちらもお読みください

   
[#02] これから売れそうな気がする本(順不同)

 ◆※「杉浦茂傑作選集 怪星ガイガー・八百八狸」青林工藝舎※入荷済
 ◆「思想のアンソロジー」吉本隆明 筑摩書房
 ◆※「加藤一雄の小説」用美社 
 ◆「火打ち箱」高野文子/赤木かん子 フェリッシモ出版※入荷済
 ◆「秋の日は釣瓶落とし」岡崎京子 双葉社※入荷済 
 ◆「(歌集)二〇〇六年水無月のころ」岡井隆 角川書店
 ◆「わかりやすい現代短歌読解法」岡井隆 ながらみ書房※入荷済
 

[#03] 昨年の吉本本の売上げ(2005/01-12)

   これも昨年のデータですが、紙の「販売情報(仮題)」が出せそうに
   ないので、記録の連続性を保つために遅ればせながら掲載しておき
   ます。
   
   なんと言っても圧倒的に売れたのが2月に出た
   「中学生のための社会科(市井文学)」で、年末までに143冊も売れ
   ました。これは〈吉本〉本としては近年の最高記録です。こんなに
   売れたのは市井文学という新しい出版社の第1弾だったため、通常
   ルートでは流通していなくて、直接仕入れなくてはならなかったか
   らです。書評などが出て世間でも評判になってからは、他の書店か
   らの問い合わせをたくさん受けたました。この市井文学の第2弾はあ
   の植草センセのマトモそうな著書ですが売れたのでしょうか?うち
   は仕入れていませんが…。
   「ウエクサ・レポート 2006年を規定するファクター
   
   「吉本隆明『食』を語る(朝日新聞社)」は3月に出て、年末まで
   に51冊の売上。
   「幼年論(芹沢俊介との対談本 彩流社)」は6月刊で、同52冊。
   「時代病(高岡健との対談本 ウエイツ)」は7月刊で、同56冊。
   「子供はぜーんぶわかってる(批評社)」は8月刊で、同61冊。
   「13歳は二度あるか(大和書房)」は9月刊で同64冊。
   「吉本隆明資料集(猫々堂)」は43集から51集までの9冊が発行さ
   れて、どれも30冊前後の売上。
   「吉本隆明全講演ライブ集(吉本隆明全講演CD化計画)」は、通巻
   11巻から13巻までの3冊が発行されて、どれも25冊程度の売上。

   ほかに吉本氏が寄稿された本や雑誌類、および新装版や復刊本、文
   庫化などが数多くありました。また店の商品にはならない新聞記事
   や内容見本、そしてウェブサイトの記事にいたるまで、わかる限り
   すべての〈吉本〉本の情報をメルマガにして配信しています。その
   読者の方々が通販で購入もしてくださるので、どこでも買える本で
   も10冊〜20冊、そして、よその店ではほとんど買えない本なら50冊
   以上売れることも珍しくありません。たとえばこの号の[#01]に挙げ
   た「アナキズム8号」には吉本氏の40年前の未刊行講演が資料とし
   て収録されているのですが、通販の予約だけで40冊以上あり、初日
   の発送作業はちょっとたいへんでした。
   メール版「<吉本隆明>本 新刊のお知らせ」のバックナンバーは
   こちらでお読みください。定期購読も受け付けております。

   以上をお読みいただくと〈吉本〉本の売れ行きは好調のように見え
   るかもしれませんが、じつのところ地べたでの売上げはやや落ちて
   います。上記の新刊は50冊〜60冊売れているわけですが、どれも通
   販が20冊ほど含まれているわけですから、地べただけなら30冊〜40
   冊ということになり、まったく通販していなかった1990年頃よりも
   3割位は落ちているようです。


[#04] <天に唾する>京都の書店のうわさ(その52)

  ○四条通花見小路の「祇園書房」が10月14日に閉店されました。その
   日の朝日夕刊にカラー写真つきのかなり大きな記事が載りましたが、
   どうも新聞記者はジャズ喫茶や本屋が好きな人が多いようで、他業
   種の場合よりも閉店を惜しむ記事の扱いが大きいようですが気のせ
   いでしょうか。
   詳しくはブログに載せましたからそちらをごらんください。
   その後、地元の商店街有志が、別の場所で「祇園書房」の再開店を
   企画中とのうわさを聞きましたが、これはいまのところ未確認です。
   
