文化交流拠点に併設されている カフェギャラリー(室田昌子撮影) |
趣旨
日本にさきがけて都市の縮小、地域の衰退に見舞われたドイツでは、サスティナブル社会を目指して、「社会都市」という事業が全国に広がっています。
それは、地域社会の社会関係を強化することを第一ステップとして、国、州、自治体、地域住民、市民団体、地元企業をあげてパートナーシップを組み、まずコミュニティ・エンパワメントに取り組む事業です。併せて、社会面や経済面、環境面などのソフト・ハードの取り組みを行い、公的資金、市民団体や教会、企業の資金もあわせ、総合的に進めている点が特徴です。
また地域には密着した拠点としてコミュニティ・ビューローが設けられ、コミュニティ・マネージャーとして、建築や都市計画に強い専門家と、コミュニティや教育、経済に強い専門家がペアで派遣されています。
国情は異なるりますが、こういった点で大いに参考になると思い、『ドイツの地域再生戦略 コミュニティマネージメント』という本にまとめて頂きました。
また、この機会に室田先生においでいただき、セミナーを行いました。
学芸出版社編集部 前田裕資
ライプチッヒの改修が必要な建物 | グリュウナウ地区の改修済みの建物 |
子供のための食事プログラム (すべて室田昌子撮影) |