ホーム | プロフィール | 間歇日記 | ブックレヴュー | エッセイ | 掌篇小説 | リンク |
← 前の日記へ | 日記の目次へ | 次の日記へ → |
2003年1月下旬 |
平成15年1月29日
通知人:極東神泉會(株)
回収篝 担当 東
<< 最 終 告 知 >>
あなたの利用した、インターネット・アダルトコンテンツ利用料が未だ
に確認できません。
これまで、再三連絡を試みてきましたが、誠意ある回答も示されません
でした。
当社としましては、これ以上入金をお待ちする訳にはいきません。
つきましては、ここに最終的な和解案を示し、これでも尚、入金なき時は
断固たる態度で望む所存です。
その際は、メールアドレス、電話番号、IPアドレス、その他サーバー
に保管されているログの開示請求を貴方がお使いのプロバイダに行い、住
所、氏名(本名)、勤務先等を調査し、回収にうかがいます。
当社は貸金業規制法の対象となる、いわゆる「金融業者」ではありませ
ん。
従いまして、「夜21時から翌朝8時までの督促禁止」「威圧的態度の禁
止」「大人数での自宅・勤務先への訪問の禁止」等々の法律的制限は一切
ありません。
よって、いかなる手段を持ってしても、利用代金・延滞利息・督促費用
の回収を実行いたします。
回収のため、あなたの自宅・勤務先に当社の回収担当が行った場合には、
交通費・宿泊費も追加請求いたします。
当社もそこまでするのは本意ではありませんので、期限までに入金され
るように、お願いいたします。
尚、これは最終的な勧告であり、また、当社人員の対応による時間的損
失等の理由からメールでのお問い合わせは受け付けておりません。
問題解決をお望みなら、至急下記要領にてお支払い願います。
○振込先
三井住友銀行 高円寺(こうえんじ)支店 普通口座 XXXXXXX ← 【冬樹註:一応伏せとこう】
○入金額 ¥74,500−
(上記内訳)
サービス利用代金=¥65,000
延滞利息======¥9,500
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
合計金額=====¥74,500
○入金期限
平成15年1月31日(金) 午後2時
「¥74,500」って金額が、じつにハンパで愉快だ。十万円ジャストなんてのより信憑性(?)があるというわけだろうな。『第四間氷期』(安部公房、新潮文庫)に、胎児を七千円で買い取る怪商売が出てくるけど、あれを連想しちゃったよ。七千円って値段が微妙にリアルで、たしかそういう描写もあった。「極東神泉會」の「會」がまたいいね。「会」よりもたしかに字面がおどろおどろしい。けど、もう少しましなことに頭使わんか? 極東神泉會の方々(?)には、とりあえず、『第四間氷期』をお薦めしておくとしよう。
【1月29日(水)】
▼イーレッツがまたやった。パソコンの駆動音を静かにする商品だそうだ。パソコン静穏化キット「駆動静か」――って、これ、本人や事務所に許可取ったのかなあ。商標権がどういうふうになるのか興味のあるところである。それにしても、いっぺん聞いたら忘れられん商品名だ。というか、これって、商品名を先に思いついて、わざわざこういう商品を出したようにしか思えないのだが、だとしたら、つくづくすごい会社だねえ。
【1月27日(月)】
▼最近しょっちゅうテレビに出てくるラエリアン・ムーヴメントの連中を指して、母がいったいあいつらは何者だと訊く――
おれ「宇宙人が遺伝子工学(っつってもわからんかもしれんなあ)で地球人を造ったと信じてる宗教の人や」
母「その宇宙人は誰が作ったんや?」
ふつー、そう思うわなー、やっぱり。
【1月25日(土)】
