借りるにしても買うにしても、いったい京町家の改修って、どうなんでしょうか?と、疑問を持ってらっしゃる方は多いことと思います。
Q&Aでまとめてみました。ただ、ここに述べているのはあくまでも一般論です。ご心配な点については、個別にご相談ください。ご質問も何なりとどうぞ、どうぞ!  【ご参考に…京町家についてのQ&A Q10
もうすこし詳しく説明いたしますと…







 Q1 町家の改修経費と町家ランクとの兼ね合いは?
 Q2 町家の改修の場合の一般的な注意点は?
 Q3 賃貸で町家に入居する場合、どの部分の改修を先ず優先させるべきでしょうか?
 Q4 賃貸で町家に入居する場合、改修が全部自己負担になるとすると、いったいいくらくらいかかりますか?
 Q5 町家の改修をする場合、どんな工務店に頼めばよいでしょうか? また、建築士さんはどうなのでしょうか?
 Q6 入居者にアレルギー体質の人がいる場合、特に注意することはありますか?
 Q7 ところで、エステイト 信さんは、改修の相談に乗ってくれるのでしょうか? 
Q1 町家の改修経費と町家ランクとの兼ね合いは?
一般に、町家ランクが上がるほど、改修の必要度はUPします。特Aランク(手付かず)だと、趣はあるものの、快適に居住するにはそれなりに改修が必要になる…というわけです。
Q2 町家の改修の場合の一般的な注意点は?
とにかく家が旧いということを忘れないでください。例えば、脚立ひとつたてるのでも、細心の注意を払ってやさしくやさしくお願いします。腫れ物に触るように…とまでは申しませんが、永い年月を経てきて、壁も乾燥しきっていますし、材木は精油成分も抜けきって、からからの状態です。
実際の改修内容についてですが、その町家が建ったときの姿にもどすというふうな改修については問題ありませんが、簡便な現代風の改修・改装は熟考の上、お願いいたします。それが家にとって無理がないか(強度・品質ともに)、ご近所や町並に配慮しているか、賃貸であれば持ち主の意向に反さないか…等、いろんな方向から検討してみてください。
また、ご自分でされないまでも、お頼みされる業者さんの選択は慎重に! まちがっても、そのへんのリフォーム屋さんには頼まれない方がよいかと…。
いずれにしても、賃貸物件である場合は、その改修・改修が許容されるものかどうか、持ち主(管理会社)に問い合わせることが必要です。

Q3 賃貸で町家に入居する場合、どの部分の改修を先ず優先させるべきでしょうか?
見た目に荒れていたり汚れていて我慢のできない部分に着手するのは当然ですが、その他、必ずチェックしておかねばならない部分として、
1)電気容量…20A(アンペア)程度の家が多いです。電子レンヂにパソコン…という電気器機の多い暮らしをされる方は、最低30Aは必要です。電気の容量UPをお考えください。
2)排水関係…町家の排水は未だ土管という場合が多いです。土管といっても、長さ30cmほどの素焼きのものを繋ぎ合わせてありますから、何らかの作用で繋ぎ目がずれたり土管そのものが使用に耐えられなくなったら…大変です!日々の生活に直結するものですから、我慢するとかそういうレベルの問題でないはずです。
3)建具の調整…家の内部はともかく、外に面している部分は、冬つらいです。風通しがよい家…にも限界があります。

Q4 賃貸で町家に入居する場合、改修が全部自己負担になるとすると、いったいいくらくらいかかりますか?
誠に申し訳ありませんが、何とも申し上げられません。それぞれのお人によって、「この程度は我慢できる」とか、「これでは耐えられない」とかのレベルが異なるからです。われわれから見て、「せめてこれくらいはお直しになったら?」と思う程でも、「平気ヘイキ」とおっしゃる場合も少なくありませんし、「この程度なら、お掃除しはったら十分…」と言うても、「業者さんは頼めますか?」とお訊ねされる場合もあります。極めて個人差が大きい事柄である上に、お家の広さによっても大きく異なります。やはり、お家が決まってから各各にについて見積りをとらせてください。
Q5 町家の改修をする場合、どんな工務店に頼めばよいでしょうか? また、建築士さんはどうなのでしょうか?
何といっても町家は旧い家ですから、永く使われている間に老朽化した部分があったり、現在では利用されなくなった工法(それが決して不合理だからとか、劣っているからでなく)で建てられています。モチロン、町家に使われている木は、現在の住宅のそれに比べて各段にクオリティが高いものですから、全く今の新しいものに取替えよう…という考えには賛同できません。
やはり、町家の改修は町家をよく知っている工務店・大工さんにお頼みするべきでしょう。


建築士(設計士)さんについては、その方のお考え&ご予算次第という面が大きいですね。ただ、言えることは、いわゆる普通の直し、修繕であれば、建築士さんへの以来要らないかと存知ます。一方、元々の形に加えるものがある場合、工夫が必要な場合は建築士さんのアドヴァイスを受けられることもよいのではないかと思います。費用面でも、建築士さんの方で調整してくださることも多いです。
また、できれば建築士さんのお世話になった方がよいと思うのは、店舗の場合です。それなりのデザインや動線、家具からや広告媒体まで広くトータルにコーディネイトをお望みの場合はなおさらです。

Q6 入居者にアレルギー体質の人がいる場合、特に注意することはありますか?
シックハウスについて十分検討する必要があるだけでなく、特定の物質に対するアレルギーについても検討する必要があります。有機系のボンドやボード、新建材を使用しないのはもちろんですが、無垢材さえ使えば問題ない!というのは大きな間違いです。使用する木材についてもIgEを調べるとか、パッチテストをしてから採択する必要があるでしょう。何があっても、アナフィラキシーショックだけは避けたいものです。
Q7 エステイト 信さんは、改修の相談に乗ってくれるのでしょうか?
モチロン!賃貸物件でも売買物件でも、何事によらず、ご相談ください。
今までに改修したお家をご案内することも可能ですし、うちのネットワークで、建築士さんから工務店・電気関係他、町家に関するあらゆるノウハウをご利用いただけます。

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