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京町家の間取り / 意匠 / 漆喰 ←クリックしてください! |
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典型的なよくある京町家の見取り図で、前のページのQ3を参照されながら、ご覧いただくとわかりやすいです。 |
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表屋造り…大きな商家です! 店棟と母屋を玄関がつないでいます。
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左:京都市指定有形文化財奈良屋記念杉本家住宅
右:京都市登録有形文化財秦家住宅
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商家・店土間型…店の間が土間のもの。魚屋さんや八百屋さんを想像してくださいね!
商家・一列三室型…一番多いタイプの京町家
織屋建…家の奥部が機場になっています。この他、機場が別棟になっているタイプもあります。
仕舞屋…居住専用住宅。いわゆるお勤めの方の住居です。
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町家の意匠です。各部分の説明については、写真をクリックしてください。
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■ 平格子
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■ 出窓格子
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■ 出格子
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■ 腰窓出格子
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■ 虫籠(むしこ)窓
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■ 駒(こま)寄せ
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■ 犬矢来(いぬやらい)
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■ ばったり床几(しょうぎ)
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■ 忍び返し
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■ 猿戸(さるど)
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■ 鍾馗(しょうき)さん
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■ ガス燈
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■ 屋根看板
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■ 卯建(うだつ)
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■ 煙出し
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■ 紅殻(べんがら)
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■ 舞良戸(まいらど)
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■ 屋根のむくり
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■ 一文字(いちもんじ)瓦
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漆喰について、すこしまとめてみました。
水酸化カルシウム(消石灰)を原料とした壁材。石灰石を焼成してつくる。石灰岩に由来する炭酸カルシウムCaCO3を主原料とし、 これを高温で焼くと生石灰CaOになります。さらに生石灰を水と反応させたものが消石灰Ca(OH)2です。
現在の石灰石は、2億〜3億年前のサンゴ礁と言われています。サンゴは海中で二酸化炭素を吸収して石灰質のからだを作るそうです。このサンゴ礁が、その後の造山活動により隆起して陸となり、日本各地の石灰鉱床を生成したということです。
エジプトのピラミッドに代表される古代文明の建物を始め、マヤ遺跡、万里の長城、法隆寺や高松塚古墳等、世界遺産と呼ばれる建造物のほとんどに使われています。壁として使用されるようになったのは江戸時代のことで、町家や城郭等、幅広く用いられています。
町家においては、通りにわや階段の壁など、人や荷物が行き交ってこすれたりすることが多い場所に多用されています。また、ご存知のように、漆喰の壁は白くて美しいため、ほの暗い町家においてはぼーっと明るい、貴重な部分でもあります。
〜漆喰の特性〜
1)不燃性:漆喰は燃えません。町家の通りにわの壁に用いられているのは、まさにこの効果を期待して…という面が大きいです。
2)ホルムアルデヒド吸着性:漆喰は強アルカリ性ですから、ホルムアルデヒドを化学的に吸着・分解します。また、いったん吸着したホルムアルデヒドを空気中に再度放出することはありません。
3)二酸化炭素吸収特性:漆喰の主成分である水酸化カルシウムCa(OH)2(消石灰)は、空気中の二酸化炭素CO2と化合し、炭酸カルシウムCaCO3(石灰石)に戻ることで固まります(炭酸化反応)。この炭酸化は、短期間になされるのではなく、ゆうに100年をこえる永い年月をかけて徐々に進み、やがて石灰石に戻ります。水酸化カルシウム1トンに対して、約0.65トンの二酸化炭素を吸収・分解することが可能です。と、いうことは、いま、地球規模で問題になっている温暖化現象にも貢献できるのではないでしょうか?
Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O (消石灰+二酸化炭素→石灰石+水)
4)殺菌・抗菌・防かび効果:主成分の消石灰は消毒剤としてウィルスの不活化などにも用いられるくらいですから、調理をする流しのある通りにわの壁としては最適です。また、最近の発生や増殖を妨げる、天然の防かび・抗菌材でもあります。
5)結露の防止:消石灰の微細孔により、高い吸湿性能を有し、結露を防止・抑制する効果があります。 |
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