今朝も7:00に朝食をとった後、―1度の寒さの中を、北京中心部にある
故宮の見学に出かけました。今日は岩手県の高校生と一緒のバスで、お互いに、自己紹介や
歌を歌いながら楽しい車内となりました。故宮は回りを10m以上の高さの壁に囲まれ、国
王のカラーである黄色の瓦を用いて、落ち着いたしかも威厳のある雰囲気を持っていました。
600年も前に、皇帝の暗殺を防ぐ目的で地下10mもの厚さに敷かれた煉瓦や防火用の多くの
巨大な水瓶の説明を受け、部員たちは感心しながら聞き入っていました。
故宮を後にして、閉幕式典のある北京航空航天大学体育館に向かいました。今日は日中両
国の政府首脳が出席するとのことで、厳戒態勢のため、部員一人一人に閉幕式典の招待状
が渡されました。この招待状がないと入場できません。
式典は3:00から始
まり、中国全土に向けて生放送でテレビ中継されました。日本の福田康夫前総理大臣、中
国の温家宝首相の入場の後、オープニングの歌と踊りが華やかに繰りひろげられました。
そして、中国中央電子台の人気キャスターの男性と女性が「日本の芥川高等学校和太鼓部
による演技です。ではどうぞ!」と呼びかけると和太鼓のセッティングがはじまり、トッ
プバッターで「大太鼓・秩父屋台囃子」をメドレーで演奏しました。演奏が終わると会場
が拍手で埋め尽くされました。
式典は仮面の早変わりを見せる四川劇やアクロバティックな少林寺拳法の演技等もあり、
大いに盛り上がりました。和太鼓部員は演奏が終わるとすぐに控え室で太鼓の梱包作業に
取りかかりました。1時間ほどの閉幕式典でしたが、和太鼓の演技の評価は高く、目標は
十分達成できたと思います。
閉幕式典が終わると、交流年閉幕パーティの行われる人民大会堂へ、パトカーの先導で26
台のバスを連ねて移動します。北京市はこの500名の日本訪中団を短時間で移動させるため、
徹底した交通規制を行い、他車線の渋滞をよそに、バスの車列は一気に市内を走り抜けました。
夜7:00過ぎから、厳戒の人民大会堂で招待会が始まり、とてもおいしくてしかも手の
込んだ中華料理が出され、部員たちは「ハオチー!(おいしい)」と言いながら食べてい
ました。招待会が終わってホテルに戻ったのは夜9:30を過ぎていました。部員たちは
明日の朝早く天津へ向け、出発するので、今日の夜中12:00までにホテルにスーツケ
ースを預ける作業をしました。結局みんなが眠りについたのは12;00過ぎでした。