三月書房HOME販売速報総目次三月書房販売速報[084]


e-mail 版 三月書房販売速報(仮題)
旧号合冊 第9冊[81〜90号]
通巻081号 2005.07.20発行 通巻086号 2006.04.18発行
通巻082号 2005.09.20発行 通巻087号 2006.06.22発行
通巻083号 2005.11.15発行    
通巻084号 2005.12.31発行    
通巻085号 2006.02.21発行    
※各号の最終版を一部修正して掲載しました
  ※非営利目的の転送は歓迎します
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三月書房販売速報[084]
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2005/12/31[07-06-84]  (c)SISIDO,Tatuo     

     e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 084号
     
      ※いちおう出版業界向けに制作してます※
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※ただいま、31日午後11時59分です。お読みになるのは新年でしょうが、
 発行は2005年です。正月早々不景気なメルマガですみません。

[#00] 今年もけっこう不景気でした。うちは昨年に続いて今年も売り上げ
   が落ちてます。それまでの10年は上がり下がりはあったものの、ほ
   ぼ横ばいといったとこでしたが、この2年で2割以上落ちました。
   もっともそのうちの1割は、こちらの都合によって営業時間を短縮
   したり、配達をほぼ全廃したりして、あえて落としたようなもので
   すから、実質的には1割強の低下でしょう。それに、10年前に比べ
   ると、特価本や直取り引きの増加によって、利益率が確実に上昇し
   ていますから、粗利益の低下はさほどでもありません。来年もこの
   程度の不景気さですめばよいのですが、税や年金などの負担が増え
   る一方ですからもっと悪くなるでしょう。いまさら税収を少々増や
   したところで、財政破綻をほんの少し先延ばししているだけのこと
   です。いずれ国債が暴落し、ハイパーインフレになることは避けら
   れそうにありませんが、だらだら先延ばしをされると、社会を覆う
   閉塞感は高まる一方ですから、早いこと破綻してくれたほうが、すっ
   きりするような気がしないでもありません。日本人はもともと二宮
   尊徳的な復興再建は得意なので、立ち直りは早いはずです。どうせ
   消費税が大幅アップするのなら、先延ばしのためでなく、再建のた
   めになら、少しは納得できるのではないでしょうか。
   今年はアマゾンのマーケットプレイスとか、ヤフオフにちょっと手
   を出してみましたし、年末には恵文社の古本市にも混ぜていただき
   ました。このように、景気のよいところに便乗させてもらって、来
   年もなんとかやって行きたいと思ってます。
   
            
[#01] 最近売れてるような気がする本(順不同)

 ◆「ディオニュソスの美学」高橋巌 春秋社 
 ◆「現代詩手帖11月号:特集・岡井隆来るべき詩歌」思潮社
 ◆「観察と素描」中井久夫 みすず書房
 ◆「吉本隆明の東京」石関善次郎 作品社
 ◆「(歌集)ひたかみ」大口玲子 雁書館
 ◆「詩人たち ユリイカ抄」伊達得夫 平凡社(ライブラリー)
 ◆「半日半夜」杉本秀太郎 講談社(文芸文庫)
 

[#02] これから売れそうな気がする本(順不同)

 ◆「人名字解」白川静ほか 平凡社
 ◆「(歌集)百万遍界隈」永田和宏 青磁社※入荷済み
 ◆「幾度目かの最期」久坂葉子 講談社(文芸文庫)※入荷済み
 ◆「現代思想の遭難者 二度目の遭難」いしいひさいち 講談社
 ◆「Coyote No.9」スイッチ・パブリッシング※発行済み
 ◆「やられた! 猟盤日記」戸川昌士 東京キララ社※入荷済み


[#03] <天に唾する>京都の書店のうわさ(その46)

  ○烏丸丸太町角の「アオキ書店」が年末に廃業されました。この店は
   60年代には京都書院、葵書房、オーム社、大垣書店、ナカニシヤ書
   店などと共に、京都市内を代表する書店のひとつでしたが、90年代
   半ばに3階建ての書店ビルを丸ごとマクドナルドに貸し、自らはそ
   の西側に隣接の自転車置き場に移転するという、きわめて合理的と
   思えるリストラ策をとられました。今回はさらにその書店も閉めて
   しまわれるわけですが、マクドに貸してるだけで十分なので、むか
   しのようには儲からなくなった書店をあえて続けることもないとい
   うことなのでしょう。閉店跡は賃貸希望者多数にもかかわらず、
   住居専用にされるといううわさです。
   これで丸太町通りのこのあたりに残る新刊書店は、府庁前の新月書
   房だけになりました。烏丸通りの南方面は三条通角に大垣書店がで
   きましたが、北は北大路通西入るの大垣書店までまったく見あたら
   ないようです。
   
