学芸出版社

 

2010年/学芸セミナー記録

ドイツの地域再生戦略 コミュニティマネージメント

室田昌子 氏

文化交流拠点に併設されている
カフェギャラリー(室田昌子撮影)
 

2010年9月22日東京セミナー


趣旨

 日本にさきがけて都市の縮小、地域の衰退に見舞われたドイツでは、サスティナブル社会を目指して、「社会都市」という事業が全国に広がっています。
 それは、地域社会の社会関係を強化することを第一ステップとして、国、州、自治体、地域住民、市民団体、地元企業をあげてパートナーシップを組み、まずコミュニティ・エンパワメントに取り組む事業です。併せて、社会面や経済面、環境面などのソフト・ハードの取り組みを行い、公的資金、市民団体や教会、企業の資金もあわせ、総合的に進めている点が特徴です。
 また地域には密着した拠点としてコミュニティ・ビューローが設けられ、コミュニティ・マネージャーとして、建築や都市計画に強い専門家と、コミュニティや教育、経済に強い専門家がペアで派遣されています。
 国情は異なるりますが、こういった点で大いに参考になると思い、『ドイツの地域再生戦略 コミュニティマネージメント』という本にまとめて頂きました。
 また、この機会に室田先生においでいただき、セミナーを行いました。
学芸出版社編集部 前田裕資


室田昌子(むろたまさこ)氏略歴

東京都市大学環境情報学部准教授。博士(工学)。専門は、都市再生、市街地再生、都市計画、住民参加論。(株)三菱総合研究所、その他民間研究所、(財)運輸政策研究機構にて、都市開発、事業運営、コミュニティ、住宅問題、ドイツの都市計画制度の研究や開発プロジェクトに携わる。
2000年に東京工業大学社会理工学研究科博士課程修了。2003年から武蔵工業大学(現・東京都市大学)講師。2007年准教授。主な著書に『自由時間社会の文化創造』(共著、ぎょうせい、1993年)、『密集市街地のまちづくり―まちの明日を編集する』(共著、学芸出版社、2002年)、『住民主体の都市計画―まちづくりへの役立て方』(共著、学芸出版社、2009年)などがある。

セミナーの記録(質疑&アンケート)

三角印セミナーの報告(質疑) 三角印講演後に寄せられた声(アンケート、一部抜粋) 三角印担当者・前田のブログでの報告


日時/場所

  10年7月15日(木曜日)6時30分開場、7時から9時頃まで
  場所:京都/学芸出版社3階会議室

ライプチッヒの改修が必要な建物 グリュウナウ地区の改修済みの建物 子供のための食事プログラム
(すべて室田昌子撮影)

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