  ○来年の2月末で閉店する京都駅前の「近鉄百貨店」のテナントの
   「ソフマップ」はアヴァンティの5階へ移転することになりました。
   6階のブックセンターのみは繁昌してましたが、5階以下はさえな
   かったので、これで少しはましになるでしょう。売場面積2000平米
   で年間売上げ35億円の予定だそうです。「近鉄百貨店」の「旭屋書
   店」がどうなるのかはまだ発表されていないようですが、もしも全
   館を買い取った「ヨドバシカメラ」のテナントにならないようなら、
   さしあたっては「アヴァンティ・ブックセンター」の一人勝ちにな
   りそうです。
   
   
[#05] 雑、雑、雑、…
 
  ○今年も「恵文社冬の大古本市」(2006.12.26-2007.1.15)に混ぜても
   らうことになりました。ぼちぼち出荷品を選んで値付けをしなくて
   はなりません。前回は8割程売れてけっこうでしたが、今年は古書
   価の値崩れが著しいようなので、かなり弱気にな値付けになりそう
   です。しかし、プロの古書店の古本まつりなどとは、微妙に客筋や
   人気本が違うような感じもあり、正直なところまだあまりよくわか
   りません。詳しくはこれもブログをごらんください。
   
  ○先日、小生の留守の時に公安?の刑事がさる雑誌についての聞き込
   みに来たのですが、仕入れ担当者が留守だからわからないと返答し
   たそうです。その雑誌というのは書籍コードでふつうに流通してい
   るもので、一見したところ市民運動的な定価500円の小冊子です。
   うちは頼んでいないにのに毎号日販から3冊入荷し、ぜんぜん売れな
   いので定期配本を止めようとしているのですが、うまくいかないの
   でほったらかしにしています。この雑誌の内容や発行所にはまった
   く関心がありませんが、刑事は資金源になるとかいうようなことを
   つぶやいていたそうです。小生が店番していたら、その刑事に、こ
   んな雑誌は絶対に儲からないので資金源どころか持ち出し確実だと
   教えてあげたのですが。A5判114頁でグラビア頁付き、そして入り広
   告はゼロです。これを取次ルートで配布して利益が上がるのなら、
   出版ほど楽な商売はないでしょう。しかし逆に考えると毎号の赤字
   をだれかが負担して13号まで出ているのですから、(政治的にでな
   く資金的に)怪しいといえば怪しいような気がしないでもありませ
   ん。
   
  ○ブログ「三月記(仮題)」はやや投稿のペースが落ちて、2〜3日に
   1回程度になってますが、ページビューは少しずつは増えているよ
   うです。新しい記事を載せた日は訪問客400名強、ページビュー1300
   位です。ただしもちろんその半分くらいは検索ロボットとRSSリー
   ダーのようですが。それから地味に貼っているアドセンスはほとん
   ど金にはなりませんが、アフリエイトと違って最初に申し込めばあ
   とは一切手間がかからないので楽ちんです。これは儲けることより
   も、どんなシステムなのか知りたくて貼ってみたのですが、記事内
   容に合わせたらしき広告が並んでいてなかなか面白いものです。時
   々クリックしてみたくて仕方のない広告が載るときがあるのですが、
   自分でクリックするのは契約違反なので見ることができなくて、そ
   れがちょっと残念です。
   
====[受贈本 勝手に御礼広告]========================================
  
  書店員タカクラの、本と本屋の日々。―…ときどき育児
    
    高倉美恵・著 定価1300円+税  書誌侃侃房
    
   ※これを読むと本屋商売もなかなか楽しそうな感じですが、おそら
    くこの著者は不動産屋であれ区役所であれ、どこで働いてもきっ
    と楽しんでしまえる、幸せな性質の方なのでしょう。
    
   ※うちの店のウェブサイトを推薦していただいてます。
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この「販売速報(仮題)」はe-mailの性質上,簡単に改訂することができ
ますが、その度に全読者に送信するのは、お互いに煩わしいので、最終版
をおよそ1ヶ月後にHPに掲載します。

   ◆1998/11/27 創刊準備号(通巻01号)発刊
   ◆「バックナンバー(01〜89号)」はHPにて公開中です。
    
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