  ○ブックカフェというのがちょっとしたブームのようですが、一度も
   入ったことがないのでよくわかりません。そもそも、単独では成り
   立ちにくくなっている、書店と喫茶店を組み合わせても商売になる
   とは思えないのですが。
   最近出た「ブックカフェものがたり(幻戯書房)」を読んでみると、
   本については、販売する店と閲覧だけの店と、その両方を兼ねる店
   があるようでした。カフェについては簡単な喫茶メニューのみの店、
   酒類も出す店、食事メニューもある店などいろいろあるようでした。
   イベントを催したり、ギャラリーを併設したり、雑貨類を売ったり
   している店もあるようです。ようするにカフェが主体で、客寄せに
   読み物を充実させるか、書店の売り上げ不足を利益率の高い飲食で
   補うかというあたりが基本線で、うまくいけば相乗効果が期待でき
   るということのようです。
   この本に取り上げられている京都の店は
   「ミハス・ビトゥー」祇園石段下の南方にあり、雑貨も売る絵本カ
   フェらしい。雑貨は売り物だが、絵本も売っているのかどうか不明。
   「カフェ・ビブリオテック・ハロー!」二条通柳馬場東入る。飲食
   物がたいへん充実しているようだが、たくさん揃ってるらしい本を
   売ってるのか閲覧させてるだけなのかは不明。ここはうちの店の西
   二百メートルくらいなので、そのうち行ってみるつもり。
   「グリル・カフェ猫町」一乗寺築田町。ここも本を売ってるのか、
   閲覧だけかは不明。
   
   
[#04] 「恵文社 冬の大古本市」へ出品中です

   前号でお知らせしましたように、急な思いつきでしたが、恵文社一
   乗寺店
の古本市に無事参加できました。前の2回は見学に行けてな
   かったので、ぜんぜん様子がわからず、軽い気持ちで参加を申し込
   んだのですが、15号の段ボール箱で10杯くらいは出して欲しいと言
   われてその量にちょっと驚きました。なんとか期限までに20キロ詰
   め8箱を出荷しましたが、なかなか売れ行きがよいそうで、追加も
   1箱送りました。
   出荷したのは店の売れ残り(これは主として消費税以前の返品不能
   品)と、実家に積んであった読まなくなったもの(絵本、児童書、
   雑誌、小説など)と、リブロポートなど消えた出版社の特価本少々
   といったところです。
   値付けは某古書店氏に少し教えてもらいましたが、大部分はネット
   で検索しました。ISBN無しのが多いためアマゾンはほとんど役
   に立たず、「日本の古本屋」をメインに検索しましたが、ヤフオフ
   落札価も少し調べました。その結果、数百円で出荷しようとしてい
   た「こどものとも」の柳原良平に8000円の高値が存在することがわ
   かり出荷をとりやめたりもしましたが(これはいずれヤフオフに出
   す予定)、ほとんどの本は「日本の古本屋」の最安値よりも数割安
   くしておきました。それでも古書店に買い取ってもらうよりはかな
   り高いはずです。もちろんあくまでも売れたらの話ですが、過去の
   実績では7割程度は売れているそうですから、終了後の決算が楽し
   みです(お金もですが店や家が片づくのがうれしい)。目立つ汚れ
   をある程度落とす作業もめんどうでしたが、ついつい時間を食った
   のが、古雑誌などに読みふけってしまうことでした。たとえば「話
   の特集」の1971年のある号には、生田耕作さんの過激な大岡信批判
   が載ってました。たしかこの批判のおかげで人文書院の「ブルトン
   全集」が刊行半ばで途絶したような記憶がありますが、このころの
   生田氏による同業者の翻訳批判は、野次馬としては最高に面白い読
   み物でした。余談ながら、二見書房の「バタイユ全集」の伊東某氏
   による訳があまりにもお粗末なことにあきれられて、自分なら少し
   はましな訳ができると(あてつけ気味に)自費出版され、ついには
   あの「サバト館」もはじめられました。また、国書刊行会の「セリー
   ヌ全集」では監修者でしたが、版元が選んだ下手な訳者の一人と殴
   り合って歯を折られたこともあると聞いてます。
   それはともかく、この大古本市は1月9日まで(元旦のみ休業)開
   催されてますから、ぜひ行ってみてください。
   

[#05] 雑、雑、雑、…

  ○「早稲田文学」がフリーペーパーになりました。ちかごろは売った
   ことがなかったので、月刊だったのか休刊してたのかすら知りませ
   んが、元商業誌だった文芸誌の無料化は初でしょう。宣伝チラシに
   は「本邦初(?)全国版文学・思想系フリーペーパー」とありました。
   どうせ売れないのだから流通経費をかけるよりも合理的ということ
   なのでしょう。ぜんぜん広告が入っていませんが、結局のところは
   大学の広報誌のようなものなのでしょうか。うちにも20冊届きまし
   たが、無料なのですぐになくなりました。リクルート等の情報誌類
   は次々にフリー・マガジンになりつつあるようですが、ほかの文芸
   誌が続くとは今のところ思えません。しかし、時刻表や株雑誌や地
   図類や事典類がどんどん紙離れしつつあるように、書店ルートから
   消えて行くであろうコンテンツは増える一方でしょう。
   早稲田文学のサイトはこちら 
      
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この「販売速報(仮題)」はe-mailの性質上,簡単に改訂することができ
ますが、その度に全読者に送信するのは、お互いに煩わしいので、最終版
をおよそ1ヶ月後にHPに掲載します。

   ◆1998/11/27 創刊準備号(通巻01号)発刊
   ◆「バックナンバー(01〜83号)」はHPにて公開中です。
     
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