京湯葉と湧き水

京都三大名水  染井・縣井・醒井
 桓武天皇によって平安京が築かれる以前、山背国葛野(やましろのくにかどの)と呼ばれていた七世紀の時点でも、まだ無数の河川と泉に覆われた巨大な湿地帯でした。京都人は、その出発点から水と共にあり潤い・戦い、いずれにせよ深く関わらざるを得なかったのです。
 今、京の町のあちこちに美味しい湧き水が流れています。京都人の味覚がこの湧き水を母とし豊な土壌と水に恵まれて育った野菜や、水の味がそのままでる豆腐や京湯葉を育てました。

あふれ出る清水

 染井
梨木神社
梨木神社
京の萩の宮  梨木神社  染井
京都御所の東辺に隣接して「梨木神社」があります。平安時代の藤原良房の屋敷跡で染殿と称し、その昔、御所での衣装を鮮やかに染めた井戸と伝えられています。朝夕、参内する公卿たちが途中、喉を潤したのかもしれません。
 今、染井に、ポリタンクに水を汲む板前さんやお抹茶の味がちがうと話すお母さん、多くの市民がやってきます。ほっこりとした夕餉のお茶は、きっと美味しいことでしょう。
京湯葉とまろやかな水
まろやかな湧き水が、京の伝統とともに、自然の恵み溢れる「食」や「味へのこだわり」をはぐくんできました。
 豆腐や湯葉は、繊細・淡白な味が水によって微妙に変わってきます。この豊な湧き水が、豆腐・京湯葉そして日本料理の基本である京料理の発展を促す一因だったのでしょう。

史跡 神泉苑 平八

 小野小町が歌を読み、静御前と義経が初めて出合った「平安京最古の史跡・神泉苑」
 延暦十三年(794)桓武天皇が平安京の造営にあたり、大内裏の南の沼沢をひらいて設けられた苑池であり、常に清泉が湧き出すことから「神泉苑」と名づけられました。湧水をやめず手がつけられかった平安京大内裏の中央部の泉水池を、秦氏が当時の文明の粋を集めて風景式庭園に仕立てあげました。
 爾来千年にわたって小野小町が美しさを歌に詠み,空海が降雨祈願を奉じ、後白河さんの頃に祗園祭の縁起が生まれ、静御前と義経が出会った神泉苑は、水の都たる京の歴史そのものといってよいでしょう。
 この御池に法成橋という赤い橋があります。真面目な願いを一つして橋を渡り、善女竜王社にお願いすると叶うと言われています。

神泉苑 平八

神泉苑 善女竜王社

神泉苑

神泉苑 
 この門をくぐると、目の前に萌える緑と、渾渾と湧き青く澄んだ泉池が広がります。ここが都会の真ん中ということを忘れてしまいそうす。しばし静寂の中に身を置き,毎日の忙しさや悩み疲れた心を解き放ち、悠々とおよぐ美しい鯉に見惚れていました。 広大な御池の中の島にあるかわいいお社。毎年大晦日にきたる、新年の恵方を向いて回転する興味深い史跡です。     「ことわりや 日の本ならば照りもせめ さりとてはまた天が下とは」         小野小町  静かな池の水面を見ていると突然大きな鯉が,バシャと水しぶきをあげ高く気持ちよさそうに跳ねました。             
「名月や 神泉苑の 魚          躍る」
         蕪村 

祇園平八 ご主人

湯葉尽くし料理

祇園平八 料理長
 生湯葉の刺身 
 "はんなりとした京の美味”です。
 湯葉包みの煮物 
 白身魚・うなぎ・ゆりねなど旬の素材が湯葉に包まれ、吸い地のまろやかさで、よりいっそう美味しさを増しています。

白妙鍋
 豆乳しゃぶしゃぶ鍋「鯛・生麩の雲丹添え・京野菜・しめじ」
 大豆の甘く深い香りは、新鮮な鯛とともに口の中でとろけていきます時に表面にできる湯葉といっしょにいただくと、なお美味しい!
 京湯葉は、京料理の手法とともに古都の伝統の中でつちかわれた味です。季節を彩る旬の食材とマッチし、素材そのものの形を変えたり潰したりすることのない“あえかな味”を「お客さまに楽しんでいただけたら。」 と料理長。料理長の瞳にかなった山海の幸は、今宵もわれわれを惹きつけるのです。

海老の湯葉巻き
 海老の東寺揚げ (抹茶塩添え)
 湯葉で包んだり、巻いたりして揚げたものを東寺揚げと呼びます。
 湯葉を三つ葉でくくってあるその彩りも、海老の赤に映えて趣があります。海老と湯葉が香ばしく、海老の美味しさが抹茶塩でいっそう引き立ちます。

豆乳の茶碗蒸
 汲み上げあんかけ茶碗蒸し
 豆乳のほのかな甘味が、だしの旨みと溶けあい絶品!天然な素材からしかとらない"こだわり”のだし、秘伝の薄味でこくのある上品な美味しさです。その余韻がのこります。汲み上げ湯葉のあんがかけてあり、まろやかさをましています。

うなぎの湯葉巻き焼き
 うなぎの東寺焼き(湯葉包み焼き)
いくらをオクラとレンコンで巻いたものが、添えてありました。
 うなぎを湯葉で巻いた焼き物です。土用の丑の日にぜひとも味わいたいお料理です。

汲み上げ湯葉と湯葉巻き寿司
八寸
汲み上げ湯葉雲丹添え  湯葉のほのかな甘味と雲丹の潮の香が合わさって、お口の中から幸福感が広がります。こんなに美味しくいただけるとは知りませんでした。料理長に感謝です。
生湯葉の木の芽寿司 三つ葉と木の芽の香が、初夏の膳に爽やかさを運びます。
山桃・あまご・川海老 山桃・あまご・川海老は、山に囲まれた水の都・京ならではの自然の恵みです。
史跡 神泉苑 平八

〒604-8367
京都市中京区二条城南側
電話075-841-0811 FAX075-801-5131

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神泉苑の地図
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