Q3 町家の種類は? ■ 大きく分けると次の三つになります。
a)
表屋(おもてや)造り 大店(おおだな)の町家(あるいは貴族の住まい)。店舗棟と奥の居住棟を玄関棟で接続。玄関の間や茶室・蔵があり、奥座敷は床の間付きの書院造りか数奇屋造りとなっています。
b) いわゆる普通の町家。基本形は、1階が三間(店の間・だいどこ・奥の間)・二階も三間。古いものの二階は厨子(つし)二階。
c) 織屋建(おりやだち・おりやだて) a・bの町家の奥に作業場(機場・はたば)があり、西陣に多くみられます。作業場は、奥の間の奥に続いてある場合と、別棟の場合があります。製品の特性上(箔を使用)、作業場の採光は押さえられており、半地下のことも。普通の町家に比べて、通り庭の幅は広めです。