▼牧野修さんの日本SF大賞受賞(受賞作『傀儡后』)を祝う会に大阪まで出かけてゆく。面子はといえば、主賓はもちろん牧野さん、我孫子武丸、おがわさとし(ファンサイト)、喜多哲士、北野勇作、小林泰三、菅浩江、武田康廣、田中哲弥、田中啓文、野尻抱介、林譲治、ふじいくらいか、藤木稟、堀晃、藤原ヨウコウ(敬称略)というものすごい顔ぶれである。ようまあ、関西にこれだけ才人がおるなあ。どうやらおれは、とてつもなく幸運な時代に関西に住んでいるらしい。おれとしては参加費とは別に木戸銭を払いたいくらいだ。払わんかったけど。
せめて木戸銭の代わりにと、牧野さんにお祝いの品を手渡す。ガメラの肉(ほんとうにそういうのを売っている)とウルトラマンの人形、受賞作に因んでハウスのゼリーである。われながらアホや。
打ち合わせたわけでもないだろうと思うが、ふと気がつくと、堀さん、北野さん、牧野さんの席がこの順番で並んでいた。日本SF大賞受賞者オンパレード、しかも第一回受賞者と最新の受賞者がいる。ほんまにすごい顔ぶれやなあ。
このような面子の飲み会でなにが話されたかというと、世界の平和にいろいろと影響があってはいかんので詳しくは語らないが、北野勇作さんがなんでもかんでも「犬に換算すると……」と犬に換算していたくらいにものすごい話であった。さすが、“日本の椋鳩十”である。田中哲弥さんは、なにやら最近マフェトン理論とやらに基いて体内に“エアロビックベース”なるものを構築したらしいのだが、そのエアロビックベースを早う口から出して見せろと北野さんにせがまれていた。なんかよくわからんが、エアロビックベースとやらは、式神みたいなものらしい。
妙に安上がりの一次会(要するに、おしゃべりが面白すぎて、みなものを食うのも忘れているのである)のあと、マンガカルテットほか男ばかりでカラオケに繰り出す――が、全然唄わず、ひたすらしゃべるのであった。どんな話が交わされていたのか、宇宙の平和にいろいろと影響があってはいかんので詳しくは語らないが、北野勇作さんがなんでもかんでも「犬に換算すると……」と犬に換算していたくらいにものすごい話であった。どういう流れであったか、妙にウンコの話が多かったような気もする。
【1月22日(水)】
▼突如、カエルのクローンを作る団体というのを思いつく。はい、みなさん、ご一緒に――カエリアン・ムーヴメント。
あのブリジット・ボワセリエ博士の顔を見ていて思いついたというのは内緒だが、それにしても、宗教団体のエラいさんというのは、どうしてああいうふうに人相風体まで、いかにも“それらしい”のだろうか。いつも不思議に思う。元はふつうの人だったのが宗教団体のエラいさんをやっているとああいうふうになるのか、ああいうふうな人しか宗教団体ではエラいさんになれないのか、さて、どっちだろう? 名前まで、なにやら“それらしい”。ブリジット・ボワセリエ。京都風の関西弁みたいである。「いややわ、そないぶりじっとしてたらぼわせりえ! どやさ!」ってなんのことかよくわからんが、なんとなく京都風関西弁らしいとはわかる。菅浩江さんとか市田ひろみとかが使うような由緒正しい京都弁とは別に、大阪弁や神戸弁とはあきらかにちがう京都風の関西弁というのはたしかにあり、長年京都市のはずれに住んできた経験から言うと、そっちをしゃべっている人のほうが多数派である。今いくよ・くるよがしゃべっているようなのがそうだ。おれの母親も同じような言葉でしゃべる。あれ、なんの話だっけ?
ま、とにかく、“らしい”名前だよなあ、ブリジット・ボワセリエ。案外、本名はジェーン・スミスみたいなインパクトのない名前で、あれはドスを利かすための芸名だったりしてな。
↑ ページの先頭へ ↑ |
← 前の日記へ | 日記の目次へ | 次の日記へ → |
ホーム | プロフィール | 間歇日記 | ブックレヴュー | エッセイ | 掌篇小説 | リンク |